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告別式の案内に「ご香典はご辞退申し上げます」と書かれていて、『本当に手ぶらで行っていいの?』と迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、案内にはっきり香典辞退と書かれているなら、遺族の気持ちを受け止めて、香典なしで参列すると考えておけば迷いません。気持ちは、お悔やみの言葉や心を込めた見送りで伝えられます。
この記事では、案内の書き方ごとに持っていく物と、気持ちの伝え方をお伝えしますね。
告別式の香典辞退とは?
香典辞退は、遺族が「香典は受け取らずに見送りたい」と前もって伝えるものです。案内に書かれていたら、その意向をくむのが遺族への思いやりになります。
全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は、訃報で伝える項目の1つとして、香典・供花・弔電の辞退を挙げています。辞退する場合は、その旨を記載するよう説明しているんです。
案内の例文として、全葬連は次のような書き方を紹介しています。
「なお ご香典・ご供花・ご供物の儀は ご辞退申し上げます」
遺族が香典を辞退する理由
全葬連は、香典返しをしない場合は、香典を辞退する旨を葬儀の案内状や死亡通知などに書いておくよう説明しています。香典を受け取ると、お返しの準備も必要になるからです。
また、全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、無宗教の葬儀では香典や供物を辞退したり、香典を寄付したりするケースも多いと紹介しています。
『でも、何も持っていかないのは失礼じゃない?』と感じますよね。そう思うのは自然です。ただ、遺族が先に伝えてくれている以上、その通りにするのが一番の気づかいなんです。
告別式そのものの意味は告別式とは?でまとめています。
告別式で香典なしでも失礼にならない?
『香典なしで参列して、受付で気まずくならないかな』と不安になる方もいるはずです。案内に辞退と書かれているなら、受付の人もそのつもりで待っています。
香典辞退の告別式では、香典を持たずに受付で記帳し、お悔やみを短く伝えて参列します。香典の代わりに、心を込めて焼香し、見送ることが大事です。
例えば受付では、こんなやり取りになります。
「この度は、まことにご愁傷さまでございます」
「お忙しい中ありがとうございます。こちらにご記帳をお願いいたします」
香典を出さなくても、受付での流れはほとんど変わりません。記帳をすませたら、案内に従って式場に進みましょう。
香典がなくても、数珠やハンカチなど参列に必要な持ち物は、いつもどおりそろえて持っていきましょう。袱紗の出番がないだけで、ほかの準備は変わりません。
受付で香典を差し出してしまったら
うっかり香典を持ってきて差し出し、「辞退しております」と言われることもありますよね。その時は無理に渡そうとせず、「失礼いたしました」とひと言添えて引っ込めれば大丈夫です。
「気持ちだけでも」と何度も押しつけると、受付の人を困らせてしまいます。受付の人は遺族の意向で動いているので、一度断られたらそれ以上はすすめないようにしましょう。
案内の書き方ごとの持っていく物と気持ちの伝え方
案内の書き方によって、辞退しているものが違います。どこまで辞退しているかを読み取ると、迷いがぐっと減りますよ。

| 案内の書き方 | 告別式に持っていく物 | 気持ちの伝え方 |
|---|---|---|
| 香典・供花・供物をすべて辞退 | 何も持たずに参列する | 受付と焼香でお悔やみを伝える。後日に手紙を書く |
| 香典のみ辞退 | 香典は持たない | 供花や弔電を送りたい時は、先に喪家か葬儀社に確かめる |
| 香典・弔問・参列を辞退(身内だけで行う) | 告別式には伺わない | 落ち着いた頃に、喪家の都合を聞いてお悔やみを伝える |
| 辞退の記載が特にない | 通常どおり香典を用意する | 受付で香典を渡し、お悔やみを伝える |
| 友人葬(創価学会) | 学会員同士なら香典は必要ないとされる | 個人的に親しい間柄なら、香典を持参するのは自由とされる |
「香典のみ辞退」の時の供花や弔電
香典だけを辞退していて、供花や弔電については何も書かれていないこともあります。その場合でも、送る前に喪家や葬儀社に一度確かめておくと安心です。
供花を送るなら、全葬連は、白や淡い色の花を選び、派手な色の花や香りの強い花は避けるよう説明しています。供花の手配の仕方は告別式のお花(供花)の送り方で紹介しています。
友人葬の時の考え方
創価学会の友人葬について、SOKAnetは、友人葬では学会員間の香典は必要ないと説明しています。親戚や特別に親しい関係など、個人的な関係の人がどうしてもという気持ちで持参するのは自由だとしています。
学会員でない人が参列する時も、案内や喪家の意向に合わせれば大丈夫です。地域や家によって違うこともあるので、迷ったら葬儀社に聞いてみてください。
「新生活」と書かれた受付との違い
地域によっては、受付に「新生活」と書かれていることがあります。群馬県の資料では、香典を少額にとどめ、お返しを辞退する葬礼の習わしとして紹介されています。
こちらは参列する側が香典返しを辞退する仕組みで、遺族が香典そのものを辞退する香典辞退とは別のものです。地域の習わしなので、迷ったら土地の人に聞いてみてください。
香典の代わりに気持ちを伝える方法
『香典がないと、気持ちが伝わらない気がする』という方もいますよね。実は、香典以外にも気持ちを届ける方法はいくつもあります。
- 受付と焼香の後に、短いお悔やみの言葉を伝える
- 出棺まで残って、故人を見送る
- 後日、お悔やみの手紙を送る
- 落ち着いた頃に、喪家の都合を聞いて弔問する
- 辞退されていなければ、弔電や供花を送る

遺族にかける言葉の例
全互協は、取り込んでいる時なので、お悔やみはごく短い言葉ですませるよう説明しています。月並みでも「この度は御愁傷さまです」「心からお悔やみ申し上げます」で構いません。
焼香の後に遺族と目が合ったら、こんなひと言を添えてみてください。
「この度は御愁傷さまです。心からお悔やみ申し上げます」
「本日はありがとうございます」
全葬連は、親しい間柄なら「何か私にできることがあれば、遠慮なくお申し付けください」といった言葉も紹介しています。
弔電で気持ちを伝える時
弔電を辞退していない時は、弔電で気持ちを伝える方法もあります。宛先は喪主にするのが一般的だと全互協は説明しています。
届ける時期は、通夜から告別式が始まる前までに届くようにするのが目安です。送り方や文例は告別式の弔電でまとめています。
後日の手紙で伝える
どうしても気持ちが収まらない時は、後日にお悔やみの手紙を送る方法があります。お金や品物ではなく言葉で伝えるので、香典辞退の意向にも反しません。
故人との思い出を1つと、遺族の体を気づかう言葉を短く書けば十分です。忌み言葉や重ね言葉は避け、返事はいらないと添えておくと、遺族の負担になりません。
家族葬の告別式で香典辞退と言われた時
最近は、家族や親しい人だけで行う家族葬も増えています。全葬連は、家族葬を親族やごく親しい人だけで行う葬儀・告別式と説明しています。
家族葬の告別式に招かれ、香典辞退と伝えられたら、香典なしで参列して大丈夫です。参列そのものを控えてほしいという案内なら、告別式には伺わず、落ち着いた頃にお悔やみを伝えましょう。
家族葬の流れや、呼ばれる範囲の考え方は家族葬の告別式で紹介しています。
後で訃報を知った時
家族葬の後で亡くなったことを知る場合もありますよね。全互協は、葬儀が終わった後に知った時は、遅れた理由を述べてすぐ弔問に出向くよう説明しています。
その時は、先方の都合を確かめてから伺いましょう。香典辞退の家なら、香典は持たずにお悔やみの言葉だけを伝えれば十分です。
会社として出す香典が辞退された時
職場の関係者の告別式で、会社から香典を出す予定だったのに辞退と案内されることもありますよね。その時は、社内で香典をまとめる担当の人に、辞退の案内があったことを早めに伝えておきましょう。
弔電や供花まで辞退しているかどうかも、あわせて伝えておくと、会社としての対応を決めやすくなります。
知恵袋でよくある相談:香典辞退でも渡したい
Yahoo!知恵袋には、香典辞退の告別式についての相談が多く寄せられています。閲覧の多い相談から3つを要約してお答えしますね。
告別式に出る予定で、遺族から直接、香典は辞退すると言われたけれど、本当に手ぶらで行っていいのかという相談です。
遺族から直接聞いているなら、香典は持たずに参列して大丈夫です。香典を辞退する家では、香典返しをしない形にしていることもあるからです。
受付があれば記帳し、焼香の後に短くお悔やみを伝えましょう。それだけで、来てくれたこと自体が遺族の支えになります。
親しい友人の親が亡くなり、香典を包んで参列しようと思っていたのに、固く辞退されているという相談です。
固く辞退されているなら、その気持ちを優先しましょう。親しい間柄ほど、こちらが香典を渡すと友人に気をつかわせてしまうこともあります。
どうしても何かしたい時は、告別式の後、落ち着いた頃に友人に声をかけたり、手紙を送ったりする方法があります。言葉で伝える気持ちは、香典辞退の意向にも反しません。
お世話になった先生の告別式に参列するけれど、香典辞退と案内されていて、手ぶらで行っていいのか不安だという相談です。
案内に香典辞退と書かれているなら、手ぶらで参列して大丈夫です。数珠やハンカチなど、参列に必要な持ち物だけそろえていきましょう。
先生への感謝は、焼香の時に心の中で伝えたり、遺族に「大変お世話になりました」とひと言添えたりすれば届きます。
同級生などと誘い合わせて参列するなら、香典辞退のことを前もって共有しておくと、受付で1人だけ香典を出して戸惑う、ということも防げますよ。
もしもの時に頼れる先を知っておく
香典辞退の案内を見て、『自分の家族の時はどうしよう』と考える方もいるかもしれません。夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと、香典を受けるかどうかも含めて、いざという時に慌てずに決められます。
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よくある質問
告別式で香典辞退と書かれていたら、香典なしで行っていいですか?
案内にはっきり書かれているなら、香典なしで参列して大丈夫です。受付で記帳し、お悔やみを短く伝えましょう。
香典辞退でも、受付で記帳はしますか?
受付があれば記帳します。誰が来てくれたかを遺族が知る手がかりになるので、香典がなくても名前と住所を書いておきましょう。
香典辞退の時、供花や弔電は送ってもいいですか?
案内で供花や弔電も辞退していれば送りません。香典のみ辞退の時でも、送る前に喪家か葬儀社に確かめておくと安心です。
香典の代わりに、お供え物を持っていってもいいですか?
案内で供物も辞退していれば、持っていきません。香典のみ辞退の時でも、遺族の負担にならないよう、持っていく前に喪家か葬儀社に確かめておくと安心です。
香典辞退の告別式で、香典を受付に差し出して断られたら?
無理に渡さず、「失礼いたしました」と引っ込めれば大丈夫です。何度もすすめると、受付の人を困らせてしまいます。
まとめ
- 告別式の香典辞退は、遺族が前もって案内で伝えるもの。意向をくむのが思いやり
- 香典辞退なら香典なしで参列し、受付で記帳してお悔やみを伝える
- 「すべて辞退」「香典のみ辞退」など、案内の書き方で持っていく物が変わる
- 供花や弔電は、辞退の範囲を確かめてから送る
- どうしても気持ちを伝えたい時は、言葉や後日の手紙で





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