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告別式の日を決めようとしたら、カレンダーに「友引」の文字。『友引に告別式はしないって聞くけど、本当にだめなの?』と手が止まっていませんか。
結論から言うと、友引の告別式を避ける理由は「暦の考え方」と「火葬場の休み」の2つで、分けて考えるとすっきりします。この記事では、友引にお通夜をして翌日に告別式を行う日程の例まで、順番に見ていきます。
友引に告別式はできる?まず結論から
法律で決まっているのは「亡くなってから24時間たつまで火葬しない」ことだけで、友引に告別式をしてはいけない決まりはありません。ただ、友引に休む火葬場があるため、その地域では告別式と火葬を友引からずらすことになります。
全互協(全日本冠婚葬祭互助協会)は、火葬は亡くなってから24時間を経過してから行うという以外に、葬儀の日程に関する法的な決まりはないと説明しています。日程は、お寺の都合や火葬場・斎場の空き、遠方の親族が着くまでの時間などを考えて決めるものなんです。
一方で、全互協は日取りの慣習として「友引は避け」るとも書いています。決まりはないのに避けることが多い、というのが友引のややこしいところですよね。
友引の告別式を左右する2つの理由
友引の告別式を考える時は、次の2つを別々に見てみてください。
| 理由 | 中身 | 動かせるか |
|---|---|---|
| 暦の考え方 | 友引は「友を引く」と読めるため、葬式を避ける習慣が生まれたとされる | 家族や親族の気持ち次第で、話し合って決められる |
| 火葬場の休み | 友引を休業日にしている火葬場がある | 休みの日は火葬ができないので、家族の希望では動かせない |
1つ目は気持ちの問題、2つ目は施設の都合です。どちらが理由で友引を外すのかが分かると、家族の話し合いもぐっと短くなります。
例えば、親族から「友引だから告別式は無理でしょう」と言われた時。それが暦の話なのか、火葬場が休みだという話なのかで、次にすることが変わってきますよね。
暦の話なら、家族で気持ちをすり合わせれば決められます。火葬場の休みなら、話し合うまでもなく別の日を探すことになります。
告別式の日程の決まり方そのものは、告別式はいつ?亡くなってから何日後かで詳しく紹介しています。
友引が告別式で避けられるようになったわけ
友引は暦の上の考え方で、もとは「勝ち負けがない日」という意味でした。仏教の教えとは関係がないと、辞書や浄土真宗の宗派の公式サイトで説明されています。
友引は、六曜(ろくよう)の一つです。六曜とは、カレンダーや手帳に書かれている先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種類のことで、デジタル大辞泉では「暦注」の一つと説明されています。
デジタル大辞泉によると、友引のもとの意味は「なにごとをしても勝ち負けがないといわれる日」です。字面から想像する意味とは、ずいぶん違いますよね。
「友を引く」という読み方が広まった
では、なぜ葬式を避けるようになったのでしょうか。辞書ごとの説明を並べてみました。
| 辞書 | 友引と葬式についての説明 |
|---|---|
| 精選版 日本国語大辞典 | 幕末ごろ、方位の友引と混同し、他人の死を誘うといってこの日に葬礼を避ける習慣が生まれた |
| ブリタニカ国際大百科事典 | 江戸時代末期ごろから字面によって葬式が忌まれるようになり、火葬場の休業日などに残っている |
| 改訂新版 世界大百科事典 | 午前中・夕刻・夜は吉だが昼は凶で、友を引くから葬式に悪い、とされる |
つまり、「友を引く」という字の印象から、葬式を避ける習慣が後から広まったということなんです。ブリタニカ国際大百科事典は、その習慣が今も火葬場の休みとして残っていると説明しています。
仏教とは関係がないと説明されている
真宗大谷派の真宗会館は、公式サイトのよくある質問で「友引にお葬式を行うことは問題ありません」と答えています。六曜は古代中国の占いに由来し、仏教とは関係がないという説明です。
東京都目黒区や和歌山県も、人権啓発の資料で六曜を取り上げています。和歌山県の資料には「友引の日に、お葬式をする自由、しない自由があってしかるべき」とあり、どちらの考えも大切にする書き方になっています。
暦の考え方は、信じる・信じないで正解が決まるものではありません。友引を気にする親族がいる時は、その気持ちを受け止めたうえで、家族で話し合って決めて大丈夫です。
『おばあちゃんが気にしていて…』という時
『私は気にしないけれど、親族が気にするかも』と迷う方も多いはずです。そんな時は、理由を責めずに、日程の候補を一緒に見せるのがおすすめです。
「火葬場は友引の日も開いているみたい。でも、おばあちゃんが気になるなら、1日ずらす日程も葬儀社さんに聞いてみるね」
こんなふうに、選べる道を2つ並べて話すと、気持ちよく決めやすくなります。
友引に休む火葬場、開く火葬場がある
友引の日の扱いは火葬場ごとに違います。休む所、一部の斎場だけ開く所、交互に開く所があり、近年は友引にも開く動きが出てきています。
暦の考え方とは別に、実際の日程を大きく左右するのが火葬場の休みです。全互協は、友引を休業日としている火葬場もあると説明しています。
その一方で、全互協は、友引などの風習にとらわれない火葬場も出てきたとも書いています。各地の公営火葬場の公式の案内を、友引の日の扱いで分けてみました。
| 友引の日の扱い | 公式の案内の例 |
|---|---|
| 休む | 富山市の富山市斎場・北部斎場・婦負斎場(休業日は1月1日と友引日)、市川市斎場の火葬場、千葉市斎場の火葬施設(開場日を除く) |
| 一部の斎場が開く | 横浜市営斎場(友引日は機器点検のための休場日だが、一部の斎場は開場) |
| 季節によって一部開くことがある | 富士市斎場(冬季は友引の日の一部を開場する場合がある) |
| 交互に開く | 札幌市の里塚斎場・山口斎場(令和8年10月5日から交互に開場) |
同じ富山市でも、大沢野斎場の休業日は1月1日のみとされています。同じ市の中でも施設によって違うことがあるんです。
札幌市が友引にも開くようにした理由
札幌市は、友引の開場を始めた理由として、友引の翌日に火葬の希望が集中することを挙げています。亡くなる方が増えるなか、希望の日に火葬できない待ちが出るおそれがあるため、件数をならして混雑を和らげるためだと説明しています。
友引が休みだと、その翌日に火葬が重なりやすいということですね。札幌市の斎場は、友引の日の利用も事前の予約が必要とされています。
式場は友引でも使えることがある
火葬場が休みでも、式場は使えるという施設もあります。市川市斎場は、火葬場は友引の日が休場ですが、式場は友引の日も貸し出しを行うと案内しています。
つまり、友引の日に式場でお通夜をして、翌日に告別式と火葬をする、という組み方ができる施設もあるということです。この日程の例は、あとの見出しで紹介しますね。
- 葬儀社に、使う予定の火葬場の名前を聞く
- 友引の日が休みか、開く日があるかを確かめてもらう
- 式場が火葬場と同じ施設なら、友引の日の式場の利用も確かめる
- 友引の翌日が混み合っていないか、空き状況を聞く
火葬場での過ごし方や骨上げの流れは、告別式のあとの火葬の流れで紹介しています。
暦と火葬場の2段で考える友引の判断表
先に「火葬場が友引に開くか」を確かめ、次に「家族や親族が友引を気にするか」を話し合う、という2段で考えると迷いません。1段目で休みなら、2段目を待たずに友引は外れます。
友引の告別式で迷った時は、順番が大切です。気持ちの話から始めると長引きがちなので、先に施設の都合を確かめてしまいましょう。
| 1段目:火葬場 | 2段目:家族・親族 | 告別式の日の決め方 |
|---|---|---|
| 友引は休み | 気にしない | 友引には火葬ができないので、告別式も友引を外して組む |
| 友引は休み | 気にする | 同じく友引を外して組む(気持ちの面でも安心) |
| 友引も開く | 気にしない | 友引に告別式をしてもかまわない。空きや僧侶の都合で決める |
| 友引も開く | 気にする | 友引を外すか、そのまま行うかを話し合う。お寺に相談するのも一つ |

1段目で「休み」なら、2段目の話し合いは要りません。迷うのは「火葬場は開いている、でも気にする人がいる」という時だけなんです。
菩提寺がある時は、お寺にも聞いてみる
菩提寺(先祖のお墓があるお寺)がある時は、日程をお寺と相談することが多いですよね。曹洞宗の冊子でも、もしもの時はまず菩提寺に一報を入れ、住職と日程や進め方を打ち合わせるよう案内しています。
浄土真宗の真宗会館のように、友引にお葬式をしても差し支えないとはっきり書いている宗派もあります。気にする親族がいる時は、お寺の考えを聞いてみると、話がまとまりやすくなります。
『友引だからだめ』と思い込んで1日延ばしたら、実は火葬場が開いていて、延ばす必要がなかったということもあります。反対に、気にしない家族だけで決めて、後から親族に驚かれることも。火葬場の扱いと親族の気持ちを、両方確かめてから決めましょう。
日程の相談は葬儀社に任せてしまってよい
火葬場の空き、式場、僧侶の都合をそろえるのは、慣れていないと大変です。葬儀社に「友引をはさむ日程の候補をいくつか出してください」と頼めば、空きを確かめながら組んでもらえます。
まだ葬儀社が決まっていない時や、もしもの時に備えたい時は、夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと慌てずにすみます。
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友引にお通夜、翌日に告別式という日程の例
告別式は友引を避けても、お通夜は友引の日に行えることがあります。真宗会館も、多くの火葬場が友引を休みにしているため、通夜は可能でも告別式ができない場合がある、という趣旨を説明しています。
『友引には、お通夜もしないほうがいいの?』と迷う方もいますよね。火葬が休みの日に困るのは告別式と火葬なので、友引の日をお通夜にあてる組み方があるんです。
ただし、友引にお通夜をしてよいか、避けるべきかをはっきり示した業界団体や自治体の案内は見当たりません。お通夜を友引にするかどうかも、家族と葬儀社で相談して決めてください。
日程の組み方を時間軸で見る
六曜は、和歌山県の資料にあるとおり、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の順で回ります。この並びを使って、日程の例を2つ並べてみました。
| 日 | 例1:友引にお通夜 | 例2:告別式の予定日が友引 |
|---|---|---|
| 亡くなった日 | 先勝。安置し、夜は身内だけで仮通夜をすることも | 赤口。安置し、葬儀社と日程を相談 |
| 翌日 | 友引。お通夜 | 先勝。告別式を翌日にしたいが、翌日は友引 |
| 翌々日 | 先負。葬儀・告別式、出棺、火葬 | 友引。安置を続け、この日の夜にお通夜をすることも |
| その次の日 | 先負。葬儀・告別式、出棺、火葬 |
例2のように、告別式の予定日が友引に当たると、全体が1日うしろにずれることがあります。東京都目黒区の資料にも、葬式の日が友引に当たると一日延ばして日取りを決めることがある、と書かれています。

実際の六曜の並びは、お手元のカレンダーで確かめてくださいね。
友引の前日はお通夜ができない式場もある
施設によっては、友引の前の日にお通夜ができないことがあります。茅ヶ崎市斎場は、友引の前日と12月31日は、通夜での式場の利用ができないと案内しています。
倉敷市中央斎場の利用案内にも、翌日の火葬が予定されていないお通夜には使えないとあります。翌日が友引で火葬ができない日には、その前日のお通夜も組めない、ということですね。
- 友引の日に式場でお通夜ができるか
- 友引の前日にお通夜ができるか
- 友引の翌日の火葬の空きがあるか
- 安置の日が延びる時、どこで安置するか
- 遠方の親族が、ずれた日程でも来られるか
安置が1日延びる時は
告別式が1日うしろにずれると、ご遺体を安置する日も1日増えます。安置の場所は自宅や葬儀会館、斎場の霊安室などで、施設によって使える日数が決まっています。
例えば茅ヶ崎市斎場は、お通夜で式場を使う方は、霊安室を最大4泊5日使えると案内しています。どこで安置するかは、葬儀社に相談して決めましょう。
参列する側は、友引の告別式を気にしなくていい
ここからは、参列する側のお話です。告別式の日を決めるのは喪家なので、参列する側は友引かどうかを気にせず、案内された日時に向かえば大丈夫です。
友引の日に告別式の案内が届いて、『友引なのに行っていいの?』と不安になる方もいるかもしれません。でも、喪家が火葬場や家族の考えを踏まえて決めた日程なので、参列する側が心配することはないんです。
それよりも、時間と服装、香典の準備に気を配りましょう。到着の目安は告別式には何分前に行く?で紹介しています。

告別式そのものがどんな式なのかを知りたい方は、告別式とは?意味と当日に行うことから読んでみてください。
遺族にかける言葉で暦の話はしない
告別式の受付や会場で、友引の話題を出す必要はありません。「友引なのに大変でしたね」のような言葉は、遺族を戸惑わせてしまうこともあります。
「このたびはご愁傷さまでございます」
「心よりお悔やみ申し上げます」
短い言葉で十分です。日程や暦のことには触れず、お悔やみだけを伝えましょう。
友引の翌日の告別式は混みやすい?
友引が休みの火葬場では、翌日に火葬が集中しやすいと札幌市が説明しています。その日の告別式は、式場や駐車場が混み合うこともあるかもしれません。
友引明けの告別式に参列する時は、いつもより少し早めに家を出ておくと安心です。
知恵袋でよくある友引と告別式の相談
Yahoo!知恵袋には、友引と告別式の日程についての相談がたくさん寄せられています。閲覧の多い相談を3つ選んで、要点をまとめてお答えしますね。
お通夜と告別式は、亡くなった日の翌日の夜と、その次の日に行うのが普通なのか知りたい、という相談です。
全互協は、亡くなった当日の夜は近親者だけで仮通夜を行い、翌日に納棺して本通夜を行うのが普通だと説明しています。その翌日に葬儀・告別式という流れは、よくある例の一つです。
ただし、日数は決まっていません。火葬場の空きや友引、年末年始の休みで、1日以上うしろにずれることもあります。
大安や先負などいろいろあるけれど、お通夜・告別式の日取りの基本的なルールを知りたい、という相談です。
友引にお通夜を行うことはあり、友引の日に開く火葬場なら告別式を行うこともあります。友引以外の六曜(大安・仏滅・先勝・先負・赤口)について、休みにしている公営火葬場の案内は見当たりませんでした。
ほかの六曜と告別式の関係は、告別式を避ける日はある?仏滅・大安と六曜で詳しく見ています。
友引に避けるのはお通夜なのか告別式なのか、地域で違うのかを知りたい、という相談です。
避けることが多いのは、火葬をともなう告別式のほうです。火葬場が友引に休むと、その日に告別式と火葬ができないからなんです。
お通夜は、真宗会館も「通夜は可能」という趣旨を説明しています。地域の習わしがある場合もあるので、迷ったら喪家や葬儀社、お寺に確かめてみてください。
よくある質問
友引に告別式をしない地域は多いですか?
地域ごとの割合を示した公的な統計は見当たりません。友引に休む火葬場がある地域では告別式を外し、開く火葬場がある地域では行うこともあります。地元の火葬場の扱いは葬儀社に確かめてもらいましょう。
友引の日にお通夜をするのは失礼になりませんか?
友引のお通夜を失礼とする公式の決まりはありません。真宗会館も、友引の日は通夜は可能でも告別式ができない場合がある、という趣旨を説明しています。気にする親族がいる時は家族で話し合いましょう。
告別式が友引に当たって1日延びたら、お通夜も延びますか?
多くの場合、告別式の前の日にお通夜をするので、お通夜も一緒にずれます。友引の日をお通夜にあてる組み方もあるので、葬儀社に候補を出してもらうと決めやすくなります。
友引の告別式に参列する時、何か気をつけることはありますか?
特別なことはありません。喪家が決めた日程なので、いつもどおり時間と服装、香典を準備して参列すれば大丈夫です。暦の話題は遺族の前では出さないようにしましょう。
まとめ
- 友引に告別式をしてはいけないという法的な決まりはない
- 避ける理由は「暦の考え方」と「火葬場の休み」の2つ
- 友引はもと「勝ち負けがない日」で、仏教とは関係がないと説明されている
- 友引の日の扱いは火葬場ごとに違い、開く所も出てきている
- 先に火葬場、次に家族の気持ちの2段で考えると迷わない
- 友引にお通夜、翌日に告別式という組み方もある





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