告別式で遺族にかける言葉|お悔やみの例文と避けたい言葉

告別式で遺族にかける言葉を紹介する記事のアイキャッチ。受付の机に置かれた白い花と袱紗

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告別式で遺族の顔を見た時、『何か言わなきゃ。でも、何て言えばいいんだろう』と、言葉が出てこなくなった経験はありませんか。

結論から言うと、告別式で遺族にかける言葉は短く、静かにで十分です。「この度はご愁傷様です」「心からお悔やみ申し上げます」のひと言で、気持ちはきちんと伝わります。

この記事では、受付から帰り際までの4つの場面ごとのお悔やみの例文と、言い換えたい言葉を表で紹介しますね。

目次

告別式で遺族にかける言葉は「短く・静かに」が基本

先に結論

告別式の遺族は、参列者への応対や式の進行で心も体も休まらない状態です。お悔やみの言葉は、決まった言い回しをひと言、声を落として伝えれば十分です。

『ありきたりな言葉だと、気持ちがこもっていないと思われそう』と心配になる方もいますよね。でも実は、告別式の場ではそれで大丈夫なんです。

全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、取り込んでいる時なのでごく短い言葉ですませるとしています。月並みでも「この度は御愁傷さまです」「心からお悔やみ申し上げます」でかまわない、という説明です。

まず覚えておきたい基本のひと言

告別式で参列者がよく使うお悔やみの言葉を、意味と一緒にまとめました。

言葉使う場面ひと言の意味
この度はご愁傷様でございます受付・遺族と顔を合わせた時相手の悲しみを思いやる言葉
心よりお悔やみ申し上げますどの場面でも人の死を悼み、弔う気持ちを伝える
突然のことで、まだ信じられません急な訃報だった時驚きと悲しみを伝える
ご生前のご厚情に深く感謝いたします故人にお世話になった時生前のお付き合いへのお礼

全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)も、受付での挨拶としてこうした言葉を紹介しています。どれか一つを、ゆっくり伝えれば十分ですよ。

声の大きさと話す長さ

お悔やみの言葉は、内容と同じくらい、伝え方も大事です。全葬連は、お悔やみの言葉は短く、声を落として伝えるとしています。

例えば、こんなやり取りで十分です。

「この度はご愁傷様でございます」
「お忙しいところ、ありがとうございます」

遺族の後ろには、ほかの参列者も待っています。立ち話を長く続けず、ひと言伝えたら一礼して離れるのが思いやりなんです。告別式がどんな場なのかは告別式とはで紹介しています。

故人や遺族との関係で変えるひと言

基本のひと言に、関係に合わせた言葉を少し添えることもできます。全葬連は、親しい間柄なら気持ちを込めたひと言を、あまり親しくない場合は形式的な言葉で十分としています。

関係添えるひと言の例
故人と親しかった友人「〇〇さんのことは忘れません」
遺族とも親しい間柄「何か私にできることがあれば、遠慮なくお申し付けください」
会社の上司・同僚の家族「心よりお悔やみ申し上げます。どうぞご無理なさいませんように」
恩師や仕事でお世話になった人「ご生前は大変お世話になりました」
あまり面識のない遺族「この度はご愁傷様でございます」のひと言だけ

『親しかったからこそ、たくさん話したい』と思うこともありますよね。そういう時ほど、その場は短くして、後日ゆっくり話を聞く機会を作るのがおすすめです。

場面別の例文表:受付・焼香のあと・出棺の見送り・帰り際

告別式では、遺族と顔を合わせる場面がいくつかあります。場面ごとに、かけるひと言の例と、言い換えたい言葉を対にして表にしてみました。

場面かけるひと言の例避けたい言い方言い換え
受付「この度はご愁傷様でございます。ご霊前にお供えください」「重ね重ねお悔やみ申し上げます」「心よりお悔やみ申し上げます」
焼香のあと「お辛い中、大変お疲れ様でございます」「頑張ってください」「どうぞご無理なさいませんように」
出棺の見送り言葉はかけず、静かに合掌か一礼遺族に話しかけて足を止めさせる目礼だけで気持ちを伝える
帰り際「本日はこれで失礼いたします」「またお会いしましょう」「どうぞお体を大切になさってください」
告別式で遺族にかける言葉を、受付・焼香のあと・出棺の見送り・帰り際の4場面で並べ、言い換えたい言葉を対にした図解

受付での挨拶

告別式の受付では、受付係の人にお悔やみを伝えてから、香典を渡して記帳します。受付係は遺族ではないことも多いですが、遺族の代わりに参列者を迎えているので、同じように言葉をかけて大丈夫です。

全葬連は、香典は「ご霊前にお供えください」などの言葉とともに、袱紗から取り出して両手で差し出すとしています。受付での流れや記帳の書き方は告別式の受付での挨拶と記帳で詳しく紹介しています。

告別式の受付に置かれた白い花と芳名帳の写真
受付が混んでいる時は

全葬連は、受付が混雑している時は、お悔やみは焼香の際に遺族に直接伝えるように、としています。受付では一礼と香典の受け渡しだけにして、列を進めることを優先してかまいません。

焼香のあと

焼香の時は、祭壇の近くに喪主や遺族が立っていたり、座っていたりします。宇都宮市の資料では、焼香の時に喪主や遺族が祭壇の脇に立ち、参列者へ返礼することが多いとされています。

焼香の前後には遺族に一礼するので、その時に目を合わせて軽く頭を下げれば十分です。言葉をかけるなら、全葬連が挙げている「お辛い中、大変お疲れ様でございます」のような労いのひと言がいいですね。

出棺の見送り

告別式が終わると、参列者は式場の外で出棺を見送ります。この場面では、遺族は位牌や遺影を持って棺に続くので、話しかけるのは控えたいところです。

霊柩車が出る時は、静かに頭を下げて見送りましょう。気持ちは、言葉よりも見送る姿で伝わるんです。

帰り際

全互協は、告別式だけに参列した場合、遺族を見かけても目礼程度でいいとしています。帰る時に、わざわざ遺族を探して挨拶しなくても失礼にはなりません。

近くで目が合ったら、「本日はこれで失礼いたします」と小さく伝えるくらいがちょうどいいですよ。参列の流れ全体は告別式の参列マナーで紹介しています。

遺族から話しかけられた時の返し方

反対に、遺族のほうから「わざわざありがとうございます」と声をかけられることもありますよね。『何と返せばいいの?』と固まってしまう方も多いはずです。

返事も、短い言葉で大丈夫です。お礼を言われたら、恐縮する気持ちと、お別れができたことを伝えるくらいにしておきましょう。

遺族からの言葉返し方の例
「お忙しいところ、ありがとうございます」「とんでもございません。お別れができてよかったです」
「生前は大変お世話になりました」「こちらこそ、本当にお世話になりました」
「遠いところをありがとうございます」「最後のお別れに来られて、よかったです」
「〇〇も喜んでいると思います」「そう言っていただけて、ありがたいです」

故人の思い出を話し出すと、つい長くなってしまいがちです。遺族が次の人に応対できるよう、ひと言返したら一礼して下がりましょう。

会社の代表や代理で参列した時

会社の代表として、あるいは上司の代わりに参列することもありますよね。この時は、受付で誰の代わりに来たのかを短く伝えます。

例えば「〇〇株式会社の△△の代理で参りました。この度はご愁傷様でございます」のように伝えれば十分です。全葬連は、上司の代理で参列する時は、本来来る人の名前を書き、その左横に「代」の字を添えるとしています。

言葉が出てこない時は

いざ遺族を前にすると、胸がいっぱいで言葉が出てこないこともあります。そんな時は、無理に話そうとしなくて大丈夫です。

深く一礼するだけでも、お悔やみの気持ちは伝わります。言葉は、落ち着いてから手紙などで改めて伝えればいいんです。

避けたい言葉と言い換え:忌み言葉・重ね言葉

お悔やみの言葉で気をつけたいのが、「忌み言葉(いみことば)」です。不幸が重なることや、くり返すことを連想させるとして、弔事では避けるとされている言葉のことです。

先に結論

「重ね重ね」「たびたび」「再び」などの重ね言葉や、「死ぬ」のような直接的な言葉は、言い換えるのが慣習です。ただ、うっかり使っても大きな失礼にはなりにくいので、気にしすぎず、短く伝えることを優先しましょう。

なお、辞書の「重ね言葉」は、意味を強めるために同じ言葉を重ねて使うことを指します。弔事で避けるのは、業界団体が説明している慣習としての考え方なんです。

言い換えたい言葉の早見表

全葬連が弔電やお悔やみの解説で挙げている言い換えを中心に、表にまとめました。

避けたい言葉理由とされること言い換えの例
重ね重ね不幸が重なる連想加えて
返す返すも不幸がくり返す連想思い起こせば
またまた不幸がくり返す連想さらに
くれぐれも・重々重ね言葉十分に
度々重ね言葉何度も・よく
再びくり返しの連想改めて
死ぬ・死亡生々しい表現ご逝去・他界される
生きていた頃生々しい表現ご生前・お元気でいらした頃
苦しむ・浮かばれない・迷う不幸を連想させる使わずに言い直す
お悔やみの言葉で避けたい忌み言葉・重ね言葉と、その言い換えを対にして並べた図解

『いつもの口ぐせで「くれぐれも」と言ってしまいそう』という方もいますよね。事前に、使う言葉を一つだけ決めておくと、当日に迷いにくくなりますよ。

気持ちを傷つけやすい言葉

忌み言葉よりも気をつけたいのが、遺族の気持ちを傷つけてしまう言葉です。全葬連は、次のような言葉を避けたい表現として挙げています。

よくある失敗
  • 「どうして亡くなったのですか」など、死因やいきさつを尋ねる
  • 「まだお若いのに」「お気の毒に」「仕方ないですよ」と言う
  • 再婚や子どものことなど、先の話をする
  • 「頑張ってください」「元気を出してください」と励ます

励ますつもりの「頑張って」も、遺族にとっては負担になることがあります。全互協も、亡くなったいきさつを聞くのは遺族の悲しみを深めることになるとしています。

『何か元気づけたい』と思った時は、「どうぞご無理なさいませんように」と体を気づかう言葉にしてみてください。

遺族側だけが使う言葉もある

NTT東日本のお悔やみのマナーの案内では、「大往生でした」「天寿をまっとういたしました」は遺族側のみが使う言葉とされています。参列者から言うと、遺族の気持ちと食い違うこともあるので控えておきましょう。

挨拶の言葉選び全体は告別式の挨拶の基本でも紹介しています。

宗教が違う時のお悔やみの言葉

『仏式じゃない告別式では、何と言えばいいの?』と迷うこともありますよね。お悔やみの言葉は、宗教によって使わないほうがいい言葉があります。

先に結論

「ご冥福をお祈りします」「成仏」「供養」は仏教の言葉です。神式やキリスト教式の告別式では使わず、宗教が分からない時は「心よりお悔やみ申し上げます」を選ぶと安心です。

告別式の形使いやすい言葉の例控えたい言葉
仏式「心よりお悔やみ申し上げます」「ご冥福をお祈りいたします」特になし(忌み言葉は避ける)
浄土真宗「心よりお悔やみ申し上げます」「冥福」「霊前」
神式「御霊のご平安をお祈りいたします」「冥福」「成仏」「供養」
キリスト教式「安らかな眠りをお祈りいたします」「冥福」「成仏」「供養」
宗教が分からない「心よりお悔やみ申し上げます」宗教色の強い言葉

NTT東日本の案内では、仏式でも浄土真宗では「冥福」「霊前」などの言葉は使わないとされています。全互協は、神道やキリスト教では「冥福」「供養」「成仏」などの仏教用語は使わないとしています。

「ご愁傷様」はキリスト教式で使える?

ここは、業界団体の案内でも考え方が分かれているところです。全互協はキリスト教式では「ご愁傷さま」を使えないとし、全葬連はキリスト教式でも一般的な言葉としています。

迷った時は、全互協が勧める「安らかな眠りをお祈りいたします」を添えておけば安心です。宗派ごとの告別式の違いは宗派による告別式の違いで紹介しています。

告別式が終わった後の言葉:後日・メール・会った時

告別式が終わった後、遺族に改めて言葉をかけたいと思うこともありますよね。告別式の当日に話せなかった気持ちは、少し時間を置いてから伝えて大丈夫です。

告別式が終わった後に気持ちを伝える順番
  1. 告別式の直後は、遺族が落ち着くまで連絡を控える
  2. 数日たってから、電話や手紙、メールで短く伝える
  3. 会った時は、故人の思い出を一つだけ話す
  4. 手伝えることがあれば、具体的に申し出る

全葬連は、遺族が忙しい場合はすぐの連絡は避け、数日置いてからにするとしています。直接会うのが難しければ電話や手紙、メールでもいいけれど、SNSでのメッセージは避けるとしています。

後日に伝える時の例文

伝え方例文
メール「先日の告別式では、ご挨拶もできず失礼いたしました。改めて心よりお悔やみ申し上げます。落ち着かれましたら、どうぞご無理なさいませんように」
手紙「〇〇様の告別式に参列し、最後のお別れをさせていただきました。ご生前に大変お世話になりましたことを思い起こしております」
会った時「告別式ではお声がけできずにすみません。〇〇さんには本当にお世話になりました」

故人の思い出話は、遺族にとってうれしいこともあります。ただ、長くなりすぎないよう、相手の様子を見ながら話しましょう。

『職場でお悔やみを何度も言われて、かえって気をつかう』と感じる遺族もいます。一度きちんと伝えたら、その後はふだんどおりに接するのも、やさしさの一つですよ。

知恵袋でよくある相談:お悔やみの言葉で迷う時

Yahoo!知恵袋にも、告別式でかける言葉についての相談がたくさん寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選び、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:通夜と告別式の両方に出る時、2日目の受付では何と言う?

通夜と告別式の両方に参列する場合、2日目の告別式の受付で、もう一度お悔やみを言うべきか迷っている、という相談です。

2日目も、受付では一礼して「この度はご愁傷様でございます」と短く伝えれば大丈夫です。香典を通夜で渡していれば、記帳だけをすませます。

この時、「重ね重ね」「再び」は避けたい言葉です。前日も伺ったことを伝えたい時は、「本日もお参りさせていただきます」と言えば自然ですよ。

相談2:無宗教の告別式では、何と言えばいい?

仏式でも神式でもない無宗教の告別式に参列する時、受付や遺族にどんなお悔やみの言葉をかければいいか、という相談です。

無宗教の告別式では、仏教の言葉である「冥福」「成仏」「供養」は避け、「心よりお悔やみ申し上げます」を使うと安心です。全葬連も、宗教や宗派が分からない時は宗教を問わず使える言葉を選ぶとしています。

無宗教の告別式は、献花やお別れの言葉など、形が自由なことも多いです。会場の案内に合わせて動けば大丈夫ですよ。

相談3:遺族と顔を合わせた時、目礼だけでは失礼?

葬儀や告別式で遺族と顔を合わせた時、お悔やみの言葉をかけずに目礼だけするのは失礼か、という相談です。

失礼にはなりません。全互協も、告別式だけに参列した時は、遺族を見かけても目礼程度でいいとしています。

遺族は多くの参列者に応対しています。目を合わせて静かに頭を下げるだけでも、お悔やみの気持ちは十分に伝わりますよ。

自分や家族のもしもの時のために

お悔やみの言葉を調べながら、『自分が遺族になったら、どう動けばいいんだろう』と思った方もいるかもしれません。夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと、いざという時に慌てずにすみます。

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よくある質問

告別式で遺族にかける言葉は、何と言えばいいですか?

「この度はご愁傷様でございます」「心よりお悔やみ申し上げます」のひと言で十分です。声を落とし、短く伝えたら一礼して離れましょう。

告別式の受付で、参列者はどんな挨拶をすればいいですか?

一礼して「この度はご愁傷様でございます」とお悔やみを伝え、「ご霊前にお供えください」と香典を両手で差し出します。そのあと記帳をすませます。

お悔やみの言葉で「ご冥福をお祈りします」は使っていいですか?

仏式の告別式なら使えます。ただし浄土真宗や神式、キリスト教式では使わない言葉とされているので、宗教が分からない時は「心よりお悔やみ申し上げます」にしておくと安心です。

告別式が終わった後、遺族にどんな言葉をかければいいですか?

数日置いてから、電話や手紙、メールで「改めて心よりお悔やみ申し上げます」と短く伝えます。会った時は、故人の思い出を一つ話すくらいがちょうどいいです。

お悔やみの言葉を言わずに目礼だけでもいいですか?

失礼にはなりません。全互協も、告別式だけに参列した時は遺族を見かけても目礼程度でいいとしています。

まとめ

この記事の要点
  • 告別式で遺族にかける言葉は、決まったひと言を短く静かに伝えれば十分
  • 受付・焼香のあと・出棺の見送り・帰り際で、かける言葉は変わる
  • 重ね言葉や生々しい表現は言い換え、死因を尋ねたり励ましたりはしない
  • 宗教が分からない時は「心よりお悔やみ申し上げます」を選ぶ
  • 告別式が終わった後は、数日置いてから短く気持ちを伝える
告別式ガイド

告別式ガイド 編集部

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