告別式の受付係のやり方|手伝いを頼まれた時の挨拶と流れ

告別式の受付係のやり方を紹介する記事のアイキャッチ。斎場の受付の机に並ぶ芳名帳と筆ペン

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上司や知人から「告別式の受付をお願いできないかな」と頼まれて、引き受けたものの、何をすればいいのか分からず不安になっていませんか。

結論から言うと、告別式の受付係の仕事は「参列者を迎えて記帳してもらう」「香典や供物を預かる」「会計係に引き継ぐ」の3つが中心です。言葉は短い決まり文句で十分なので、流れさえつかめば初めてでも務まります。

ここでは、受付係の仕事を時間帯ごとのチェックリストにし、受付で使う挨拶とお礼の言葉を例文表でお伝えしますね。

目次

告別式の受付係とは?頼まれたら最初に確かめること

先に結論

受付係は、遺族に代わって参列者を迎え、記帳と香典の受け取りをする係です。遺族の近親者ではなく、会社の同僚や近所の人など、少し距離のある人が頼まれることが多い役目です。

全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、世話役や係の仕事の例として、受付係を2名置き、弔問客・会葬者の受付と応対をすると説明しています。具体的には、記帳簿の整理と、香典や供物の受け取りです。

全互協は、受付係は近親者以外の人に頼むとしています。遺族や近い親族は、式の中で焼香やお見送りをする立場なので、受付に立ち続けるのが難しいからなんです。

受付係と会計係の違い

受付の机には、受付係のほかに会計係がいることもあります。役目の違いを表にしました。

係人数の例(全互協)主な仕事
受付係2名参列者の応対、記帳のお願い、香典・供物の受け取り
会計係2名(親族とその他から1名ずつ)受付係から受け取った香典の管理、出納帳の記入
携帯品係など必要に応じて手荷物や履物の預かり

全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)も、会計係は受付係から受け取った香典を記帳して管理すると説明しています。受付係は「預かって渡す」まで、と考えると分かりやすいですね。

引き受けたら確かめておきたいこと

頼まれた時に聞いておくこと
  • 何時に会場へ入ればいいか
  • 受付の相方は誰か、会計係は誰か
  • 香典を辞退しているかどうか
  • 預かった香典を、いつ誰に渡すか
  • 自分の焼香はいつ行けばいいか

当日、葬儀社から腕章や名札を渡された時は、つけておきましょう。参列者から見て受付係だとすぐに分かるので、声をかけてもらいやすくなります。

時間帯別チェックリスト:開式前・受付中・開式後・終了後

ここでの結論

受付係の一日は、開式前の準備、受付中の応対、開式後の対応、終了後の引き継ぎの4つの時間帯に分かれます。時間帯ごとにやることを決めておけば、当日慌てずにすみます。

受付が始まる時間は、地域や式場で違います。全葬連の説明では開式の10分前には受付を始める例があり、宇都宮市の資料では、式開始のおおむね60分前から受付を始めることが多いとされています。

『何時に行けばいいの?』と思いますよね。受付が始まる時間より前に準備の時間が要るので、入り時間は喪家か葬儀社の担当者に聞いておきましょう。

時間帯受付係がすること見落としやすいこと
開式前芳名帳・筆記具・香典帳を点検する、会葬御礼品の数を確かめる香典を辞退しているかの確認
受付中参列者に挨拶し、記帳をお願いし、香典を預かる会葬御礼品の渡し忘れ
開式後遅れて来た人の受付、預かった香典を会計係へ受付を空けたままにしない
終了後芳名帳・香典・弔電などを喪家側に引き継ぐ預かった物の数の確認
告別式の受付係の仕事を、開式前・受付中・開式後・終了後の4つの時間帯に分けて並べた図解

開式前:受付の準備

全葬連は、受付係は芳名帳や香典・供物帳、筆記具などを点検し、受付を開始すると説明しています。千葉市斎場の案内でも、受付の準備と会葬御礼品のセットが、会場準備の最初に挙げられています。

開式前のチェックリスト
  • 芳名帳と筆記具を、記帳しやすい向きに並べた
  • 香典を受け取るお盆や箱の置き場所を決めた
  • 会葬御礼品の置き場所と、渡す人を決めた
  • 相方と「挨拶する人」「香典を受け取る人」を分けた
  • 香典辞退の場合の言い方を、喪家に確かめた
告別式の受付の机に、芳名帳と筆ペンとお盆が並べられている写真

受付の机は、参列者が記帳しやすいように芳名帳を手前に向け、筆記具を右側に置いておくと親切です。香典を入れるお盆や箱は、参列者の手の届かない受付係の側に置きましょう。

受付中:参列者の応対

受付中は、ひとりひとりに短く挨拶をして、記帳をお願いし、香典を両手で受け取ります。混み合う時間は、相方と役割を分けるとスムーズに進みますよ。

例えば、片方が「本日はありがとうございます。こちらにご記帳をお願いいたします」と記帳を案内し、もう片方が香典を受け取る形です。

会葬御礼品は受付で渡す?出口で渡す?

会葬礼状や御礼品をどこで渡すかは、式場や喪家によって違います。葬儀辞典は、会葬礼状を通夜や告別式の時に受付などで渡すことが多くなったと説明しています。

一方、全葬連は、告別式の後に会葬礼状や香典返しを会場の出口で手渡すことがあるとしています。全互協も、当日に渡す香典返し(即日返し)は、式場の出口で帰り際に配るやり方を紹介しています。

渡す場所受付係がすること
受付で渡す記帳と香典の受け取りのあとに、御礼品をひとつずつ手渡す
出口で渡す受付では渡さず、「お帰りの際にお渡しします」とひと言添える
両方ある会葬礼状は受付、香典返しは出口など、品ごとに分担を確かめる

『全員に渡していいの?香典を出した人だけ?』と迷うこともありますよね。渡し方は喪家の考えで決まるので、開式前に担当者に聞いておくと、受付で迷いません。

混み合う時間の受付の回し方

開式が近づくと、参列者が一度に集まってきます。列ができても、ひとりずつ丁寧に、でも手短に応対すれば大丈夫です。

「本日はありがとうございます」
「このたびはご愁傷さまでございます。こちらをお供えください」
「恐れ入ります。お預かりいたします。こちらにご記帳をお願いいたします」

このくらいのやり取りで、ひとり分の受付は十分に済みます。記帳台が足りない時は、「お手数ですが、あちらの台でもご記帳いただけます」と分散してもらいましょう。

開式後:遅れて来た人と香典の受け渡し

開式後も、遅れて来る参列者がいることがあります。受付を空けたままにせず、一人は残るようにしておきましょう。

預かった香典がたまってきたら、会計係に渡します。受付の机に香典を積んだまま席を離れないことが、受付係のいちばん大事な心がけです。

終了後:引き継ぎ

千葉市斎場の案内では、通夜・告別式のあと、喪主側が受付担当から香典、香典帳・芳名帳、弔電・弔辞を受け取り、諸経費を精算するとされています。

全互協も、精進落としが終わったら、世話人や会計係から会葬者名簿、香典や供物・供花の控え、弔電や弔辞の綴り、弔問者の名刺などを引き継ぐと説明しています。

引き継ぐ物のチェックリスト
  • 芳名帳(会葬者名簿)
  • 香典と香典帳
  • 供物・供花の控え
  • 受付で預かった弔電や名刺
  • 余った会葬御礼品の数

受付係の挨拶と言葉:場面別の例文表

ここでの結論

受付係の言葉は、「お礼」「記帳のお願い」「受け取りのひと言」の3つがあれば足ります。長く話す必要はなく、落ち着いた小さめの声で、ゆっくり伝えれば十分です。

『参列者からお悔やみを言われたら、何と返せばいい?』と迷う方も多いはずです。受付係は遺族の代わりに迎える立場なので、お悔やみには「恐れ入ります」と軽く頭を下げて受ければ大丈夫です。

場面受付係の言葉の例
参列者が来た時「本日はお忙しい中、ありがとうございます」
お悔やみを言われた時「恐れ入ります」「ご丁寧にありがとうございます」
記帳をお願いする時「恐れ入りますが、こちらにご記帳をお願いいたします」
香典を受け取る時「お預かりいたします」「ありがとうございます、お預かりいたします」
会葬御礼品を渡す時「こちらをお持ちください。本日はありがとうございました」
式場を案内する時「式場はあちらでございます。開式までどうぞお掛けになってお待ちください」
告別式の受付係が使う言葉を、迎える時・記帳のお願い・香典の受け取り・御礼品を渡す時の場面別に並べた図解

受付でのお礼の言葉と、言い方のコツ

受付でのお礼の言葉は、「ありがとうございます」を中心にすれば失礼になりません。弔事では、「重ね重ね」「たびたび」などの重ね言葉は慣習として避けるとされているので、「重ね重ねありがとうございます」とは言わないようにしましょう。

全葬連の説明では、参列者は香典を渡す時に「ご霊前にお供えください」「お香典です」などと言って両手で差し出します。受付係は、その言葉を受けて「お預かりいたします」と返す形になります。

迷いやすい場面の言葉

場面受付係の言葉の例
香典辞退と決まっている時「お気持ちだけありがたく頂戴いたします。ご記帳だけお願いいたします」
代理で来た人「ご記帳は、ご本人様のお名前と、横に『代』とお書きください」
供物や供花を持って来た人「ありがとうございます。担当の者にお渡ししておきます」
開式に遅れて来た人「どうぞ、そのままお進みください。係の者がご案内いたします」
トイレや控室を聞かれた時「あちらの奥にございます」

代理の記帳について全葬連は、本来来る人の氏名を中央に書き、左横に「代」と書くと説明しています。参列者側から見た記帳の仕方は告別式の受付での挨拶と記帳で紹介しています。

香典辞退の場合の受け答えは、喪家の方針によって変わります。辞退した香典を差し出された時にどうするかは、開式前に喪主や葬儀社の担当者に確かめておくと安心です。

参列者に聞かれやすいことと答え方

受付係は、会場に着いた参列者が最初に話す相手です。式のことを聞かれることも多いので、答え方を用意しておくと落ち着いて応対できます。

聞かれること答え方の例
焼香はいつですか「式の中で、司会の方からご案内がございます」
荷物を預けられますか「あちらでお預かりしております」(携帯品係がいる場合)
出棺は何時ごろですか「確認してまいりますので、少々お待ちください」
遺族に挨拶したい「式のあとにお時間があるかと思います。係の者にお伝えしておきます」

分からないことは、その場で答えようとせず、葬儀社の担当者に確かめてから伝えれば十分です。

香典の受け取り方と預かり方

ここでの結論

香典は両手で受け取り、記帳と照らし合わせられるようにして、まとめて会計係に渡します。受付係が中身を開けることはせず、預かって渡すことに専念しましょう。

全互協と全葬連の説明では、受付係は香典を受け取り、会計係がそれを記帳して管理します。受付係は、受け取った香典をなくさず、取り違えずに渡すことが大事なんです。

香典を受け取る流れ
  1. 参列者に一礼し、お礼を伝える
  2. 香典を両手で受け取り、「お預かりいたします」と言う
  3. 記帳をお願いし、芳名帳に名前が書かれたか見る
  4. 香典を決めた箱やお盆に入れる
  5. 会葬御礼品を渡し、式場を案内する
  6. たまった香典を、会計係に渡す

『香典の中身を確かめたほうがいいのでは?』と思うかもしれません。ただ、香典の管理は会計係の仕事です。受付係はその場で開けずに、受け取った順に預かっておけば十分ですよ。

よくある失敗

受付が落ち着いた時に二人とも焼香へ行ってしまい、香典を置いたまま受付が無人になることがあります。焼香は交代で行くか、会計係に香典を渡してから行くようにしましょう。

香典そのもののマナーや、参列者がどちらで渡すかは告別式の香典で紹介しています。

自分の香典はいつ出す?

受付係も、ひとりの参列者として香典を持って行くことが多いですよね。受付を始める前に、自分の分を記帳して相方か会計係に渡しておくと、受付の間に慌てずにすみます。

渡す順番に決まりがあるわけではないので、迷ったら喪家か葬儀社の担当者に聞いてみてください。

「新生活受付」がある地域では

群馬県などの一部の地域には、香典を少額にとどめ、お返しを辞退する「新生活」という習わしがあります。高崎市は、市内の葬儀会場の受付の多くに「新生活受付」が特設されていると説明しています。

このような地域で受付係を頼まれたら、通常の受付と新生活受付のどちらで何を受け取るのか、喪家や葬儀社の担当者に先に聞いておきましょう。

受付の手伝いの服装・持ち物と、お礼の受け取り方

ここでの結論

受付の手伝いでも、服装は参列者と同じく喪服が基本です。あとで喪主からお礼をいただいた時は、ありがたく受け取ってお礼を伝えれば失礼にはなりません。

受付係は、参列者全員の目に入る場所に立ちます。服装は一般の参列者と同じく、黒の喪服にそろえておきましょう。

受付の手伝いの持ち物
  • 自分の香典と袱紗
  • 数珠
  • 黒か白のハンカチ
  • 自分用の筆記具(予備として)
  • 腕時計か、時間を確かめられる物(音が鳴らない設定にする)

受付の手伝いへのお礼

全互協は、受付や接待などの世話役へのお礼について、係による差を設けず「御車代」として渡すと説明しています。世話役の代表が喪主より目上の時は、お金より菓子折などのほうがよいともしています。

『お礼をもらってしまっていいの?』と戸惑う方もいますよね。喪主からの感謝の気持ちなので、「ありがとうございます。お役に立てたならよかったです」とひと言添えて、受け取って大丈夫です。

お礼の場面受付係のひと言の例
当日、喪主からお礼を渡された時「ありがとうございます。少しでもお役に立てたならよかったです」
後日、改めてお礼が届いた時「先日はご丁寧にありがとうございました。どうかご無理なさらないでください」
辞退したい時「お気持ちだけで十分です。どうぞお気遣いなさらないでください」

遺族の側から見た、お礼の段取りは告別式後のお礼で、喪主の当日の動きは告別式で喪主がやることで紹介しています。

受付の手伝いを断りたい時は

どうしても都合がつかない時は、頼まれた時点で早めに伝えるのが、喪家にとってもいちばん助かります。代わりに頼めそうな人の心当たりがあれば、ひと言添えると親切です。

「せっかくお声がけいただいたのに申し訳ありません。当日は外せない用があり、受付のお手伝いが難しいです。参列はさせていただきます」

知恵袋でよくある相談:告別式の受付係

ここでの結論

多いのは「受付係は何をして、何と挨拶すればいい?」「受付係の自分の香典はいつ渡す?」「後日お礼をいただいたけれど、どうすればいい?」の3つです。

Yahoo!知恵袋で「告別式 受付係」に関する質問から、閲覧の多いものを3つ選び、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:告別式の受付を任されたが、何をして、何と挨拶すればいい?

初めて受付を頼まれ、やることも、来場者にかける言葉も分からないという相談です。

やることは、挨拶、記帳のお願い、香典の受け取り、会葬御礼品の手渡しの4つです。言葉は「本日はありがとうございます」「こちらにご記帳をお願いいたします」「お預かりいたします」の3つを覚えておけば、ほとんどの場面に対応できます。

相談2:受付係が自分の香典を渡すのは、いつ?

会社の社長の身内の告別式で受付をすることになり、自分の香典をどのタイミングで出せばいいか迷っている、という相談です。

受付が始まる前に、自分の分を記帳し、相方か会計係に渡しておく形がおすすめです。受付の途中で自分の香典のことを気にしなくてすみます。

相談3:受付をしたあと、喪主から現金のお礼をいただいた

通夜・告別式で受付をしたら、後日喪主からお礼をいただいたけれど、どう対応すればいいかという相談です。

全互協は、受付などの世話役に「御車代」としてお礼を渡すと説明しています。喪主の感謝の気持ちなので、受け取ってかまいません。

お返しを贈ると、かえって喪主に気をつかわせることもあります。会った時や電話で「ご丁寧にありがとうございました」と伝えれば十分です。

自分や家族のもしもの時のために

受付を手伝うと、葬儀の裏側では多くの人が段取りを支えていることに気づきますよね。自分や家族のもしもの時に、夜中や休日でも電話で相談でき、受付や進行の段取りまで手伝ってくれる葬儀社を知っておくと、慌てずにすみます。

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よくある質問

告別式の受付係は、何人くらいでやるものですか?

全互協は、受付係を2名置く例を紹介しています。香典の管理は別に会計係を置き、受付係は会計係に香典を渡します。

遺族が受付係をしてもいいですか?

全互協は、受付係は近親者以外の人に頼むと説明しています。遺族は焼香や見送りがあるので、会社関係者や近所の人に頼むことが多いです。

受付係の挨拶は、何と言えばいいですか?

「本日はお忙しい中、ありがとうございます」「こちらにご記帳をお願いいたします」「お預かりいたします」の3つで足ります。お悔やみを言われたら「恐れ入ります」と返します。

受付係は腕章をつけますか?

葬儀社から腕章や名札を渡された時は、つけておくと参列者に受付係だと伝わります。用意がない時は、無理につける必要はありません。

受付係も焼香はできますか?

できます。受付を空けないよう、相方と交代で行くか、預かった香典を会計係に渡してから行くようにしましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 受付係は、参列者の応対、記帳のお願い、香典・供物の受け取りをする係
  • 近親者以外の人が頼まれることが多く、香典の管理は会計係が受け持つ
  • 開式前・受付中・開式後・終了後の4つの時間帯でやることを決めておく
  • 言葉は「ありがとうございます」「ご記帳をお願いいたします」「お預かりいたします」で十分
  • 受付を無人にせず、焼香は交代で行く
  • 喪主からのお礼は、感謝を伝えて受け取ってよい
告別式ガイド

告別式ガイド 編集部

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