告別式の孫の挨拶・手紙の例文|孫として出る時の香典も

告別式の孫の挨拶の例文を紹介する記事のアイキャッチ。座卓に置かれた白い便箋と白い花

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おじいちゃんやおばあちゃんの告別式で、急に「孫代表で挨拶をしてほしい」と頼まれて、何を話せばいいか分からなくなっていませんか。悲しい気持ちのまま文章を考えるのは、本当に大変ですよね。

結論から言うと、孫の挨拶は「呼びかけ・思い出・感謝・約束」の4つを順に並べれば、2〜3分のまとまった言葉になります。上手に話すことより、自分の言葉で伝えることがいちばん大切です。

この記事では、孫の挨拶やお別れの手紙の組み立て方と、年代別の例文、孫として出る時の香典と服装を紹介します。告別式そのものの意味は告別式とは?で紹介しています。

目次

告別式で孫の挨拶はするもの?いつ読む?

先に結論

孫の挨拶は、どの告別式でも行うものではありません。遺族の希望で、孫代表の言葉やお別れの手紙を式の中に入れることがある、という位置づけです。

『孫が挨拶するのが当たり前なの?』と不安になる方もいますよね。孫の挨拶は、決まった式次第の一部ではなく、家族の希望で入れるものなんです。

告別式で故人へ向けて言葉を読む場面としては、弔辞があります。日本大百科全書は、弔辞を故人ともっとも関係が深かった人が、遺族の要請を受けて葬儀もしくは告別式で述べるものと説明しています。

全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)も、弔辞を読むのは一般的に故人と特に親しかった人で、友人や同僚のほか親族も含まれるとしています。孫が故人に向けて言葉を読むのは、何もおかしなことではありません。

孫の挨拶・手紙を読む場面

孫の挨拶やお別れの手紙を読む場面は、式場や葬儀社の進行によって違います。

読む場面の例どんな言葉になるか
弔辞として、式の中で故人に語りかける形が多い
お別れの時間に、棺の近くで手紙を読むように、短めに
精進落としの席で参列へのお礼をこめて、献杯の前などに

全葬連は、弔辞は告別式で僧侶の読経や焼香の後に読まれるのが慣例だけれど、宗教・宗派・地域によっては葬儀の途中に読まれる場合もあるとしています。いつ読むかは、司会や葬儀社の担当者と前もって決めておきましょう。

頼まれたら最初に確かめたいこと

孫の挨拶を頼まれたら確かめること
  • 式のどの場面で読むのか
  • 話す長さはどのくらいか
  • 故人に語りかける形か、参列者に向けた形か
  • 故人の宗教・宗派(使う言葉が変わるため)
  • 手紙を読んだあと、棺に入れるか祭壇に供えるか

全葬連は、弔辞の内容は事前に遺族に確かめておくよう勧めています。孫の挨拶も同じで、親や喪主に一度読んでもらうと安心です。

故人に向けるか、参列者に向けるか

孫の言葉は、故人に語りかける形と、参列者に向けて話す形で言葉づかいが変わります。故人に向けるなら「おばあちゃん、ありがとう」のような普段の言葉で、参列者に向けるなら「祖母が生前お世話になりました」のような丁寧な言葉にします。

どちらか迷った時は、故人に語りかける形で話し、最初と最後だけ参列者へのお礼を添えると両方を兼ねられます。

孫の挨拶・お別れの手紙は4つの部品で組み立てる

ここでの結論

孫の挨拶は、「呼びかけ」「思い出」「感謝」「約束」の4つの部品を順に並べると組み立てやすくなります。それぞれ2〜3文で十分です。

『何から書けばいいか分からない』という時は、部品を一つずつ埋めていくのがおすすめです。全葬連が紹介している弔辞の基本の構成(出だし、関係、故人への言葉、遺族への言葉、結び)を、孫向けに4つにまとめてみました。

部品中身書き出しの例
1. 呼びかけ故人の呼び名で語りかけ、自分が誰か伝える「おばあちゃん、孫の〇〇です」
2. 思い出一緒に過ごした場面を一つか二つ「夏休みに行くと、いつも〜」
3. 感謝教わったこと、してもらったことへのお礼「〜を教えてくれて、ありがとう」
4. 約束これからどう過ごすかを伝えて結ぶ「〜を大切にしていきます」
孫の挨拶やお別れの手紙を、呼びかけ・思い出・感謝・約束の4つの部品で順に組み立てる型を示した図解

1. 呼びかけ

最初に、故人をいつもの呼び名で呼びます。「おじいちゃん」「ばあば」など、家で呼んでいた呼び方で大丈夫です。

参列者に向けて話す時は、「孫を代表して、祖母へのお別れの言葉を申し上げます」と最初にひと言添えると、聞く人にも誰の言葉か伝わります。

2. 思い出

思い出は、たくさん並べるより、一つの場面を少し詳しく話すほうが心に残ります。台所の匂いや、帰り際にかけてくれた言葉など、自分だけが知っている小さな場面を選んでみてください。

3. 感謝

思い出に続けて、その時に感じたありがたさを言葉にします。「あの時は照れくさくて言えなかったけれど」と添えると、自然に気持ちがのります。

4. 約束

最後は、これからのことを伝えて結びます。「教わったことを忘れずに過ごします」「家族みんなで支え合っていきます」のように、前を向いた言葉にすると聞く人もほっとします。

年代別の孫の挨拶例文:小学生から社会人まで

ここでの結論

孫の挨拶は、年代に合った言葉で話すのがいちばん伝わります。小学生なら短く素直に、大人の孫なら参列者へのお礼も入れて組み立てましょう。

4つの部品を使った例文を、年代別に並べました。〇〇には呼び名や名前を入れてください。

年代長さの目安例文の一部
小学生数文で短く「おじいちゃん、いつも公園に連れて行ってくれてありがとう。おじいちゃんとのキャッチボール、ずっと忘れないよ」
中学生・高校生1分ほど「部活の試合に来てくれた日、帰り道でほめてくれたのがうれしかったです。これからも頑張る姿を見ていてください」
大学生1〜2分ほど「進路に迷っていた時、おばあちゃんは何も言わずに好きなお菓子を出してくれました。あの時間に、何度も助けられました」
社会人2〜3分ほど「本日はご多用のところ、祖父のためにお集まりいただき、ありがとうございます。孫を代表して、ひと言お別れを申し上げます」
孫の挨拶の長さと言葉の選び方を、小学生・中学生と高校生・大学生・社会人の年代別に並べた図解

『小学生の子に挨拶を任せて大丈夫?』と心配な親御さんもいますよね。短い言葉でも、子どもが自分で考えた言葉は参列者の心に届きます。

社会人の孫代表の挨拶例文

参列者の前で孫代表として話す時の例文です。全体で2〜3分ほどの長さになります。

孫代表の挨拶例文(社会人)

孫を代表して、祖母へお別れの言葉を申し上げます。

おばあちゃん、孫の〇〇です。小さい頃、夏休みのたびにおばあちゃんの家に泊まりに行くのが楽しみでした。朝早く一緒に畑に出て、とれたての野菜で作ってくれたお味噌汁の味は、今でも覚えています。

社会人になって忙しくなり、なかなか会いに行けなかったのに、電話をするといつも「体に気をつけてね」と声をかけてくれました。その言葉に、どれだけ励まされたか分かりません。本当にありがとう。

おばあちゃんが大切にしていた、人に優しくすることを、これからも忘れずに過ごしていきます。どうか安らかにお休みください。

本日はお忙しい中、祖母のためにお集まりいただき、ありがとうございました。

大学生の孫の挨拶例文

孫の挨拶例文(大学生)

おじいちゃん、孫の〇〇です。

受験の前の日、おじいちゃんは「結果はどうでもいい、よく頑張った」と言ってくれました。その言葉で気持ちが軽くなって、落ち着いて試験を受けられました。

春から大学に通う姿を見せられて、本当によかったです。たくさん応援してくれて、ありがとう。

おじいちゃんが教えてくれた、最後まで投げ出さないことを大切にして、これからも学んでいきます。安らかに眠ってください。

中学生・高校生の孫の挨拶例文

孫の挨拶例文(中学生・高校生)

おじいちゃん、孫の〇〇です。

小学生の頃、おじいちゃんに自転車の乗り方を教えてもらいました。何度転んでも「大丈夫、大丈夫」と笑って、後ろを押してくれたのを覚えています。

おじいちゃんのおかげで、今は自転車で学校に通っています。いつも見守ってくれて、ありがとう。

これからは、おじいちゃんの分まで家族を大事にします。ゆっくり休んでね。

例文は、そのまま読むより、自分の思い出に入れ替えて使ってみてください。告別式の挨拶全体の組み立て方は告別式の挨拶の基本でも紹介しています。

孫からの手紙・別れの言葉の書き方

ここでの結論

お別れの手紙は、便箋に書いて読み、読んだあとは棺に入れたり祭壇に供えたりします。長さは3分程度までを目安にし、忌み言葉と宗教に合わない言葉だけは避けましょう。

孫からの手紙は、挨拶よりも故人に語りかける気持ちが強い言葉です。『手紙を読むなんて、大げさかな』と思う方もいるかもしれません。

でも、手紙なら読む時に紙を見ながら話せるので、緊張しやすい方にも向いています。

孫からの手紙の例文

故人に直接語りかける、手紙の形の例文です。読んだあとに棺に入れたり祭壇に供えたりすることを考えて、短めにまとめています。

孫からの手紙の例文

おばあちゃんへ

おばあちゃん、〇〇です。最後にちゃんと話せなかったから、手紙を書きました。

小さい頃、雷が怖くて眠れなかった夜、ずっと手を握っていてくれたね。あの手の温かさを、今でも覚えています。

いつも味方でいてくれて、本当にありがとう。おばあちゃんみたいに、人にあたたかい人になれるよう頑張ります。

ゆっくり休んでね。

用紙と長さの目安

全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、弔辞は正式には巻紙に薄墨の毛筆で書き、奉書紙に包むものと説明しています。ただし、無地の白い便箋か市販の弔辞用紙でもかまわないそうです。孫からの手紙なら、白い便箋で十分です。

長さは、全互協・全葬連とも、弔辞は3分程度が目安としています。孫の手紙も、それより短いくらいがちょうどいいでしょう。

手紙を準備する手順
  1. 4つの部品をメモに書き出す
  2. 白い便箋に縦書きで清書する
  3. 声に出して読み、3分以内に収まるか計る
  4. 親や喪主に一度読んでもらう
  5. 読んだあと棺に入れるか祭壇に供えるか、葬儀社に確かめる

全葬連は、棺には写真や本、千羽鶴など燃えやすい物は入れられるけれど、金属やガラスなど燃えにくい物は入れられないと説明しています。手紙を入れたい時は、封筒の金具やシールにも気をつけましょう。

別れの言葉で避けたい言葉

告別式の言葉では、慣習として不幸が重なることを連想させる言葉を避けるとされています。

避けたい言葉と言い換えの例
  • 重ね重ね、たびたび、くれぐれも(重ね言葉)
  • 再び、続いて、追って(不幸が続くことを連想させる言葉)
  • 死ぬ、生きていた頃(生々しい表現)は「亡くなる」「元気だった頃」に
  • 「冥福」「成仏」は仏教の言葉なので、神式やキリスト教式では使わない

全葬連は、宗教ごとに合う言葉を紹介しています。仏教なら「冥福を祈る」、神道なら「御霊の安らかならんことを祈ります」、キリスト教なら「天国での安らかな眠りをお祈りいたします」です。NTT東日本は、浄土真宗では「冥福」という言葉を使わないと案内しています。

迷ったら「ありがとう」「ゆっくり休んでね」など、どの宗教でも使える言葉で結ぶと安心です。精進落としで献杯の挨拶を頼まれた時は、告別式の献杯の挨拶も見てみてください。弔辞の書き方は告別式の弔辞の書き方と例文で詳しく紹介しています。

読む時の所作

全葬連は、弔辞は読む前と読み終えた後に遺族へ一礼し、ゆっくりはっきりとした声で読むよう説明しています。全互協も、緊張すると早口になるので、ゆっくり読むよう心がけるとしています。

途中で涙が出て言葉が詰まっても、大丈夫です。少し息を整えてから続ければ、参列者は静かに待ってくれます。

孫として出る告別式の香典と服装

ここでの結論

孫の香典は、親と一緒に出すか、独立していれば自分で包むかを家族で相談して決めます。服装は喪服が基本で、学生なら制服で参列できます。

告別式の香典、孫はどうする?

孫の香典は、家庭ごとに考え方が違います。親と同じ家計で暮らしているなら親とまとめ、就職して独立していれば自分の名前で包む、という分け方をする家もあります。

『孫の自分も別に包むべき?』と迷ったら、親に聞くのがいちばんです。金額も、故人との関係や地域、家の慣例で変わるので、きょうだいやいとこと相談してそろえておきましょう。

状況香典の出し方の例
学生・親と同居親の香典にまとめることが多い
社会人・独立している自分の名前で包むか、家族で相談
孫どうしでまとめる代表者の名前に「外一同」と添える方法がある
喪主の子として遺族側にいる喪主と相談して決める

全葬連は、3名以上の連名では代表者の名前に「外一同」と書く方法を紹介しています。表書きや渡し方は告別式の香典で詳しく紹介しています。

孫の服装

孫は親族として参列するので、喪服が基本です。全葬連は、子どもや学生の服装として、小学校低学年までは制服か黒や紺など地味な平服、高学年以上は制服か喪服に準じた服を挙げています。

大人の孫なら、男性はブラックスーツ、女性は黒のワンピースやスーツを選んでおけば安心です。親族としての服装や席、当日の役割は親族として告別式に出る時でまとめています。

自分や家族のもしもの時に、夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと、慌てずにすみます。

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孫の挨拶についてのよくある相談

ここでの結論

孫の挨拶はどの葬儀でもするものか、大人の孫がお別れの手紙を読むのはおかしくないか、孫代表の挨拶は何に書けばいいか、という相談が多く見られます。

Yahoo!知恵袋に寄せられた相談を、内容を要約して紹介します。

告別式で孫の挨拶は、どの葬儀でもするもの?

祖父母が亡くなった時、告別式で孫が挨拶をするのは決まりなのか、家族の判断なのか、という相談です。

孫の挨拶は、決まった式次第ではありません。遺族の希望で入れるものなので、喪主や親に「孫の言葉は入れる?」と聞いてみてください。

入れない場合でも、焼香の時やお別れの時間に、心の中で語りかければ十分にお別れはできます。

成人した孫が、告別式でお別れの手紙を読むのはおかしい?

大人になった孫が、告別式で祖父へのお別れの手紙を読むのは変ではないか、という相談です。

おかしくはありません。弔辞は故人と関係の深い人が遺族に頼まれて読むものとされていて、孫もその一人です。

大人の孫なら、参列者へのお礼を最初か最後にひと言添えると、式の中でも落ち着いた言葉になります。

孫代表の挨拶は、巻紙や半紙に書くべき?

孫代表として挨拶することになったけれど、巻紙や大判の半紙に書いたほうがいいのか、という相談です。

全互協は、弔辞は正式には巻紙に薄墨の毛筆だけれど、無地の白い便箋か市販の弔辞用紙でもかまわないとしています。孫の挨拶なら、白い便箋に縦書きで書けば十分です。

読み終えた紙を祭壇に供える場合は、全互協が紹介しているように文字を向こう側に向けて置くと丁寧です。

孫代表で挨拶することになったが、うまく文章にならない

祖父の告別式で孫代表として挨拶することになったけれど、気持ちばかりで文章にまとまらない、という相談です。

まずは、4つの部品のうち「思い出」だけを先に書き出してみてください。一番よく覚えている場面が決まれば、そこへの「ありがとう」と、これからの「約束」は自然に続きます。

上手な言い回しにこだわらなくて大丈夫です。普段の話し言葉のほうが、故人らしさが伝わることもありますよ。

よくある質問

告別式の孫の挨拶は何分くらいがいいですか?

全互協・全葬連とも、弔辞は3分程度が目安としています。孫の挨拶はそれより短い1〜3分ほどにまとめると、読みやすく聞きやすい長さになります。

孫代表は誰が務めるものですか?

決まりはありません。年長の孫、故人と一緒に暮らしていた孫など、家族で話し合って決めれば大丈夫です。

孫が精進落としで献杯の挨拶を頼まれたら?

全葬連は、精進落としの開宴の挨拶の要素として、お世話になったお礼や式が滞りなく済んだお礼を挙げています。孫の立場なら、故人の思い出をひと言添えて短くまとめれば十分です。

孫の挨拶がない告別式では、別れの言葉をどう伝えればいいですか?

焼香の時や、出棺前に棺へ花を入れるお別れの時間に、心の中や小さな声で語りかければ十分です。伝えたいことがあれば、短い手紙を書いて棺に入れてよいか葬儀社に聞いてみましょう。

孫からの手紙は棺に入れてもいいですか?

全葬連は燃えやすい物は棺に入れられると説明していますが、火葬場によって入れられる物の決まりが違います。金具やシールを付けず、前もって葬儀社に確かめておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 孫の挨拶は決まった式次第ではなく、遺族の希望で入れるもの
  • 呼びかけ・思い出・感謝・約束の4つの部品で組み立てるとまとまる
  • 年代に合った言葉で、3分程度までを目安に話す
  • 手紙は白い便箋で十分で、忌み言葉と宗教に合わない言葉を避ける
  • 孫の香典は親と一緒にするか自分で包むかを家族で相談して決める
告別式ガイド

告別式ガイド 編集部

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