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「告別式で、親族代表として挨拶をしてほしい」と急に頼まれて、何を話せばいいのか困っていませんか。
結論から言うと、告別式の親族代表の挨拶は、喪主の代わりに参列者へお礼を伝える短い挨拶です。名乗り、お礼、故人への感謝、今後のお願いの4つを入れれば、短くても十分に気持ちは伝わります。
ここでは、喪主との分担の決め方と、兄弟・子・おじ・甥など立場別の例文をお伝えしますね。
告別式の親族代表の挨拶とは?喪主の挨拶との違い
親族代表の挨拶は、喪主に代わって、または喪主と分担して、遺族側から参列者にお礼を述べるものです。話す中身は喪主の挨拶とほぼ同じで、最初に「誰の代わりに、どんな立場で話すか」を添えるところだけが違います。
全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)のQ&Aでは、遺族代表の挨拶は喪主か、その代理の親族がすると説明されています。
全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)も、出棺の時に「喪主または遺族代表」が参列者にお礼の挨拶をすると書いています。つまり、喪主が話せない時に親族が代わりを務めるのは、ごく自然な形なんです。
『親族代表って、どこまでの親族がやるもの?』と思う方もいますよね。誰が務めるかは、喪主や家族で話し合って決めることがほとんどです。
挨拶をするのはいつ?
全葬連は、喪主の挨拶は普通は出棺の際に行い、火葬が済んでいて出棺がない場合などは、葬儀や告別式の最後に行うと説明しています。
親族代表が挨拶する時も、この場面は同じです。全互協の式次第のように、閉式の辞の前に「喪主・遺族代表挨拶」を入れる形もあるので、葬儀社の進行表で確かめておきましょう。
全互協は、喪主は葬儀を執り行う当主、施主は葬儀や法事を行う責任者と説明しています。一般的な葬儀では喪主が施主を兼ねるので、「施主の挨拶」も喪主の挨拶と同じものと考えて大丈夫です。社葬では会社が施主、遺族が喪主になります。
喪主と親族代表、誰が何を話す?分担の早見表
分担は「喪主が話せるか」と「挨拶の場面がいくつあるか」で決まります。喪主の代理で話す時は、冒頭で「喪主に代わりまして」とひと言添えると、参列者にも事情が伝わります。
告別式の日は、出棺の挨拶のほかに、会食(精進落とし)の始めと終わりにも挨拶の場面があります。よくある状況ごとに、誰が話すことが多いかを表にしました。
| 状況 | 出棺の挨拶 | 会食の挨拶 | 冒頭のひと言の例 |
|---|---|---|---|
| 喪主が挨拶できる | 喪主 | 喪主か親族代表 | 「喪主の〇〇でございます」 |
| 喪主が高齢で、人前で話すのが難しい | 喪主の子や兄弟 | 同じ人が続けて | 「喪主に代わりまして、長男の〇〇がご挨拶申し上げます」 |
| 喪主が気持ちの面で話せそうにない | 故人の兄弟など近い親族 | 喪主の子など | 「喪主に代わりまして、ひと言ご挨拶を申し上げます」 |
| 喪主が配偶者で、子が仕切っている | 子のうち一人 | 同じ人か、別の子 | 「遺族を代表いたしまして」 |
| 出棺がない形(火葬が先の地域など) | 告別式の最後に喪主か親族代表 | 喪主か親族代表 | 「本日はご会葬いただき」 |

『喪主が話さないのは失礼では?』と心配になりますよね。ただ、全葬連の説明のとおり、遺族代表の挨拶は代理の親族でもかまいません。参列者も事情は察してくれます。
分担を決める時の手順
- 葬儀社の進行表で、挨拶の場面がいくつあるかを確かめる
- 喪主に、どの場面なら話せるかを聞く
- 話せない場面を、故人に近い親族の誰が受け持つか決める
- 挨拶する人の名前と続柄を、司会の担当者に伝えておく
司会の担当者に名前と続柄を伝えておくと、「親族を代表いたしまして、故人の弟〇〇様よりご挨拶がございます」と紹介してもらえることもあります。
喪主の挨拶そのものの組み立ては告別式の喪主挨拶の例文で、挨拶全般の基本は告別式の挨拶の基本で紹介しています。
親族代表の挨拶は4つの部品で組み立てる
全互協が挙げる出棺の挨拶のポイントは、自己紹介、会葬へのお礼、生前のお付き合いへの感謝、今後のお願いの4つです。親族代表は、この最初の自己紹介に「誰の代わりか」を足すだけで組み立てられます。
全葬連は、形式ばった言葉である必要はなく、心を込めて感謝を伝えればよいと説明しています。長く話すより、手短に簡潔なほうがいいともしています。
| 部品 | 入れること | 言い方の例 |
|---|---|---|
| 1.名乗り | 故人との続柄と、誰の代わりか | 「故人の弟の〇〇でございます。喪主に代わりまして、ひと言ご挨拶申し上げます」 |
| 2.会葬へのお礼 | 参列と見送りへのお礼 | 「本日はお忙しい中、最後までお見送りいただき、ありがとうございました」 |
| 3.生前への感謝 | 故人がお世話になったお礼 | 「兄が生前賜りましたご厚情に、親族一同、心よりお礼申し上げます」 |
| 4.今後のお願い | 遺族への変わらぬお付き合い | 「残された家族にも、これまでと変わらぬお付き合いをお願いいたします」 |

全葬連のQ&Aは、実際には故人との思い出などを織り交ぜて話すとも書いています。2と3の間に、短い思い出をひとつ入れると、その人らしい挨拶になりますよ。
- 冒頭で、自分の続柄と「喪主に代わりまして」を言えている
- 故人の呼び方が、参列者に向けた言い方になっている
- 思い出はひとつに絞り、ゆっくり読んでも短く終わる
- 重ね言葉など、弔事で避ける言葉が入っていない
立場別の例文:兄弟・子・おじ・甥
立場が違っても骨組みは同じです。変わるのは「名乗り」と「故人の呼び方」、それに思い出のひと言だけ。自分の立場に近い例文を土台にして、言葉を入れ替えてみてください。
例文の〇〇には、自分の名前や故人の名前を入れてください。どれも、ゆっくり読んでも長くならない分量にしています。
「故人の弟の〇〇でございます。喪主である義姉に代わりまして、ひと言ご挨拶申し上げます。本日はお忙しい中、兄〇〇の告別式にご会葬いただき、ありがとうございました。兄は、親戚が集まると誰よりも先に台所に立つような人でした。生前、皆さまから賜りましたご厚情に、心よりお礼申し上げます。今後とも、残された家族にお力添えをいただければ幸いです。本日は、誠にありがとうございました」
「故人の長男の〇〇でございます。喪主の母に代わりまして、遺族を代表してご挨拶申し上げます。本日は、父のためにお集まりいただき、ありがとうございました。父は口数こそ少なかったものの、家族の誕生日だけは忘れない人でした。皆さまに温かく見守っていただき、父も心強かったと思います。これからも母をはじめ、私ども家族をよろしくお願いいたします」
「故人の甥の〇〇でございます。喪主である叔母に代わりまして、親族を代表してご挨拶申し上げます。本日はご会葬いただき、誠にありがとうございました。叔父は、子どもの頃の私を釣りによく連れて行ってくれました。生前のご厚情に、親族一同、深く感謝しております。叔母にも、今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします」
「故人の叔父にあたります〇〇でございます。親族を代表いたしまして、ひと言お礼を申し上げます。本日は、甥〇〇のためにお集まりいただき、ありがとうございました。皆さまに見送っていただき、本人も喜んでいることと思います。両親を支えてくださるよう、これからもどうぞよろしくお願いいたします」
会食(精進落とし)の席での親族代表の挨拶
精進落としは、火葬や還骨の法要のあとに、僧侶やお世話になった人をねぎらう会食です。全葬連は、開宴と閉宴の時に喪主か遺族代表が挨拶をすると説明しています。
| 場面 | 入れること(全葬連の説明から) | 短い例 |
|---|---|---|
| 開宴 | お世話になったお礼、無事に済んだお礼、ゆっくり召し上がってほしいこと | 「おかげさまで、滞りなく葬儀を終えることができました。ささやかですが、兄をしのびながらお召し上がりください」 |
| 閉宴 | 改めてのお礼、今後のお願い、納骨など今後の予定 | 「本日は長い時間ありがとうございました。納骨の日取りは、決まりましたら改めてお知らせいたします」 |
全互協は、喪主がお礼を述べたあと、僧侶に献杯の音頭をとってもらうとしています。親族が献杯の発声を頼まれた時の言葉は告別式の献杯の挨拶で紹介しています。
挨拶で気をつけたい言葉と、代理で預かる香典・記帳
弔事では、重ね言葉や繰り返しを思わせる言葉は慣習として避けるとされています。また親族代表は、来られない親族の香典を代理で預かることも多いので、記帳の書き方も押さえておくと安心です。
全葬連や全互協は、不幸が重なることを連想させるとして、次のような言葉を避けると説明しています。読み上げる原稿を、ひと通り見直してみてください。
| 避けたい言葉 | 理由 | 言い換えの例 |
|---|---|---|
| 重ね重ね、くれぐれも | 重ね言葉 | 加えて、十分に |
| 再び、引き続き、また | 繰り返しを思わせる | 改めて、今後とも |
| 死ぬ、生存中 | 生々しい表現 | 逝去、ご生前 |
| 浮かばれない、迷う | 仏教で避けるとされる | 安らかに |
宗派によって使わない言葉もあります。例えば浄土真宗では「冥福」を使わないとNTT東日本は説明しているので、迷ったらお礼の言葉だけでまとめると無難です。
親族の香典・記帳を代理で預かった時
『遠方の叔母から香典を預かったけれど、記帳はどうすれば?』という場面もありますよね。
全葬連は、代理で参列する時は、本来来る人の氏名を中央に書き、その左横に「代」と書くと説明しています。夫の代わりに妻が出る時は、夫の氏名の左下に小さく「内」と書く形です。
| 場面 | 書き方 |
|---|---|
| 来られない親族の香典を預かった | 預かった人の氏名を書き、左横に「代」 |
| 夫の代わりに妻が出る | 夫の氏名を書き、左下に小さく「内」 |
| 自分の分も一緒に出す | 自分の分は自分の名前で別に記帳する |
受付での記帳の仕方は告別式の受付での挨拶と記帳でも見本を紹介しています。
知恵袋でよくある相談:親族代表の挨拶
多いのは「故人を呼び捨てにしていいか」「甥として親族代表を務める時の言い方」「初七日の席での挨拶文」の3つです。
Yahoo!知恵袋で閲覧の多い相談から3つを選び、要点をまとめてお答えしますね。
父の告別式で親族代表として挨拶する時、参列者の前で父の名前を呼び捨てにしてよいのか迷っている、という相談です。
挨拶は参列者に向けて話すものなので、身内である故人には敬称をつけず、「父」「父〇〇」と呼ぶのが自然です。参列者に対して身内をへりくだる言い方なので、失礼にはあたりません。
甥の立場で、どう名乗り、どう話せばいいか分からない、という相談です。
冒頭で「故人の甥の〇〇でございます。喪主に代わりまして」と立場をはっきり言えば大丈夫です。上の例文の「甥・姪として」を土台にして、叔父との思い出をひとつ入れてみてください。
義理の父が亡くなり、初七日の会食の席で挨拶を頼まれた、という相談です。
会食の席なら、出棺の挨拶よりもくだけた言い方でかまいません。全葬連の説明どおり、お世話になったお礼と、ゆっくり召し上がってほしいことを伝えれば十分です。
「本日は最後までありがとうございました。ささやかですが、義父をしのびながらお召し上がりください」
当日の進行は葬儀社に相談しておく
挨拶の順番や、誰をどう紹介してもらうかは、葬儀社の担当者に伝えておくと当日慌てずにすみます。これから葬儀社を決める段階なら、夜中でも電話で相談でき、進行まで任せられる所を選んでおくと心強いですよ。
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親族として出る告別式の服装や席は親族として告別式に出る時で、喪主の当日の動きは告別式で喪主がやることで紹介しています。
よくある質問
告別式の親族代表の挨拶は、誰がするものですか?
全葬連は、遺族代表の挨拶は喪主かその代理の親族がすると説明しています。喪主の子や兄弟など、故人に近い親族が務めることが多く、家族で話し合って決めます。
喪主の代理で挨拶する時、最初に何と言えばいいですか?
「故人の長男の〇〇でございます。喪主に代わりまして、ひと言ご挨拶申し上げます」のように、続柄と代理であることを伝えます。
親族の挨拶の例文は、どのくらいの長さがいいですか?
全葬連は、手短に簡潔に述べた方がよいと説明しています。この記事の例文くらいの短さで十分です。
告別式の香典を代理で出す時、記帳はどう書きますか?
全葬連は、本来来る人の氏名を中央に書き、左横に「代」と書くと説明しています。夫の代わりに妻が出る時は、夫の氏名の左下に小さく「内」と書きます。
まとめ
- 親族代表の挨拶は、喪主かその代理の親族が参列者にお礼を述べるもの
- 喪主の代理で話す時は「喪主に代わりまして」と最初に添える
- 中身は名乗り・会葬へのお礼・生前への感謝・今後のお願いの4つ
- 立場で変わるのは名乗りと故人の呼び方、思い出のひと言
- 会食の席では、お礼と「ゆっくりお召し上がりください」で十分
- 代理で預かった香典は、本人の氏名の左横に「代」と書いて記帳する





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