喪主・遺族の告別式の服装|正喪服と準喪服の選び方

喪主・遺族の告別式の服装を紹介する記事のアイキャッチ。衣桁に並ぶ男女の黒い喪服

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身内を見送る準備の中で、『喪主の服装は何を着ればいいの?家族はどうそろえる?』と迷っていませんか。気持ちの整理もつかないうちに決めることが多く、服まで手が回らないですよね。心よりお悔やみ申し上げます。

結論から言うと、告別式の喪主の服装は正喪服か準喪服のどちらかです。本来は正喪服とされますが、実際には黒の礼服(準喪服)を着る喪主も多いと説明されています。

この記事では、喪主・遺族・近い親族の服装を、男性と女性、洋装と和装の4区分で表にまとめました。告別式の全体像は告別式とは?で紹介しています。

目次

告別式の喪主の服装は「正喪服か準喪服」

先に結論

喪主は本来、もっとも格の高い正喪服を着るとされます。ただ、黒の礼服(準喪服)を着る喪主も多く、家族で格をそろえることを優先して大丈夫です。

喪主とは、遺族を代表して葬儀を執り行う人のことです。全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)によると、一般的には故人の配偶者、長男、長女、親、兄弟の順に、故人とのつながりが深い人が務めます。

全互協は「喪服にも正、準、略の区別があります。喪主、親族、近親者は正喪服で、改まった気持ちを示します」と説明しています。格とは、どれだけ改まった装いかという段階のことです。

正喪服・準喪服・略喪服の違い

3つの格の中身を、全互協の説明をもとに並べてみました。

格男性女性喪主・遺族での使い方
正喪服モーニング(ベストや小物まで黒)黒無地のシルク・カシミア・クレープなどの改まった装い喪主・近い遺族が本来着る
準喪服黒の礼服(ブラックスーツ)黒のワンピース・スーツ・アンサンブル喪主も含め、実際によく着られる
略喪服黒・紺・グレーなどのダークスーツ黒・紺・グレーの光沢のない無地の服遺族側ではあまり選ばない

『正喪服じゃないと失礼になるの?』と心配になる方もいますよね。実は、全互協は「ブラックスーツは準喪服ですが、通常の葬儀では、会葬者も喪主もこれを着ることが多いようです」とも書いているんです。

モーニングは昼の礼装

男性の正喪服であるモーニングについて、全互協は「昼間の礼装ですから、それ以外ではブラックスーツを着用します」と説明しています。

つまり、夜に行う通夜では喪主もブラックスーツ、告別式ではモーニングを選ぶこともできる、という考え方です。モーニングを持っていない場合は、黒の礼服で告別式に出て問題ありません。

通夜と告別式で喪主の服装は変える?

通夜と告別式の両方で同じ黒の礼服を着ても、まったく問題ありません。連日着る時は、通夜から帰ったらすぐハンガーにかけて形を整えておきましょう。

モーニングを持っている場合は、全互協の説明に沿って、通夜は黒の礼服、告別式はモーニングと分ける考え方もあります。『そこまでそろえる余裕がない』という時は、両日とも黒の礼服で十分です。

場面男性の喪主女性の喪主
通夜黒の礼服黒の喪服
告別式モーニングまたは黒の礼服黒の喪服(改まった物があればそれ)
火葬場・会食告別式と同じ服のまま告別式と同じ服のまま

喪主・遺族・親族の服装を4区分で見る

ここでの結論

男性と女性、洋装と和装の4区分で考えると、家族それぞれの服が決めやすくなります。迷ったら、洋装の準喪服で家族の格をそろえるのがいちばん手早い方法です。

告別式では、喪主のほかに、配偶者や子ども、近い親族が前の席に並びます。家族の装いがばらばらだと、本人たちも落ち着かないものです。

そこで、告別式ガイド編集部で、喪主・遺族・近い親族の装いを4つの区分に分けて並べました。

喪主・遺族・近い親族の装いを、洋装と和装・男性と女性の4区分で並べた表の図解
区分喪主遺族・近い親族
洋装・男性モーニングまたは黒の礼服黒の礼服
洋装・女性黒無地の改まった喪服、または黒の喪服黒のワンピース・アンサンブル
和装・男性和装の喪服(家や地域の決まりに合わせる)洋装の黒の礼服にすることが多い
和装・女性和装の喪服(家や地域の決まりに合わせる)洋装の黒の喪服でもよい

全互協は、遺族・葬儀委員長・世話役代表・近親者などは「準喪服や略式喪服でかまいません」としています。喪主以外の遺族は、黒の礼服や黒の喪服で十分です。

和装を選ぶ時に確かめること

和装の喪服を選ぶ家もあります。ただ、着物の格や合わせる小物の決まりは、家や地域によって違います。

この記事の調べた範囲では、和装の喪服の細かな決まりを説明した業界団体の資料は見つけられませんでした。和装にする時は、着付けを頼む先や葬儀社、家の年長の方に確かめるのが安心です。

和装にするか決める前に
  • 家に伝わる喪服があるか、家族に聞く
  • 着付けを頼める人や場所があるか確かめる
  • 火葬場への移動や会食で動きやすいか考える
  • ほかの遺族が洋装か和装か、そろえ方を話しておく

喪主・遺族の服装で、細かいところはどうする?

ここでの結論

小物は参列者と同じく、黒で光沢のないもの。アクセサリーは結婚指輪が基本です。遺族は会場に長くいるので、着心地や動きやすさも大事にしましょう。

全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の説明をもとに、喪主・遺族として気をつけたい細かな点をまとめました。

部分男性女性
シャツ・インナー白無地のワイシャツ黒の落ち着いたインナー
ネクタイ・首元黒無地のネクタイ。ネクタイピンは外す胸元の開かないデザイン
足元黒の靴下と光沢をおさえた黒の革靴黒のストッキングと黒のパンプス
アクセサリー結婚指輪のみが基本結婚指輪のみ。一連のパールは可とする説明もある
その他ベルトは黒で装飾のないもの。香水は控えるメイクはナチュラルに。ネイルは落ち着いた色か無色

全互協は、アクセサリーは結婚指輪以外は一切つけないのが本来としています。真珠を付ける場合も、二連のものは「重なる」に通じるので避けるとしています。

遺族は動きやすさも大事

喪主や遺族は、受付の確認、参列者への挨拶、出棺、火葬場への移動と、一日を通して動き回ります。靴は、長く立っていても疲れにくい物を選んでおきましょう。

女性の場合、全葬連はパンプスのヒールを3〜5cmを目安に挙げています。慣れない高いヒールより、歩きやすい物のほうが一日を落ち着いて過ごせます。

喪主の当日の動きは告別式で喪主がやることで紹介しています。

髪型・メイク・持ち物も整えておく

喪主や遺族は、参列者から挨拶を受ける機会が多く、近くで顔を合わせます。全葬連は、メイクはナチュラルにし、ラメや派手な口紅は控えると説明しています。

長い髪は低い位置でまとめておくと、一礼や焼香の時に顔にかからず落ち着きます。詳しくは告別式の髪型を見てみてください。

喪主・遺族のかばんに入れておく物
  • 数珠(仏式の場合)
  • 黒や白など落ち着いた色のハンカチ
  • 挨拶の文面を書いたメモ
  • 女性は予備の黒ストッキング

冬は、全葬連の説明どおりコートも黒や紺など地味な色にします。毛皮の付いたコートや小物は、遺族の席では特に目立つので控えておきましょう。

家族の服装はどうそろえる?前日までの準備

ここでの結論

喪主が先に自分の服装を決め、家族にはそれより格が上にならないように伝えると、自然にそろいます。

家族の服装でよくあるのが、『喪主はモーニングなのに、自分はビジネススーツしかない』といったばらつきです。告別式の前日までに、家族で一度話しておくと安心です。

家族の服装をそろえる手順
  1. 喪主が正喪服にするか準喪服にするかを決める
  2. 家族それぞれが黒の礼服や喪服を持っているか確かめる
  3. 持っていない人は、借りるか用意するかを決める
  4. 和装にする人がいれば、着付けの段取りを決める
  5. 子どもや学生は制服があるか確かめる

全葬連は、子どもや学生の服装として、小学校低学年までは制服か黒や紺など地味な平服、高学年以上は制服か喪服に準じた服を挙げています。孫の世代は、制服があれば制服でかまいません。

家族の服装をそろえるために、喪主から順に決めていく手順を示した図解

喪服を持っていない家族がいる時

『大学生の子どもが喪服を持っていない』『遠方から来る親族の喪服が間に合わない』ということもありますよね。

遺族側は前の席に座り、参列者から見える立場です。できれば黒の礼服や喪服を借りるか、急いで用意しておくと本人も気が楽になります。

どうしても間に合わない時は、黒や濃紺の無地で光沢のない服に、白無地のシャツや黒の小物を合わせましょう。全互協も、地味な色の清潔な服装なら許されると書いています。

告別式のあとの法要の服装

全互協は、遺族は三回忌までは喪服を着用し、三回忌以降の法要には地味めの平服がよいとしています。告別式で用意した喪服は、しばらく使う機会があります。

親族として参列する方の服装や役割は親族として告別式に出る時でまとめています。

葬儀社に相談しておくと安心なこと

喪主になると、服装のほかにも決めることが次々に出てきます。全葬連は、喪主の役割に葬儀社との打ち合わせや契約、日程や内容の決定、参列者への連絡などを挙げています。

服装で迷うことがあれば、打ち合わせの時に葬儀社へ聞いてみてください。夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと、慌ただしい中でも一つずつ進められます。

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喪主・遺族の服装でよくある相談に答えます

ここでの結論

「長男の妻はどこまで改まる?」「手持ちのセットアップは喪服になる?」「喪主の妻は告別式だけ出る時どうする?」といった相談が見られました。

Yahoo!知恵袋の「告別式 服装」と親族向けの質問から、遺族の服装に関わるものを3つ選んで要約し、答えます。

相談1:長男の妻として、通夜と告別式に何を着ればいい?

長男の妻として、通夜と告別式でどこまで改まった服を着ればいいのかという相談です。閲覧の多い質問で、同じ立場の方の悩みが多いことが分かります。

長男の妻は遺族側にあたります。黒の喪服(準喪服)のワンピースやアンサンブルを選べば、喪主より目立つこともなく、遺族として落ち着いた装いになります。

通夜と告別式の両方に同じ喪服で出てかまいません。喪主がモーニングや和装にする場合は、事前にそろえ方を相談しておくと安心です。

相談2:手持ちのセットアップを喪服として使える?

親族の告別式のために喪服が必要で、手持ちの黒いセットアップが喪服として使えるかという相談です。

確かめたいのは、黒の無地か、光沢がないか、露出が少ないかの3点です。全葬連は葬儀の服装の基本を「黒を基調とした落ち着いた色合い」「光沢・装飾の少ないデザイン」「肌の露出を控える」としています。

ただ、親族は遺族に近い立場です。普段着のセットアップは略式になりやすいので、できれば喪服として作られた物を用意しましょう。

相談3:喪主の妻が、告別式の時間だけ出て帰る時の服装は?

喪主は夫で、自分は告別式の時間だけ参列して終わり次第帰る、という時に喪服やストッキングをどうするかという相談です。

短い時間でも、喪主の妻は遺族として前の席に座ります。黒の喪服に黒のストッキング、黒のパンプスと、ほかの遺族と同じ装いにしておくと安心です。

よくある質問

告別式の喪主は、モーニングを着ないといけませんか?

そんなことはありません。全互協は喪主は本来正式喪服としつつ、ブラックスーツは通常の葬儀で喪主も着ることが多いと説明しています。黒の礼服で告別式に出て問題ありません。

喪主の妻や子どもは何を着ればいいですか?

黒の礼服や黒の喪服が目安です。全互協は、遺族や近親者は準喪服や略式喪服でかまわないとしています。孫など学生は制服があれば制服で参列できます。

喪主が和装にしたら、家族も和装にそろえるべきですか?

そろえる必要はありません。家族は洋装の喪服でかまわないので、家や地域の考え方に合わせて決めましょう。

告別式のあとの法要も喪服ですか?

全互協は、遺族は三回忌までは喪服を着用し、三回忌以降は地味めの平服がよいとしています。

まとめ

この記事の要点
  • 告別式の喪主の服装は、正喪服か準喪服
  • 本来は正喪服だが、黒の礼服を着る喪主も多い
  • 遺族・近い親族は準喪服や略式喪服でかまわない
  • 男性と女性、洋装と和装の4区分で家族の装いを決めると迷わない
  • 和装の細かな決まりは、家や地域、着付け先に確かめる
  • 喪主が先に決めて、家族の格をそろえると自然にまとまる
告別式ガイド

告別式ガイド 編集部

告別式の意味と流れ、時間と日程、服装・香典・焼香・挨拶などの参列マナー、喪主・遺族の準備と葬儀社の選び方までを、急な知らせでも落ち着いて動けるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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