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「告別式のお知らせ」が届いて、『そもそも告別式って何をする式なんだろう』と手が止まった方もいるはずです。
結論から言うと、告別式とは、故人と縁のあった人たちが最後のお別れをする式のことです。今はお坊さんがお経をあげる「葬儀」と続けて行うのが一般的で、参列する人は焼香をしてお別れをします。
この記事では、告別式の意味と葬儀との関係、当日に何をするのかを、初めての方にも分かる言葉でお伝えしますね。
告別式とは?意味と葬儀との関係
告別式は、亡くなった人に親族や知人が最後の別れを告げる式です。今の告別式は、参列者が順に焼香をして、故人を火葬へ送り出す前のお別れの時間になっています。
辞書を引くと、デジタル大辞泉では告別式を「死者の霊に対し、親族や知人が最後の別れを告げる儀式」と説明しています。
精選版 日本国語大辞典にも、ほぼ同じ意味で「死者の霊に対して、親族、知人などの縁故者が別れを告げる儀式」と載っています。
実は「お葬式」以外の意味もある
『告別式って、お葬式のことだけじゃないの?』と思いますよね。実は辞書には、もう一つ意味が載っているんです。
転任や退官、退職をする人に別れを告げる式も「告別式」と呼びます。学校の先生が異動する時の「離任式」に近い使い方ですね。
ただ、ふだん「告別式」と聞けば、ほとんどは亡くなった人とのお別れのことです。この記事でも、その意味で話を進めます。
「告別式」という言葉はいつからあるの?
精選版 日本国語大辞典には、この言葉が使われた古い例として、明治34年(1901)の新聞記事が挙げられています。
その記事では、墓地の会葬場で告別式を行う、と書かれていました。言葉としては、明治の後半にはもう使われていたことになります。
| 辞書 | 告別式の意味 |
|---|---|
| デジタル大辞泉 | 死者の霊に対し、親族や知人が最後の別れを告げる儀式。転任・退職などをする人に別れを告げる儀式 |
| 精選版 日本国語大辞典 | 転任・退官などで別れを告げる儀式。死者の霊に対して縁故者が別れを告げる儀式 |
| 葬儀辞典(参考) | もとは葬儀式の後に友人・知人がお別れをする儀式。今は「葬儀・告別式」として一つの儀式に |
告別式と葬儀(葬儀式)はどう違う?
案内状に「葬儀ならびに告別式」と並べて書かれていると、『2つの式があるの?』と迷う方も多いはずです。
葬儀(葬儀式)は、お坊さんなどの宗教者が中心になって故人の冥福を祈る宗教の儀式です。告別式は、参列者が故人と最後のお別れをする社会的な儀式です。本来は別々の式ですが、今は続けて行うのが一般的です。
全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、葬儀を「死者を成仏という永遠の悟りに導くための儀式」と説明しています。そして告別式は「一般会葬者が故人と最後の別れをする社会的儀式」です。
全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)も、葬儀は宗教的な儀式で、告別式には宗教的な意味合いはないと書いています。
| 比べる点 | 葬儀(葬儀式) | 告別式 |
|---|---|---|
| どんな式か | 宗教の儀式 | 社会的なお別れの式 |
| 中心になる人 | 僧侶・神職などの宗教者と遺族 | 参列者全員 |
| 主にすること | 読経、引導、遺族・親族の焼香 | 一般の参列者の焼香や献花 |
| 今の行い方 | 告別式と続けて行うのが一般的 | 葬儀に続けて行うのが一般的 |
昔は別々、今は続けて行う理由
全葬連によると、告別式は昔、葬儀に続いて会葬者全員で骨を墓地まで送り、埋葬の前に行う儀式でした。
それが今では、葬儀の後に焼香を中心に行う形が当たり前になっています。理由として全葬連は、火葬場へ一緒に行く人が少なくなったことや、都市部で葬儀の簡素化が進んだことを挙げています。
規模の大きな葬儀を別にすれば、葬儀と告別式は同時に行うことが多いんです。案内に「葬儀・告別式」とあれば、一続きの式だと考えて大丈夫ですよ。
浄土真宗本願寺派の公式サイトでは、葬儀は別れを告げる場ではなく、お浄土での再会を誓う場という受け止め方が紹介されています。告別式という言葉の受け止め方も、宗派によって少しずつ違います。
言葉の使い分けをもっと詳しく知りたい方は、告別式と葬儀の違いで葬式・お葬式との関係まで紹介しています。
告別式を3つの役割で見ると、何のための式かが分かる
告別式の説明を読んでも、『結局、自分は何のために行けばいいの?』とピンとこない方もいますよね。そこで、告別式が持っている役割を3つに分けてみました。
1つ目は、故人に別れを告げる場。2つ目は、参列者が遺族に気持ちを届ける場。3つ目は、故人を火葬へ送り出す節目です。

1. 故人に別れを告げる場
いちばん中心にあるのは、やはり故人とのお別れです。参列者は焼香や献花をしながら、心の中で「ありがとうございました」と伝えます。
全葬連は、告別式を故人を偲び、冥福を祈る場だと説明しています。思い出の品を飾ったり、音楽を流したり、スライドを映したりする告別式もあります。
2. 参列者が遺族に気持ちを届ける場
告別式は、遺族と参列者が悲しみを分かち合い、慰め合う場でもあると全葬連は書いています。
参列すること自体が、遺族にとっては「こんなに多くの人に大切にされていたんだ」と感じられる支えになります。言葉が見つからなくても、来てくれたことがちゃんと伝わるんです。
3. 故人を火葬へ送り出す節目
告別式が終わると、棺のふたを開けて花を入れる最後のお別れがあり、出棺となります。告別式は、火葬場へ向かう前の最後の区切りなんです。
全互協は、焼香が終わったら帰ってもかまわないとしつつ、できれば最後まで残って出棺を見送るよう勧めています。
| 役割 | その時の場面 | 参列者がすること |
|---|---|---|
| 故人に別れを告げる | 読経・焼香・献花 | 焼香をして心の中でお礼を伝える |
| 遺族に気持ちを届ける | 受付・焼香の前後 | 短いお悔やみを伝える、目礼する |
| 火葬へ送り出す | お別れの儀・出棺 | 式場の外で静かに見送る |
この3つが分かると、『焼香だけで帰っていいのかな』『見送りは必要かな』という迷いにも、自分で答えを出しやすくなりますよ。
告別式で何をする?当日の流れと所要時間
告別式の当日は、どんな順番で進むのでしょうか。葬儀と告別式を続けて行う、今いちばん多い形で見ていきます。
受付、着席、僧侶の入場と読経、弔辞・弔電、焼香、閉式、最後のお別れ、出棺の順に進むのが一般的です。続けて行う場合で、式は1時間前後が目安とされています。

- 受付をして香典を渡し、記帳する
- 式場に入って着席する(全互協は開式の10分前には着席としています)
- 僧侶が入場し、開式の辞のあと読経が始まる
- 弔辞の朗読や弔電の紹介がある
- 喪主、遺族、親族、一般の参列者の順に焼香する
- 僧侶が退場し、喪主や遺族代表の挨拶、閉式の辞
- 棺に花を入れる最後のお別れ(別れ花)
- 出棺。参列者は式場の外で見送る
全互協の式次第では、読経は20〜30分ほどで、ここまでが本来の葬儀とされています。その後の焼香からが、告別式の色が強い部分です。
弔電は、2〜3通を司会者が読み上げ、残りは名前や通数だけを紹介する形が多いとされています。
式の長さと始まる時間の目安
告別式の長さは、葬儀と続けて行う場合で1時間前後が目安です。宇都宮市の資料でも、最後のお別れまで概ね60分程度の式が多いとされています。
始まる時刻は、火葬場の予約と関係があります。例えば南多摩斎場の案内では、告別式の開始は午前10時(第三式場は午前10時30分)で、その1時間後に火葬が始まる設定です。
| いつ | 何がある | 参列者の目安 |
|---|---|---|
| 開式の前 | 受付・記帳・香典 | 余裕を持って到着し、10分前には着席 |
| 開式〜読経 | 僧侶入場・読経 | 静かに座って待つ |
| 読経の後半 | 弔辞・弔電・焼香 | 案内に従って順番に焼香 |
| 閉式の後 | 最後のお別れ・出棺 | 式場の外で見送る |
時間の決まり方や1日のスケジュールは、告別式の時間は何時から?で詳しく見ていけます。流れを一つずつ確かめたい方は、告別式の流れもどうぞ。
全互協は、参列者が少なければ予定より早く終わることもあるので、余裕をもって着くよう勧めています。焼香に間に合わなかった、とならないようにしたいですね。
告別式に参列する時に押さえたいこと
『急に行くことになったけど、何に気をつければいいの?』という方のために、告別式ならではのポイントをまとめました。
- 案内の日時と式場、宗教(仏式・神式・キリスト教式など)を確かめる
- 喪服など黒を基調にした落ち着いた服装を用意する
- 香典と袱紗、数珠、白か黒のハンカチを持つ
- 開式の10分前には着席できるように出発する
- 焼香のあと、できれば出棺まで残る予定にしておく
服装は「黒が基本・光らない・肌を出さない」
全葬連は、告別式を含む葬儀の服装の基本として、黒を基調にした落ち着いた色、光沢や飾りの少ないデザイン、肌の露出を控えることを挙げています。
男性なら黒の礼服に白無地のワイシャツ、黒無地のネクタイと黒の靴です。女性なら黒のワンピースやスーツにひざが隠れる丈、黒のストッキングとパンプスが目安になります。
香典は通夜か告別式のどちらか一方で
通夜にも告別式にも出る場合、全葬連は、香典はどちらか一方で渡すのが一般的としています。告別式に持っていき、通夜には持っていかないことが比較的多いそうです。
ただ最近は、通夜で渡す人も増えていると全葬連は書いています。どちらで渡しても失礼にはあたらないので、渡しそびれがないようにだけ気をつけましょう。
受付でのひと言は短くていい
受付で何と言えばいいか、意外と緊張しますよね。全葬連が紹介している言い方を参考に、短い例を表にしました。
| 場面 | 言い方の例 |
|---|---|
| 受付で一礼したあと | 「この度は、まことにご愁傷さまでございます」 |
| 香典を差し出す時 | 「ご霊前にお供えください」 |
| 遺族と目が合った時 | 黙って深く一礼する、または「心よりお悔やみ申し上げます」 |
| 焼香だけで帰る時 | 「申し訳ございませんが、焼香だけで失礼いたします」 |
香典は袱紗から取り出し、相手から読める向きにして両手で渡します。言葉に詰まっても、一礼をていねいにすれば気持ちは伝わりますよ。
宗教や宗派が分からない時は、「ご愁傷さまです」「心よりお悔やみ申し上げます」のように、宗派を問わず使える言葉を選んでおくと安心です。
焼香のあとに帰ってもいい?
告別式だけに参列する場合、決められた時間内に焼香をすれば、そのまま帰ってもかまわないと全互協は説明しています。
それでも、できれば最後までいて出棺を見送るのが望ましいとされています。仕事の合間に駆けつけた時は、受付で「焼香だけで失礼します」と一言伝えておくと安心ですよ。
遺族を見かけて話しかけたくなっても、告別式の最中は遺族も忙しい時間です。全互協は、遺族には目礼程度にとどめるよう勧めています。お悔やみは短く、受付や焼香の前後に伝えるくらいがちょうどいいです。
通夜と告別式のどちらに行くか迷っている方は、通夜と告別式の違いで目的や時間帯を比べてみてください。
告別式はいつ行う?葬儀の形で告別式の有無も変わる
ここからは、告別式の日程や、葬儀の形との関係を見ていきます。遺族として準備を始める方にも関わる話です。
法律で決まっているのは「火葬は亡くなってから24時間たってから」ということだけです。日程はお寺や火葬場、式場の空き具合で決まります。通夜をしない一日葬でも告別式は行いますが、直葬(火葬式)では告別式を行いません。
全互協によると、亡くなってから告別式までの日数に法律の決まりはありません。僧侶の都合、火葬場や斎場の空き、遠方の親族が着くまでの時間を考えて決めます。
ほとんどの火葬場は正月三が日が休みで、友引を休業日にしている火葬場もあります。そのため、日程が少し先になることもあるんです。
亡くなってから何日後になるのかは、告別式はいつ?で日程の決まり方として紹介しています。
葬儀の形ごとに告別式があるかを比べる
最近は、通夜をしない形や、ごく身内だけで送る形も増えています。告別式があるかどうかで、参列のしかたも変わりますよね。
| 葬儀の形 | 通夜 | 告別式 | ひと言でいうと |
|---|---|---|---|
| 一般葬 | ある | ある | 知人や勤務先の人も参列する葬儀 |
| 家族葬 | あることが多い | あることが多い | 家族・親族を中心に小規模で行う |
| 一日葬 | ない | ある | 通夜をせず、葬儀と告別式を1日で行う |
| 直葬(火葬式) | ない | ない | 式をせず火葬だけを行う |
一日葬(いちにちそう)は、デジタル大辞泉では「通夜はせず、火葬と告別式を1日で行う葬式」と説明されています。直葬(ちょくそう)は、通夜や告別式などの儀式をせず、火葬だけを行う形です。
全互協によると、関東北部より北の地域では、先に火葬をして遺骨で葬儀をする「骨葬」を行うこともあります。告別式の祭壇に遺骨が置かれているのは、こうした地域の習わしの場合です。
遺族になったら、まず相談先を決める
身内を亡くしたばかりの時に、日程や式の形を一から考えるのは本当に大変ですよね。心からお悔やみ申し上げます。
告別式の時間は、火葬場の予約と結びついて決まると全互協も書いています。式場や火葬場の手配、日程の調整は、葬儀社に相談すれば一緒に進めてもらえます。
夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を一つ知っておくと、慌てずにすみますよ。見積りを取って、内容を確かめてから決めても大丈夫です。
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知恵袋でよくある告別式の相談
Yahoo!知恵袋には、告別式に関する相談が多く寄せられています。閲覧の多い相談から3つを選び、要点をまとめてお答えしますね。
叔母が亡くなり、甥の自分が叔母の実家の跡取りでもある。告別式のどの場面まで出ればいいのか分からない、という相談です。
親族として参列する場合は、告別式だけでなく、その後の出棺や火葬場への同行まで声がかかることが多いです。全葬連は、火葬場へ同行するのは遺族や特に親しかった人が一般的だとしています。
跡取りという立場なら、喪主や遺族と同じ動きを頼まれることもあります。迷ったら、事前に喪主か葬儀社の担当者に「どこまでご一緒すればいいですか」と聞いておくと安心です。
祖母が亡くなり告別式があるのに、妻が自分と子どもは参列しない、一人で行くように言っている。どう考えればいいか、という相談です。
家族の誰が参列するかに、決まったルールはありません。ただ、故人が自分の祖母なら、配偶者や子どもも親族として参列することが多いのは確かです。
遠方や子どもの年齢など、事情がある場合もありますよね。行けない家族がいる時は、弔電を送ったり、後日あらためてお参りしたりと、気持ちを届ける方法はいくつもあります。
告別式での喪主の挨拶を、見本の文を読むような形で簡単に済ませる人は多いのか、という相談です。
結論から言うと、短くて大丈夫です。全葬連のQ&Aでも、遺族が哀しみをこらえて挨拶するのは辛いと会葬者も察しているので、簡単なもので十分だとしています。
入れたいのは、自己紹介、会葬へのお礼、生前のお付き合いへの感謝、今後のお願いの4つです。紙を見ながら読んでもかまいません。
「本日はお忙しいところ、ご会葬いただきありがとうございました。生前は故人が大変お世話になりました」
この2文に名乗りと結びを足すだけで、気持ちはきちんと伝わりますよ。
よくある質問
告別式とは簡単に言うと何ですか?
故人と縁のあった人が最後のお別れをする式です。今はお坊さんがお経をあげる葬儀に続けて行い、参列者が焼香をしてお別れをするのが一般的です。
告別式の意味は辞書ではどう書かれていますか?
デジタル大辞泉では「死者の霊に対し、親族や知人が最後の別れを告げる儀式」とされています。転任や退職などで別れを告げる式も告別式と呼びます。
告別式は葬儀と何が違うのですか?
葬儀は宗教者が中心になって故人の冥福を祈る宗教の儀式、告別式は参列者がお別れをする社会的な儀式です。本来は別の式ですが、今は続けて行うのが一般的です。
告別式は何時間くらいかかりますか?
葬儀と続けて行う場合で1時間前後が目安とされています。その後に最後のお別れと出棺があります。参列者が少ないと早く終わることもあります。
告別式に行かない葬儀の形もありますか?
直葬(火葬式)は通夜も告別式も行わず、火葬だけをする形です。一日葬は通夜をしませんが、告別式は行います。
まとめ
- 告別式とは、故人と縁のあった人が最後の別れを告げる式
- 葬儀は宗教の儀式、告別式は社会的なお別れ。今は続けて行うのが一般的
- 告別式には、別れを告げる・遺族に気持ちを届ける・火葬へ送り出すの3つの役割がある
- 流れは受付、読経、焼香、閉式、最後のお別れ、出棺。続けて行う場合で1時間前後が目安
- 日程はお寺や火葬場の空きで決まる。一日葬でも告別式はあり、直葬にはない





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