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告別式の日程を見て、『仏滅だけど大丈夫?』『大安にお葬式っておかしくない?』と気になった方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、告別式を避ける日として実務で効いてくるのは、火葬場が休む「友引」と「年始」くらいです。仏滅や大安、先勝・先負は、告別式の日取りを決める決まりにはなっていません。この記事では、六曜6つを早見表で見比べていきます。
告別式を避ける日はある?まず結論から
告別式をやらない日になりやすいのは、火葬場が休みになる日です。友引を休みにする火葬場と、正月三が日を休む火葬場が多いため、その日は告別式と火葬を外して組むことになります。
全互協(全日本冠婚葬祭互助協会)は、葬儀の日程に関する法的な決まりは「火葬は亡くなってから24時間を経過してから」ということだけだと説明しています。どの日がだめ、という法律はないんです。
そのうえで、実際に告別式を避けることになりやすい日を並べてみました。
| 日 | 告別式を避けやすい理由 | 確かめ先 |
|---|---|---|
| 友引 | 友引を休業日にしている火葬場がある | 葬儀社・火葬場 |
| 年始(1月1日など) | ほとんどの火葬場は正月三が日は休業する(全互協) | 葬儀社・火葬場 |
| 仏滅・大安・先勝・先負・赤口 | 告別式を避ける決まりは特にない | 気にする親族がいれば家族で相談 |
年始の休みは施設で違います。横浜市営斎場は1月1日と2日、東京都の瑞江葬儀所は1月1日から3日を休みとしています。
友引の考え方と火葬場の休みについては、友引に告別式はできる?で詳しく紹介しています。
六曜6つの早見表:暦の意味と告別式への影響
六曜は暦の上の考え方で、仏教の教えとは関係がないと説明されています。告別式の日取りに実務の影響が出るのは、火葬場が休むことのある友引だけです。
六曜(ろくよう)とは、カレンダーや手帳に書かれている先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種類のことです。デジタル大辞泉では、古く中国で時刻の吉凶占いとされ、日本では明治6年の太陽暦の採用後に日の吉凶占いとして取り入れられた、と説明されています。
6つそれぞれについて、「暦の上での意味」と「告別式の実務への影響」を2列で並べてみました。
| 六曜 | 暦の上での意味(改訂新版 世界大百科事典) | 告別式の実務への影響 |
|---|---|---|
| 先勝 | 急用などに吉だが午後は凶 | 休みにしている公営火葬場の案内は見当たらない |
| 友引 | 昼は凶で、友を引くから葬式に悪いとされる | 友引を休む火葬場がある。告別式と火葬を外すことが多い |
| 先負 | 静かにしているのがよく、午後は大吉 | 休みにしている公営火葬場の案内は見当たらない |
| 仏滅 | 移転・開店などすべて凶 | 休みにしている公営火葬場の案内は見当たらない |
| 大安 | すべてのことによい大吉日 | 休みにしている公営火葬場の案内は見当たらない |
| 赤口 | 凶日だが正午のみ吉 | 休みにしている公営火葬場の案内は見当たらない |

表のとおり、実務で告別式の日取りが動くのは友引だけなんです。ほかの5つは、気にする人がいるかどうかという気持ちの問題になります。
六曜はいつからカレンダーにあるの?
六曜が暦に書かれるようになった時期は、辞書によって説明が少しずつ違います。主な説明を並べてみました。
| 出典 | 六曜の広まり方の説明 |
|---|---|
| 精選版 日本国語大辞典 | 江戸中期から暦注に記されて流行し始めた |
| 日本大百科全書 | 天保(1830〜1844)のころに今の形に固まった |
| 東京都目黒区の人権啓発資料 | 鎌倉時代末期から室町時代初期に伝わり、江戸時代の末ごろに今の形で広まったとされる |
どの説明でも、六曜はもともと中国の占いから来たもので、日本で形を変えながら広まったとされています。仏教の行事とは別の流れで生まれたものなんです。
和歌山県の資料によると、六曜は先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の順で回り、旧暦の1月1日は先勝から始まります。日にちの並びはカレンダーで確かめてみてください。
真宗大谷派の真宗会館は、六曜は古代中国の占いに由来し、仏教とは関係がないと説明しています。気にするかどうかは家や地域によって違うので、親族の気持ちも大切にして決めましょう。
仏滅や大安に告別式をしても大丈夫?
仏滅に告別式をしても、大安に告別式をしても問題はありません。仏滅は名前に「仏」とありますが、仏教とは関係がないと辞書で説明されています。
『仏滅に告別式なんて、縁起が悪くない?』と心配になる方もいますよね。でも、仏滅は名前から受ける印象とは成り立ちが違うんです。
改訂新版 世界大百科事典は、仏滅は「空亡」「虚亡」「物滅」と変化して今の字になったらしく、仏教とは無関係だと説明しています。ブリタニカ国際大百科事典も、もとは「物滅」と書き、お釈迦さまが亡くなった日とは関係がないとしています。
大安の告別式はおかしくない?
大安は、婚姻や旅行などすべてのことによい大吉日とされる日です。『おめでたい日にお葬式をしていいの?』と迷う声もありますが、大安を避けるという決まりはありません。
告別式の日は、火葬場の空きや僧侶の都合、遠方の親族の到着などで決まります。結果として大安や仏滅に当たることは、ごく普通にあるんです。
気にする親族がいる時は、責めずに話し合う
『うちの母が仏滅を気にしていて…』という時もありますよね。暦の考え方は、正しい・間違いで片づけるものではありません。
「お寺さんも六曜は仏教とは関係ないと言っているみたい。でも、お母さんが気になるなら、火葬場の空きを見てもう一度相談しようか」
こんなふうに、気持ちを受け止めたうえで、施設の空きと合わせて話し合うと角が立ちにくくなります。
仏滅にお通夜、大安に告別式という日程
六曜は先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の順で回るため、「仏滅にお通夜、翌日の大安に告別式」という並びも出てきます。どちらの日も、告別式を避ける決まりはないので大丈夫です。
- 火葬場がその日に開いているかを葬儀社に聞く
- 気にする親族がいるかを家族で話し合う
- 菩提寺がある時は、お寺の考えも聞いてみる
- 参列する側なら、案内された日時どおりに向かう
先勝・先負の告別式、平日や日曜日の告別式は?
先勝・先負にも告別式を避ける決まりはありません。曜日にも決まりはなく、平日になるか日曜日になるかは、火葬場や式場の空き、僧侶の都合などで決まります。
先勝は「午後は凶」、先負は「午後は大吉」というように、時間帯で吉凶を分けて説明されることがあります。ただ、告別式の開始時刻は、多くの場合、火葬場の予約の時間枠から逆算して決まります。
公営斎場の例では、南多摩斎場が告別式を午前10時と午前10時30分、火葬を午前11時と午前11時30分に設定しています。開始時刻の決まり方は、午後からの告別式・午前中の告別式で詳しく見ています。
時間帯の吉凶を気にする人がいたら
『先勝の日は、午後の告別式を避けたほうがいい?』と聞かれることもあるかもしれません。先勝・先負の時間帯の吉凶を、告別式の開始時刻に当てはめる決まりはありません。
開始時刻は火葬場の予約枠で決まることが多く、家族の希望だけで自由に動かせないこともあります。気にする親族がいる時は、葬儀社に空いている時間帯を聞いたうえで、家族で相談してみてください。
平日や日曜日でも告別式はある
今回確かめた公営火葬場の案内(札幌・横浜・大阪・富山・千葉・市川・富士・東京都)には、日曜日を休みとする記載は見当たりませんでした。日曜日や祝日に告別式が行われることもあります。
ただ、横浜市営斎場のように、春分の日と秋分の日は周辺道路の混雑のため一部の斎場を休みにしている所もあります。曜日や祝日の扱いも、火葬場ごとに確かめてもらいましょう。
参列する側は六曜を気にしなくていい
告別式の案内を受けた参列者は、六曜を気にする必要はありません。日程は、喪家が火葬場や家族の考えを踏まえて決めたものだからです。
「仏滅なのに大変でしたね」「大安でよかったですね」といった言葉は、かえって遺族を戸惑わせることがあります。受付では「このたびはご愁傷さまでございます」と、お悔やみだけを短く伝えましょう。
『会社があるから平日は参列しにくい…』という方もいるはずです。平日の告別式に行けない時の考え方は、告別式に行けない時は?で紹介しています。
日程を組むのは葬儀社に任せてよい
遺族の立場で日取りを決める時は、火葬場の空き、式場、僧侶の予定をそろえる必要があります。葬儀社に「友引と年始以外で、いちばん早く組める日程を出してください」と頼むと、空きを確かめながら候補を出してもらえます。

まだ葬儀社が決まっていない時や、もしもの時に備えておきたい時は、夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと慌てずにすみます。
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知恵袋でよくある六曜と告別式の相談
Yahoo!知恵袋には、六曜と告別式の日取りについての相談が多く寄せられています。閲覧の多い相談から2つ選んで、要点をお答えしますね。
同僚から家族が亡くなったと連絡があり、仏滅が日程に関係するのか知りたい、という相談です。
仏滅だから告別式をしない、という決まりはありません。仏滅は仏教とは関係がないと辞書で説明されていて、仏滅に告別式が行われることもあります。
参列する側は、喪家から案内された日時に合わせて準備すれば大丈夫です。日程が分かるまでは、香典や服装の用意だけ進めておきましょう。
友引は避けると聞くけれど、大安や仏滅はどうなのかを知りたい、という相談です。
大安や仏滅に告別式を行うことはあります。避けることがあるのは、火葬場が休むことのある友引です。
カレンダーに六曜が書いていないので、いつになりそうか見当をつけたい、という相談です。
全互協は、亡くなった当日の夜は近親者だけで仮通夜をし、翌日に本通夜を行うのが普通だと説明しています。その翌日に葬儀・告別式という流れが、よくある例の一つです。
六曜で関係してくるのは友引くらいで、告別式の予定日が友引に当たって火葬場が休みなら、1日以上ずれることがあります。正確な日時は、喪家や会社からの案内を待ちましょう。
亡くなってから何日後に告別式になるかは、告別式はいつ?亡くなってから何日後かで詳しく紹介しています。告別式そのものの意味は告別式とは?をご覧ください。
よくある質問
告別式に赤口を避ける必要はありますか?
赤口に告別式をしてはいけないという決まりはありません。今回確かめた公営火葬場の案内にも、赤口を休みとする記載は見当たりませんでした。
お通夜の日の六曜も気にしたほうがいいですか?
お通夜の日を六曜で決める決まりはありません。友引の日にお通夜をして、翌日に告別式と火葬をする組み方もあります。気にする親族がいれば家族で話し合いましょう。
年末に亡くなった時、告別式はいつになりますか?
全互協は、年末や正月早々の不幸の時は、せめて三が日が明けてから日取りを決めるとしています。火葬場の年始の休みは施設で違うので、葬儀社に確かめてもらいましょう。
告別式の日を大安にずらしたほうがいいですか?
大安を選ぶ必要はありません。日を延ばすと安置の日数や遠方の親族の予定にも関わるので、火葬場の空きと家族の都合で決めるのがおすすめです。
まとめ
- 告別式を避ける法的な決まりはなく、決まりは火葬の24時間だけ
- 実務で避けることになりやすいのは、火葬場が休む友引と年始
- 仏滅・大安・先勝・先負・赤口に告別式をしても問題はない
- 六曜は暦の上の考え方で、仏教とは関係がないと説明されている
- 曜日にも決まりはなく、平日や日曜日の告別式もある





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