通夜と告別式の違い|目的・時間帯・服装・香典を比べる

通夜と告別式の違いを紹介する記事のアイキャッチ。斎場の入口の白い花と袱紗

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訃報と一緒に「通夜は〇日18時、告別式は翌日10時」と知らされて、『どっちに行けばいいの?何が違うの?』と迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、通夜は葬儀の前の夜に故人と過ごしてお別れをする場で、告別式は翌日に葬儀に続けて最後のお別れをする式です。今の通夜は、告別式に行けない人のお別れの場という意味合いも強くなっています。

この記事では、通夜と告別式の違いを6つの項目で比べ、2日間の流れと、どちらに行くかの考え方をお伝えしますね。

目次

通夜と告別式の違いは?ひと言でいうと

先に結論

通夜は、葬儀の前の夜に遺族や親しい人が故人のそばで過ごす場です。告別式は、葬儀に続けて行う、参列者が最後のお別れをする式です。通夜は夕方から夜、告別式は翌日の日中に行うのが一般的です。

まず言葉の意味から見ていきましょう。通夜は「つや」と読み、精選版 日本国語大辞典では「葬儀の前夜、故人とかかわりの深い者が集まり、終夜遺体を守ること」とされています。

「お通夜(おつや)」という言い方もデジタル大辞泉に載っています。ふだんの会話では「お通夜」と呼ぶ方が多いですよね。

告別式は、デジタル大辞泉で「死者の霊に対し、親族や知人が最後の別れを告げる儀式」と説明されています。今は、宗教の儀式である葬儀と続けて「葬儀・告別式」として行うのが一般的です。

通夜(お通夜)
  • 葬儀の前の夜に行う
  • 本来は故人のそばで夜を過ごす場
  • 今は告別式に行けない人のお別れの場にも
告別式
  • 通夜の翌日、日中に行うことが多い
  • 参列者が最後のお別れをする式
  • 葬儀に続けて行い、出棺・火葬へ

お葬式・葬儀と、通夜・告別式の関係

『お葬式って、通夜と告別式のどっちのこと?』と聞かれると、少し迷いますよね。ふだんの会話では、通夜から葬儀・告別式までをまとめて「お葬式」と呼ぶことが多いです。

全葬連の資料では、葬儀は狭い意味では葬儀式(葬式)のこと、広い意味では亡くなってから追悼の儀礼までの一連の送り方のことだと説明されています。

言葉指すもの
お葬式・葬式会話では通夜から告別式までをまとめて指すことが多い
通夜葬儀の前の夜のお別れ
葬儀(葬儀式)宗教者が故人を送る宗教の儀式
告別式葬儀に続けて行う、参列者の最後のお別れ

つまり、「葬儀とは通夜・告別式を含めた送り方全体」と考えても、「葬儀は告別式の前の宗教の儀式」と考えても、どちらも間違いではないんです。告別式そのものの意味は告別式とはで、葬儀との違いは告別式と葬儀の違いで詳しく紹介しています。

本来の通夜と、今の通夜は少し違う

全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)によると、通夜はもともと遺族や親しい人が葬儀の前夜に故人のそばで夜を明かす儀式でした。

今は、夕方から始めて1〜2時間ほどで終える「半通夜」が一般的です。全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、最近の通夜は翌日の告別式に参列できない人のためのお別れの式という意味合いが強いと書いています。訪れる人の数も、告別式より多いくらいだそうです。

『お通夜は身内だけのものでは?』と思っていた方もいますよね。今は、仕事帰りに通夜へ行くという人もたくさんいるんです。

通夜と告別式を6つの項目で比べる

ここからは、通夜と告別式の違いを、目的・時間帯・誰が来るか・服装・香典・食事の6つで並べてみます。迷った時は、この表に戻ってきてくださいね。

6項目の比べ方

大きく違うのは、時間帯と食事です。服装と香典は、通夜と告別式で考え方がそろっていると思っておけば大きく外しません。

通夜と告別式の違いを、目的・時間帯・誰が来るか・服装・香典・食事の6項目で並べた比較の図解
項目通夜(お通夜)告別式
目的故人のそばで過ごし、お別れをする葬儀に続けて最後のお別れをする
時間帯夕方から夜。18時〜19時ごろの開始が多い翌日の日中。午前中の開始の例が多い
誰が来るか遺族・親しい人のほか、告別式に行けない人も遺族・親族のほか、友人・知人・仕事関係の人
服装地味な平服でよいとする説明と、喪服が基本とする説明がある喪服など黒を基調にした落ち着いた服装
香典どちらか一方で渡すのが一般的告別式で渡すことが比較的多い
食事通夜振る舞い(参列者をもてなす食事)火葬の後の精進落とし(遺族・親族中心)

目的と時間帯の違い

通夜の開始時刻は、全互協では午後6時〜7時ごろ、全葬連では夏は19時ごろ、冬は18時ごろからとされています。公営斎場の例でも、かわさき北部斎苑は18時から19時、南多摩斎場は午後6時か6時30分からの案内です。

告別式は、通夜の翌日の日中に行うのが一般的です。例えば南多摩斎場の案内では、告別式の開始は午前10時(第三式場は午前10時30分)になっています。

始まる時間は、火葬場の予約と結びついて決まります。午後から行う地域や式場もあるので、案内の時刻をよく見ておきましょう。

誰が来るかの違い

全互協は、通夜はもともと遺族や親しい友人、近所の人が参列するものだったと説明しています。その後に行われる告別式は、一般の参列者もお別れをする式です。

ただ今は、通夜にも広く参列の機会があります。全互協は、故人とそれほど親しくなかった友人や同僚なら、告別式に参列するだけでいいとしています。

服装の違い

通夜の服装は、業界団体の説明でも少し分かれています。

全互協は、派手でなければ平服でかまわない、喪服なら大げさにならないよう略装にとしています。一方、全葬連には喪服が基本とする説明もあります。

告別式は、全葬連が黒を基調にした落ち着いた色、光沢や飾りの少ないデザイン、肌の露出を控えることを基本に挙げています。男性は黒の礼服に白無地のワイシャツと黒無地のネクタイ、女性は黒のワンピースやスーツが目安です。

仕事帰りに通夜へ行く時

迷った時は、黒や濃い紺など地味なスーツに、黒いネクタイや黒い靴を合わせておくと安心です。会社に黒いネクタイを一本置いておく、という方もいますよ。

香典の違い

通夜にも告別式にも出る場合、全葬連は、香典はどちらか一方に包むのが一般的としています。告別式に持参し、通夜には持参しないことが比較的多いそうです。

ただ近年は、両方に持参したり、通夜で渡したりするケースも増えていると全葬連は書いています。香典の準備から渡し方までは告別式の香典で詳しく紹介しています。

食事の違い

通夜の後には、「通夜振る舞い」という食事の席が設けられることがあります。全互協は、弔問へのお礼とともに、故人とこの世で最後の食事を共にしてもらう意味があると説明しています。

告別式の後は、火葬や骨上げが終わってから「精進落とし」と呼ばれる会食があります。全互協によると、僧侶や世話役などお世話になった人の労をねぎらう席で、本来は四十九日の忌明けに行う最初の食事でした。

比べる点通夜振る舞い精進落とし
いつ通夜の後火葬・骨上げの後(還骨法要の後)
誰のための席か弔問に来た人へのお礼僧侶や世話役など、お世話になった人へのねぎらい
一般の参列者は勧められたら一口でも箸をつける声をかけられた人だけが出る
地域差行わない地域もある呼び方が「お斎」「仕上げ」など宗派で違う

『通夜振る舞いに誘われたけど、遠慮したほうがいい?』と迷う方もいますよね。全互協は、遺族に勧められたら一口でも箸をつけ、長居はしないのがよいとしています。

宗教によって呼び方が変わる

神式やキリスト教式では、通夜と告別式の呼び方が変わります。全葬連や神社本庁の説明をもとにまとめました。

宗教通夜にあたるもの告別式にあたるもの
仏式通夜葬儀・告別式
神式通夜祭葬場祭(神社本庁は「告別式」と添えて説明)
カトリック通夜の集い葬儀ミサ・告別式
プロテスタント前夜式(前夜祭とも)葬儀式・告別式

全互協は、神式やキリスト教式でも、亡くなってから火葬までの大きな流れは仏式とほとんど変わらないとしています。服装も仏式と同じように考えてよく、会場では係の人の案内に従えば大丈夫です。

お通夜と告別式の2日間の流れを時間軸で見る

通夜と告別式の違いは、2日間の流れで見るとぐっと分かりやすくなります。一般的な仏式で、通夜、葬儀・告別式、火葬の順に進む場合を例にしました。

2日間の流れの結論

1日目の夕方に通夜、2日目の日中に葬儀・告別式と出棺、その後に火葬と精進落とし、という流れが一般的です。地域によっては火葬を先にすることもあります。

お通夜の1日目と告別式の2日目の流れを、時間の順に並べた図解
日時間帯の目安すること
1日目(通夜)開始の30分前ごろ受付が始まる
1日目(通夜)夕方〜夜(18時〜19時ごろ開始が多い)読経、焼香、喪主の挨拶
1日目(通夜)通夜の後通夜振る舞い(全互協は1時間ぐらいとしている)
2日目(告別式)午前中など受付、葬儀・告別式(続けて1時間前後が目安)
2日目(告別式)告別式の後最後のお別れ、出棺
2日目(告別式)出棺の後火葬、骨上げ、還骨法要、精進落とし

告別式の長さは、葬儀と続けて行う場合で1時間前後が目安です。宇都宮市の資料でも、最後のお別れまで概ね60分程度の式が多いとされています。

火葬にかかる時間は火葬場によって違います。例えば南多摩斎場の案内では、火葬は約1時間20分、収骨は約15分です。

火葬が先の地域では2日目の順番が変わる

全互協によると、関東北部より北の地域では、先に火葬をして遺骨で葬儀をする「骨葬」を行うこともあります。この場合、2日目は火葬の後に葬儀・告別式という順番になり、告別式の祭壇には遺骨が置かれます。遠方の告別式に行く時は、案内の時刻と順番を確かめておきましょう。

参列者はどの部分に出ればいい?

一般の参列者は、通夜なら焼香まで、告別式なら出棺の見送りまでが目安です。火葬場まで行くのは、遺族や特に親しい人が一般的だと全葬連は説明しています。

告別式に参列する時の動き
  1. 開式の前に受付で記帳し、香典を渡す(通夜で渡していれば記帳だけ)
  2. 開式の10分前には着席する(全互協の目安)
  3. 案内に従って焼香する
  4. 閉式の後、できれば式場の外で出棺を見送る
  5. 見送りが終わったら、静かに帰る

通夜、葬儀・告別式、火葬の順番や、火葬を先に行う地域のことは通夜・葬儀・告別式の順番で見比べています。

通夜と告別式、どちらに行けばいい?

『両方に行くべき?片方だけでもいい?』というのが、いちばん迷うところですよね。関係ごとの目安を表にしました。

どちらに行くかの考え方

故人とそれほど親しくなかったなら、告別式に参列するだけで大丈夫です。告別式に行けない時は、通夜でお別れをする形でもかまいません。近い親族や特に親しい人は、両方に出ることが多いです。

関係目安ひと言
近い親族通夜と告別式の両方火葬場への同行を頼まれることも
特に親しかった友人両方、または都合のつく方訃報を聞いてすぐ駆けつけることも
友人・職場の同僚告別式だけでもよい全互協の説明による
遺族とは面識がない知人告別式だけでもよい全互協の説明による
日中に行けない人通夜でお別れする仕事帰りでも参列しやすい

全互協は、故人と大変親しくしていても遺族と面識がない人は、告別式に参列するだけでもかまわないとしています。地域に決まったしきたりがあれば、それに合わせます。

通夜だけ参列する時に気をつけたいこと

告別式に行けず、通夜でお別れをする方も多いですよね。通夜ならではの気をつけたい点をまとめました。

通夜だけ参列する時のチェック
  • 受付は開始の30分前ごろから始まることが多いので、それに合わせて着く
  • 香典は通夜で渡し、告別式に行けないことを受付で一言伝えてもよい
  • 読経の最中は席を立たない
  • 通夜振る舞いに誘われたら、一口でも箸をつけて長居はしない
  • 帰る時は遺族に短く挨拶するか、目礼だけで失礼してもよい

途中で失礼する時は、全互協が言うように、僧侶が読経している間は席を立たないようにします。通夜振る舞いを中座する時は、全葬連が勧めるように遺族に一言挨拶しておくと丁寧です。

「本日はこれで失礼いたします。お気遣いいただき、ありがとうございました」

このくらいの短い言葉で十分ですよ。

両方に行く時に気をつけたいこと

通夜と告別式の両方に出る場合、香典は一方でいいとされています。通夜で渡したら、告別式の受付では「昨日お渡ししております」と一言添えて記帳だけすれば大丈夫です。

服装は、通夜は地味な平服でもよいとする説明がありますが、両方に出るなら2日とも喪服にしておくと迷いません。

よくある失敗

通夜で香典を渡したのに、告別式でも同じように受付で出そうとして慌ててしまうことがあります。どちらで渡すかを決めて、香典袋は1つだけ用意しておきましょう。

どちらか片方だけ行く時の考え方は、通夜と告別式はどっちに行く?でもう少し詳しく紹介しています。

遺族の立場なら、2日間の段取りは葬儀社と

遺族として通夜と告別式を準備する方は、2日間の段取りや式場、火葬場の予約まで、決めることがたくさんありますよね。心からお悔やみ申し上げます。

最近は、通夜をせず告別式だけを1日で行う一日葬という形もあります。どの形にするかも含めて、葬儀社に相談すれば日程や式場の手配を一緒に進めてもらえます。

自分や家族のもしもの時に、夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと、慌てずにすみますよ。

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知恵袋でよくある「通夜と告別式」の相談

Yahoo!知恵袋にも、通夜と告別式についての相談がたくさん寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選んで、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:通夜にも告別式にも数珠は持っていく?ずっと手に持っているもの?

初めて参列するので、通夜と告別式の両方に数珠を持っていくのか、式の間ずっと手に持っているのか知りたい、という相談です。

仏式なら、宗派を問わず数珠を持っていくのが一般的だと全葬連は説明しています。通夜にも告別式にも持っていって大丈夫です。

持ち歩く時は、左手首にかけるか手に持つと全互協は説明しています。式の間は左手に持つかひざの上に置き、焼香の時に合掌で使えば十分です。

通夜と告別式に持っていく数珠と、袱紗に包んだ香典の写真

床やいすに直接置かないように気をつけましょう。数珠を持っていない時は、無理に用意しなくても焼香はできますよ。

相談2:通夜や告別式は、亡くなってから何日後に行うもの?

通夜や告別式は、ふつう亡くなってから何日後に行うのか知りたい、という相談です。

全互協によると、日程について法律で決まっているのは「火葬は亡くなってから24時間たってから」ということだけです。僧侶の都合や火葬場・式場の空き、遠方の親族が着くまでの時間を考えて決めます。

亡くなった翌日に通夜、その次の日に葬儀・告別式という例はよく見られます。ただ、火葬場が友引や正月三が日に休むこともあり、日程が先になることもあるんです。

相談3:通夜と告別式の両方に出る時、香典はどちらで渡す?

通夜と告別式の両日に出る場合、香典はどちらで渡せばいいのか、という相談です。

どちらか一方で渡すのが一般的です。全葬連によると、告別式に持参することが比較的多いものの、近年は通夜で渡す人も増えています。

例えば、こんなやり取りになります。

「昨日のお通夜でお香典はお渡ししましたので、本日は記帳だけさせていただきます」
「ありがとうございます。ご丁寧にどうも」

受付の人も事情は分かっているので、短く伝えれば大丈夫ですよ。

よくある質問

通夜と告別式の違いは何ですか?

通夜は葬儀の前の夜に故人のそばで過ごし、お別れをする場です。告別式は翌日に葬儀に続けて行う、参列者が最後のお別れをする式です。時間帯と、後の食事の席が大きく違います。

通夜と告別式はどちらに参列すればいいですか?

故人とそれほど親しくなかった場合は、告別式だけの参列でよいと全互協は説明しています。日中に行けない時は、通夜でお別れをする形でもかまいません。

通夜と葬儀、告別式はどんな順番で行いますか?

一般的には、1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式、その後に出棺と火葬という順番です。地域によっては、先に火葬をしてから葬儀・告別式を行うこともあります。

通夜と告別式で服装は変えるべきですか?

告別式は喪服など黒を基調にした服装が基本です。通夜は地味な平服でもよいとする説明もありますが、迷ったら両日とも喪服にしておくと安心です。

通夜振る舞いと精進落としは何が違いますか?

通夜振る舞いは通夜の後に弔問客をもてなす食事です。精進落としは火葬の後に、僧侶や世話役などお世話になった人をねぎらう会食で、遺族・親族が中心です。

まとめ

この記事の要点
  • 通夜は葬儀の前の夜のお別れ、告別式は翌日に葬儀に続けて行う最後のお別れ
  • 通夜は夕方から夜、告別式は翌日の日中に行うことが多い
  • 香典は通夜か告別式のどちらか一方で渡すのが一般的
  • 通夜の後は通夜振る舞い、告別式と火葬の後は精進落としがある
  • 親しくなかった場合は告別式だけでよく、行けなければ通夜でお別れしてもいい
告別式ガイド

告別式ガイド 編集部

告別式の意味と流れ、時間と日程、服装・香典・焼香・挨拶などの参列マナー、喪主・遺族の準備と葬儀社の選び方までを、急な知らせでも落ち着いて動けるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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