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告別式に参列することになって、『香典はお通夜で渡すの?告別式で渡すの?』『何から準備すればいい?』と迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、告別式の香典は通夜と告別式の両方に出るなら、どちらか一方で1回渡すのが一般的です。準備は「袋を選ぶ・書く・お札を入れる・包む・渡す」の5つの工程で考えると、迷わずに進められます。
この記事では、香典を出すタイミングの判断と、5工程の手順を順番にお伝えしますね。
告別式の香典の基本
告別式の香典は、故人に供える線香や花の代わりとしてささげる物です。告別式だけに出るなら告別式の受付で、通夜と告別式の両方に出るならどちらか一方で渡します。
香典は、デジタル大辞泉では「死者の霊前に供えて、香や花の代わりとする金品」と説明されています。全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)も、故人にたむける線香や花など、お供え物の代わりとしてささげる物としています。
日本大百科全書には、香典は普通、出棺日か通夜の時に持参すると書かれています。出棺日というのは、まさに葬儀・告別式の日のことですね。
| 参列のしかた | 香典を渡す場所 | ひと言 |
|---|---|---|
| 告別式だけに出る | 告別式の受付 | 記帳のあとに渡す |
| 通夜だけに出る | 通夜の受付 | 告別式には持っていかない |
| 通夜と告別式の両方に出る | どちらか一方の受付 | 告別式で渡す人が比較的多い |
| どちらにも出られない | 郵送や後日の弔問で | 弔電を添えることも |
告別式そのものの意味や当日の流れは告別式とは?でまとめています。
葬儀・告別式の香典のマナーで押さえる3点
香典のマナーは細かく見えますよね。ただ、葬儀・告別式の香典で特に大事なのは、次の3つなんです。
- 新札ではない、ある程度きれいなお札を使う
- 香典袋は袱紗に包んで持っていく
- 受付では表書きを相手に向けて、両手で渡す
この3つができていれば、受付で慌てることはまずありません!あとは5つの工程に沿って準備していけば大丈夫です。
受付で渡した香典はどうなる?
『受付の人に渡して、ちゃんと遺族に届くのかな』と気になる方もいますよね。全互協は、葬儀の世話役の仕事として、受付係が香典を受け取り、会計係が香典を管理すると説明しています。
全葬連も、会計係が受付係から受け取った香典を記帳して管理するとしています。受付で渡せば、遺族のもとに届く仕組みになっているので安心してください!
郵送する時は喪主宛てに送るので、香典は喪主や遺族に向けたものと考えておけば大丈夫です。
亡くなった直後の弔問では香典を持っていかない
訃報を聞いてすぐ駆けつける時は、香典の考え方が少し変わります。全互協は、亡くなった直後に弔問する時に香典を持参すると、不幸を予期していたようでかえって失礼にあたると説明しています。
通夜や葬儀に参列できるなら、その時に香典を持っていけば十分です。駆けつける時は、お悔やみの言葉だけを短く伝えましょう。
通夜と告別式、香典はどっちで渡す?
『お通夜でも告別式でも出すべき?』という疑問は、とても多いんです。全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は、通夜と告別式の両方に出席する場合、香典はどちらか一方に包むのが一般的だと説明しています。
通夜と告別式の香典は、両方に出ても1回でかまいません。全葬連は、告別式に持参して通夜には持参しないことが比較的多いとしています。一方で、近年は両方に持参したり、通夜で渡したりするケースも増えているとしています。
『告別式で渡すつもりだったのに、当日行けなくなったら…』と心配になる方もいますよね。そんな時は、出られると決まっている通夜の方で先に渡しておくと、渡しそびれずにすみます。
どちらで渡すか迷った時は、自分が確実に受付を通れる日を選ぶと安心です。例えば、通夜は仕事帰りで遅れそうなら告別式で、告別式は時間が取れないなら通夜で渡す、という考え方です。

お通夜と告別式の香典を両方出すのは?
お通夜と告別式の香典を両方出すことが、間違いというわけではありません。全葬連も、近年は両方に持参するケースが増えていると書いています。
ただ、両方に出す時は、遺族が受付で2回分の香典を管理することになります。特別な習わしがなければ、1回にまとめておく方が遺族の手間は少なくてすみますね。
通夜と告別式で香典を2回出す親族は?
親族の場合は、家や地域で「こうする」という習わしがあることもあります。通夜と告別式で香典を2回出すかどうかは、親族の年長者に一度聞いてみるのがいちばん確実です。
例えば、こんなふうに聞いてみると自然です。
「通夜と告別式の両方に出るんだけど、香典はどうしてる?」
「うちは告別式の時に1回だけだよ。通夜は記帳だけでいいよ」
親族として出る時の席や当日の役割は親族として告別式に出る時で紹介しています。参列そのものをどちらにするかは通夜と告別式はどっちに行く?も参考になりますよ。
告別式の前に香典を渡したい時
告別式の前に、受付で香典だけ渡したいということもありますよね。受付は開式の前から始まっていて、そこで記帳して香典を渡します。
全互協は、告別式だけに参列する場合は決められた時間内に焼香すればよく、焼香が終わったらそのまま帰ってもかまわないとしています。時間がない時は、受付で香典を渡して焼香だけして帰る形もとれます。
途中で帰る時の動き方は告別式の途中退席・途中参加で詳しくまとめています。
香典の準備は5工程で進める手順表
ここからは、香典の準備を工程に分けて、それぞれで確かめることを手順表にまとめました。前の晩に上から順に進めてみてください。
「袋を選ぶ・書く・お札を入れる・包む・渡す」の順に進めます。前の晩に4つ目の「包む」まで済ませておけば、当日は受付で渡すだけです。
| 工程 | やること | 確かめること | 詳しい記事 |
|---|---|---|---|
| 1 袋を選ぶ | 宗教に合った香典袋を用意 | 水引は黒白か双銀の結び切り | 香典袋の選び方 |
| 2 書く | 表書きと名前、中袋を書く | 宗教に合った表書きか | 香典の書き方 |
| 3 お札を入れる | お札を中袋に入れる | 新札ではないか、向きがそろっているか | お札の入れ方 |
| 4 包む | 袱紗に包む | 弔事の向きで包んでいるか | 袱紗の包み方 |
| 5 渡す | 受付で渡す | 表書きを相手に向けて両手で | 香典の渡し方 |

工程1:香典袋を選ぶ
香典袋は、黒白または双銀の結び切りの水引の物が一般的だと全葬連は説明しています。結び切りには、不幸が繰り返されないようにとの願いが込められているそうです。
全互協は、蓮の花が印刷してある物は仏式のみ、百合の花の物はキリスト教だけと注意しています。
急いでいる時は、コンビニなどで売っている無地の香典袋でもかまいません。宗教が分からない時ほど、柄のない袋を選んでおくと安心です。袋の格や柄の選び方は告別式の香典袋の選び方で紹介しています。
工程2:表書きと名前を書く
表書きは、仏式なら「御霊前」「御香典」などが一般的です。浄土真宗では「御仏前」とされ、神式やキリスト教式ではまた別の書き方になります。
水引の上に表書き、下に自分の名前を書くと全互協は説明しています。
表書きは薄墨で書くのが正式とされています。ただ全葬連は、最近では黒インクでも問題ないとも説明しています。理由や筆ペンの選び方は告別式の香典は薄墨で書く?でどうぞ。
宗教ごとの選び方は御霊前?御仏前?で、名前や中袋の書き方は告別式の香典の書き方で見本と一緒にまとめています。
工程3:お札を入れる
全互協と全葬連は、香典には新札を使わないと説明しています。新札は前もって準備していた印象があるから、というのが全葬連の説明です。
全互協は、包む額に4や9などの数字を使うのも避けるとしています。全葬連も、4と9は「死」「苦」を連想させるからと説明しています。
新札しかない時の折り目の付け方や、お札の向きは告別式の香典のお札の入れ方で手順にしています。
工程4:袱紗に包む
香典袋は、袱紗に包んで持っていきます。全互協は、弔事では袱紗を右、下、上の順に折り、最後に左側を折って包むと説明しています。慶事とは逆の順なんです。

包んだ香典は、女性ならバッグに、男性なら上着の内ポケットに入れておきます。受付の前でかばんの中を探さなくてすむよう、すぐ取り出せる所に入れておくと安心です。
袱紗の色や、袱紗がない時の代わりは告別式の袱紗で確かめてみてください。
工程5:受付で渡す
受付では、記帳をしてから香典を渡します。全葬連は、「ご霊前にお供えください」などの言葉とともに、袱紗から取り出して両手で差し出すと説明しています。
- 「この度はご愁傷さまでございます。ご霊前にお供えください」
- 「心よりお悔やみ申し上げます。お香典でございます」
夫婦で参列する時は、芳名帳には夫婦連名で書くのが一般的だと全葬連は説明しています。香典も夫婦で1つにまとめることが多いです。
上司の代わりに参列する時は、香典袋に本来来る人の名前を書き、その左横に「代」と書くと全葬連は説明しています。夫の代わりに妻が出る時は、夫の名前の左下に小さく「内」と書きます。
受付がない時や混んでいる時の渡し方は告別式の香典の渡し方で紹介しています。包む額の考え方は告別式の香典の金額をどうぞ。
当日の朝に見直したいよくある失敗
5つの工程を済ませていても、当日の朝に慌てて入れ違えることはありますよね。家を出る前に、次の失敗がないかだけ見直してみてください。
- 結婚祝いのために用意していた新札を、そのまま入れてしまう
- 香典袋を袱紗に包まず、かばんの中で折れてしまう
- 宗教が違うのに、蓮の花の柄の香典袋を選んでしまう
- 中袋に住所や名前を書き忘れる
中袋の書き忘れがあっても、受付で芳名帳に住所と名前を書くので、遺族が困ることはほとんどありません。気づいた時は、次から気をつければ大丈夫ですよ。
場面ごとの告別式の香典の考え方
香典は、参列のしかただけでなく、告別式の形や知らせを受けた時期によっても考え方が変わります。よくある場面を表にしてみました。
迷った時は「遺族の手間を増やさないか」で考えてみてください。案内に辞退と書かれていれば持っていかず、地域の習わしがあればそれに合わせます。
| 場面 | 香典の考え方 |
|---|---|
| 告別式と同じ日に初七日も行う | 告別式の香典とは別に包むかは地域や親族の習わしで違う |
| 香典辞退と案内された | 案内に従い、持っていかない |
| 創価学会の友人葬 | 儀礼的な香典は持参しなくてもよい、というのが創価学会の方針 |
| 受付に「新生活」の表示がある地域 | 地域の習わしに合わせた受付が別にあることも |
| 告別式の後に亡くなったことを知った | 都合を確かめて弔問し、その時に渡す |
告別式と初七日が一緒の時の香典
告別式と同じ日に初七日の法要を行うことがあります。宇都宮市の資料でも、葬儀の後に初七日法要などを併せて行うケースがあるとされています。
告別式と初七日が一緒の時に香典を別に包むかどうかは、地域や親族の習わしで違います。
親族の年長者に「皆さんはどうされていますか」と聞いてみるのが近道です。当日の流れは初七日を告別式と同じ日に行う繰り上げ法要で紹介しています。
告別式の後に香典を渡す時
告別式が終わった後に亡くなったことを知った時は、全互協は、先方の都合を確かめてすぐ弔問に出向くよう説明しています。香典は控えめにし、お返しの心配はしないよう書き添えるとしています。
後日の弔問が難しい時は、香典袋に入れたお金を現金書留の封筒に入れ、お悔やみの手紙を添えて喪主宛てに送る方法もあると全互協は説明しています。
全互協は、通夜から三十五日の法要までなら「御霊前」とし、四十九日以降の法要では「御仏前」を使うと説明しています。告別式からしばらくたって渡す時は、時期に合った表書きか確かめておきましょう。
例えば、知人から後になって知らせを受けた時は、こんなふうに電話で尋ねてみると自然です。
「ご葬儀の後に知りました。お線香をあげに伺ってもよろしいでしょうか」
行けなかった時の連絡や弔電は告別式に行けない時は?でまとめています。
香典辞退や地域の習わしがある時
案内に香典辞退と書かれていたら、無理に持っていかないのが遺族への気づかいです。辞退の時の気持ちの伝え方は香典辞退の告別式で紹介しています。
群馬県の一部などには、香典を少額にとどめてお返しを辞退する「新生活」という習わしが残っています。地域による違いは地域による告別式の違いで見ていけます。
知恵袋でよくある相談:告別式の香典
Yahoo!知恵袋には、告別式の香典についての相談がとても多く寄せられています。閲覧の多い相談から3つを選び、要約してお答えしますね。
通夜と告別式の両方に参列する時、香典をどちらで渡すのがいいのか、もし通夜で渡したら告別式ではどうするのか、という相談です。
香典は、どちらか一方で1回渡すのが一般的です。告別式で渡す人が比較的多いので、迷ったら告別式の受付で渡すとよいでしょう。
通夜で渡した場合は、告別式の受付では記帳だけします。「昨日お香典をお渡ししました」とひと言添えれば、受付の方も分かってくれますよ。
時間がなく、告別式が始まる少し前に着いて香典だけを渡したい、その場合は線香をあげなくていいのか、という相談です。
開式の前なら、受付で記帳して香典を渡すことができます。受付の始まる時刻は式場や地域で違い、宇都宮市の資料では、式開始の概ね60分前から受付を始めるケースが多いとされています。ただ、せっかく会場に行くなら、焼香をしてから帰るのがおすすめです。
全互協は、告別式だけに参列する場合は、決められた時間内に焼香すれば、焼香が終わったらそのまま帰ってもかまわないとしています。焼香の作法は告別式の焼香のやり方で紹介しています。
親族として通夜と告別式の両方に出る時、香典は通夜の時の1回だけでいいのか、という相談です。
1回で大丈夫です。全葬連も、両方に出る場合はどちらか一方に包むのが一般的としています。
通夜で渡したなら、告別式の受付では記帳だけをして、焼香と出棺の見送りに心を向けましょう。受付の方に「昨日お渡ししました」とひと言伝えれば十分です。
ただ、親族の間で決まった習わしがある家もあります。心配な時は、ほかの親族がどうするかを先に聞いておくと安心です。
もしもの時に頼れる先を知っておく
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よくある質問
通夜と告別式の両方に出る時、香典は2回渡しますか?
どちらか一方で1回渡すのが一般的です。全葬連は、告別式に持参して通夜には持参しないことが比較的多いとしています。
告別式の香典はいつ渡しますか?
告別式の受付で、記帳をしてから渡します。受付がない時は、遺族にお悔やみを伝える時に渡します。
告別式の香典の表書きは何と書きますか?
仏式なら「御霊前」「御香典」などが一般的です。浄土真宗では「御仏前」とされます。神式やキリスト教式では別の表書きになるので、宗教が分かれば合わせましょう。
告別式の後に香典を渡してもいいですか?
渡してかまいません。先方の都合を確かめて弔問し、その時に渡します。弔問が難しい時は、現金書留でお悔やみの手紙を添えて送る方法もあります。
香典を袱紗に包まずに持っていってもいいですか?
できれば袱紗に包みましょう。袱紗がない時は、紺やグレーなど地味な無地のハンカチで包めば代わりになります。
まとめ
- 告別式の香典は、故人に供える線香や花の代わりにささげる物
- 通夜と告別式の両方に出る時は、どちらか一方で1回渡すのが一般的
- 親族は家や地域の習わしがあるので、年長者に確かめると安心
- 準備は「袋を選ぶ・書く・お札を入れる・包む・渡す」の5工程で進める
- 初七日が同じ日の時や告別式の後に渡す時は、地域の習わしや表書きの時期も確かめる





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