告別式のあとの火葬の流れ|火葬場での過ごし方と骨上げ

告別式のあとの火葬の流れを紹介する記事のアイキャッチ。火葬場の待合室の窓辺に置かれた湯飲みと白い花

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告別式のあと火葬場へ同行することになって、『火葬場では何をするの?どのくらい待つの?』と不安になっていませんか。告別式は経験があっても、火葬場は初めてという方も多いはずです。

結論から言うと、告別式のあとの火葬は「納めの式」「火葬の待ち時間」「骨上げ」の3つの場面で進みます。火葬場の係の方が順に案内してくれるので、流れを知っていれば落ち着いて動けます。

この記事では、3つの場面ごとにすることと、同行する人・しない人それぞれのチェックリストをまとめました。告別式そのものの意味は告別式とは?意味と当日に行うことで紹介しています。

目次

告別式のあとの火葬の流れは?まず全体像

先に結論

出棺のあと火葬場に着いたら、炉の前で最後のお別れと納めの式をし、火葬のあいだ待合室で待ちます。火葬が終わったら、お骨を骨壺に納める骨上げをして、火葬場を出ます。

火葬場のことを「焼き場」と呼ぶ方もいますね。葬儀・告別式から火葬までの流れを、時間の目安と一緒に並べてみました。

場面すること時間の目安(出典)
出棺・移動霊柩車を先頭に火葬場へ向かう式場と火葬場の距離による
到着・受付火葬許可証を出し、棺を炉の前へ葬儀社が手続きすることが多い
最後の対面・納めの式棺の窓を開けて対面し、読経と焼香宇都宮市の資料では最後の対面に概ね10分から15分
火葬(待ち時間)待合室で待つ南多摩斎場は約1時間20分、京都市中央斎場はおおむね60分〜90分
骨上げ(収骨)二人一組でお骨を骨壺に納める南多摩斎場は約15分、宇都宮市の資料では概ね10分から15分
告別式のあとの火葬の流れを、出棺と移動、到着と受付、納めの式、火葬の待ち時間、骨上げの順に並べた図解

火葬の時間の全国平均は示されておらず、施設や年齢・体格などで変わります。同行する方は、帰りの予定を詰め込みすぎないようにしておきましょう。

告別式と火葬はどちらが先?

多くの地域では、告別式のあとに火葬をします。ただ全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、関東北部より北の地域では、先に火葬をしてお骨で葬儀を行う「骨葬」をすることもあると説明しています。

骨葬の地域では、告別式の祭壇にはすでにお骨が安置されています。順番の違いは通夜・葬儀・告別式の順番で紹介しています。

火葬についての決まり

法律では、火葬は亡くなってから24時間を過ぎてから行うと決められています(墓地、埋葬等に関する法律)。火葬をするには市区町村長の許可が必要で、その許可証を火葬場に出します。

全互協は、この24時間の決まり以外に、葬儀の日程に関する法的な決まりはないと説明しています。

火葬場の受付時間と休みの日

告別式の時間は、火葬場の時間に合わせて決まります。主な公営火葬場の案内を見てみましょう。

火葬場受付・火葬の時間休みの日
横浜市営斎場9時から15時の間で斎場ごとに火葬時間枠1月1日・2日。友引日は原則休場(一部の斎場は開場)
札幌市の斎場受付は9時30分から15時まで1月1日は全休場。友引日は2つの斎場が交互に開場
京都市中央斎場午前10時から午後4時30分まで(予約制ではない)1月1日と月3回の休場日
東京都瑞江葬儀所午前九時から午後五時まで1月1日から1月3日まで

決まりは変わることがあるので、使う火葬場の公式の案内で確かめておきましょう。告別式の時間の決まり方は告別式の時間は何時から?で紹介しています。

火葬許可証はどうやって用意する?

火葬許可証は、死亡届を市区町村に出す時にあわせて申請して受け取るものです。戸籍法では、死亡届は亡くなった事実を知った日から7日以内(国外で亡くなった場合は3か月以内)に出すと決められています。

宇都宮市の資料によると、火葬場の受付での提出は、葬祭業者や組内の方が手続きすることが多いそうです。遺族が自分で持っていく場合もあるので、誰が持つかを出棺の前に確かめておきましょう。

火葬場に着いたら:最後のお別れと納めの式

ここでの結論

火葬場に着くと、棺が炉の前に安置され、最後の対面をします。そのあと僧侶の読経と焼香をする「納めの式」を行い、棺が炉に納められます。

『火葬場でも、もう一度お別れの時間があるの?』と驚く方もいるかもしれません。全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)によると、炉の前で棺の窓を開けて、顔を見ることができます。

火葬場に着いてからの流れ
  1. 受付で火葬許可証を提出する(誰が出すかは葬儀社か火葬場に確かめる)
  2. 係の方が棺を炉の前に安置する
  3. 棺の窓を開けて、最後の対面をする
  4. 僧侶の読経のなか、喪主から順に焼香する(納めの式)
  5. 棺が炉に納められ、待合室へ移る

宇都宮市の資料によると、炉の前には位牌、遺影、生花一対などが飾られます。ほとんどの場合、僧侶が同行して短い読経をし、遺族が焼香をするそうです。

焼香の順番

全葬連は、納めの式の焼香は喪主から順に、故人との関係が深い順で行うと説明しています。告別式の焼香と同じように、前の人の動きに合わせれば大丈夫です。

僧侶がいない時や混んでいる時

僧侶が同行しない場合は、火葬場によっては専属の僧侶が読経したり、葬儀社の係の方の案内で焼香だけをしたりします。全葬連は、火葬場が混み合っている時は式を簡潔にすることもあると説明しています。

宗教で変わること

全葬連によると、神式では炉の前で「炉前祭」を行います。キリスト教では、カトリックは最後の祈りや聖歌、プロテスタントは賛美歌や聖書の言葉で祈ります。

京都市中央斎場の流れの例

京都市中央斎場は、火葬場での流れを公式に案内しています。受付をすませたら駐車場で待ち、告別ホールで火葬前の最後のお別れをし、待合所、収骨室へと進みます。

告別ホールを使えるのは18名以内で、お別れのあと10名を超える来場者はここで帰る決まりです。火葬場によって、どこまで一緒に進めるかが違うことが分かりますね。

火葬の待ち時間はどう過ごす?

ここでの結論

火葬の時間は施設によって違い、南多摩斎場は約1時間20分、京都市中央斎場はおおむね60分〜90分と案内しています。そのあいだは待合室で、お茶や軽食をとりながら静かに待ちます。

『火葬って、時間どのくらいかかるの?』というのは、同行する方が一番気になるところですよね。公営の火葬場が案内している時間を並べてみました。

施設火葬の時間待合室について
南多摩斎場火葬約1時間20分(年齢や体格等により異なる)、収骨約15分待合室は1件につき40人部屋1室。飲食ができ、持ち込みも可(ゴミは持ち帰り)
京都市中央斎場火葬終了までおおむね60分〜90分ほど待つ待合所にフードコート、飲料の自動販売機、給茶機がある

札幌市は、棺に制限している副葬品が入っていると、火葬が長くかかることがあると案内しています。棺に入れる物に気をつけるのは、火葬の時間のためでもあるんです。

待合室での過ごし方

宇都宮市の資料によると、待合室では一般的におつまみと酒類が出され、時刻によってはすし折なども出されます。最近は、この待ち時間に精進落としの会食をするケースもあるそうです。

待合室の飲食は火葬場で決まりが違う

南多摩斎場は、売店のお弁当を前日の午後3時までに予約する決まりです。ロビーなど共用の場所での食事はできません。使う火葬場の決まりは、葬儀社に確かめておきましょう。

待合室では、故人の思い出を静かに話しながら過ごす方が多いです。例えばこんな会話が交わされます。

「おばあちゃん、この前の集まりでも元気に笑ってたよね」
「うん。あの時の写真、あとでみんなに送るね」

待ち時間に疲れて休んでいる人がいたら

『火葬を待つ間にうとうとしている親戚がいて、気になってしまう』という声もあります。遺族や近い親族は、亡くなった日から通夜、告別式と休む間もなく動いてきた方が多いものです。

待合室は、少し気持ちをゆるめて過ごしてよい場所でもあります。周りの人が静かに休んでいても、そっとしておいてあげましょう。

骨上げ(収骨)のやり方とその後

ここでの結論

火葬が終わったら、二人一組で箸を使い、足のほうから順にお骨を骨壺に納めます。最後に喪主など故人と最も関係の深い人がのど仏を納めます。

骨上げは、火葬したお骨を拾い上げて骨壺に納めることです。「収骨」「拾骨(しゅうこつ)」とも呼ばれます。

『箸の使い方を間違えたらどうしよう』と緊張しますよね。実際には、係の方がそばで一つずつ教えてくれるので、心配はいりません。

骨上げの流れ
  1. 係の方の案内で収骨室に集まる
  2. 用意された箸を持ち、二人一組になる
  3. 喪主から順に、関係の深い順でお骨を拾う
  4. 足のほうから頭のほうへ向かって拾っていく
  5. 最後に、喪主など故人と最も関係の深い人がのど仏を納める
  6. 係の方が骨壺を箱に納め、喪主に手渡す

箸渡しの2つのやり方

骨上げの箸の使い方には、2つのやり方があります。全互協は、二人一組で一つのお骨をはさんで骨壺に納め、箸を次の人に手渡して交代すると説明しています。

辞書のデジタル大辞泉は「箸渡し」を、お骨を箸から箸へ渡していくこと、また一つのお骨を二人が同時に箸でつまむことと説明しています。全互協は、故人をあの世に橋(箸)渡しするという意味だといわれていると紹介しています。

ふだんの食事で二人が同時に一つの物を箸でつまむのを避けるのは、この骨上げから生まれた風習だとされています。

関東と関西で違う骨壺の大きさ

関東に多いとされる形
  • すべてのお骨を骨壺に納める
  • そのぶん骨壺が大きめ
関西に多いとされる形
  • のど仏を中心に一部のお骨だけを納める
  • そのぶん骨壺が小さめ

全互協と全葬連の説明をもとに、関西では一部だけを納めることが多いとされています。分骨をしたい時は、事前に葬儀社と火葬場の係の方に伝えておきましょう。

火葬場ごとの決まりもある

南多摩斎場は、原則として扉を閉めずに収骨を行うと案内しています。横浜市営斎場は、火葬後のお骨は引き取るよう求めており、分骨は火葬日当日の収骨時までに限ってできるとしています。

埋葬許可証を受け取る

全互協によると、骨上げが終わると、係の方が骨壺を箱に納め、白い布で包んで渡してくれます。その中には、火葬を終えた印が押された、いわゆる「埋葬許可証」も入っています。

埋葬許可証はなくさない

埋葬許可証は、納骨の時に墓地や霊園へ出す大切な書類です。全葬連も、埋葬するまで大切に保管するよう説明しています。

火葬のあと:還骨法要・初七日・精進落とし

火葬場を出たあとは、遺骨を自宅や式場に持ち帰り、後飾りの祭壇に安置します。全葬連は、骨上げ、還骨法要、精進落としの順に進む流れを紹介しています。

全互協は、還骨勤行に続けて初七日の法要を繰り上げて行うケースが一般的になってきたと説明しています。

ただ、かわさき北部斎苑のように火葬後の初七日法要ができない施設もあります。詳しくは初七日を告別式と同じ日に行う繰り上げ法要と告別式のあとの食事(精進落とし)をどうぞ。

全葬連によると、後飾りの祭壇は白い布をかけた小さな机などで2段か3段に組みます。忌明けまで毎日灯明をともして焼香するものです。

埋葬は一般的に四十九日法要のあとですが、宇都宮市の資料のように葬儀当日に納骨することが多い地域もあります。

火葬場へ同行する人・しない人のチェックリスト

ここでの結論

火葬場へ同行するのは、遺族と故人に特に親しかった人が一般的です。同行する人は3つの場面ごとの準備を、同行しない人は出棺の見送りまでの動きを確かめておけば十分です。

告別式に出る人の多くは、火葬場へは行きません。行く人と行かない人で、準備することがまったく違うんです。

全葬連によると、火葬場へ同行するのは遺族や故人と特に親しかった友人などが一般的です。

南多摩斎場は、待合室の広さから斎場への会葬者を40名までとしています。京都市中央斎場は待合所・収骨室を10名以内(小学生までの子ども2名と介助者1名は別)と案内しています。

火葬場へ同行する人と同行しない人が、納めの式・待ち時間・骨上げの3つの場面で確かめておくことを並べたチェックリストの図解

同行する人のチェックリスト

場面確かめておくこと
納めの式自分が乗る車、火葬許可証を誰が持つか、焼香の順番
待ち時間待合室の飲食の決まり、軽食や飲み物の用意、帰りの時刻
骨上げ骨上げに加わる順番、位牌・遺影・遺骨を誰が持つか、分骨の有無
遺族が出棺前にそろえておく物
  • 火葬許可証
  • 位牌と遺影
  • 骨壺(地域によっては火葬場で用意されている)
  • お茶やお菓子などの軽食
  • 同行する人数の確認と車の手配

これらは全葬連が火葬場へ持っていく物として挙げている物です。心付けを渡す地域もありますが、大和斎場のように公営施設として受け取らないところもあるので、葬儀社に確かめておきましょう。

同行しない人のチェックリスト

火葬場へ行かない参列者がすること
  • 出棺の見送りまで式場に残る
  • 霊柩車が見えなくなってから帰る
  • 会食に誘われていたら、出欠を遺族に伝えておく
  • 帰宅後の清め塩を使うかどうか、家の考え方を確かめる

清め塩を使うかどうかは、宗派や家の考え方で違います。全互協は、浄土真宗では清めはないと説明しています。

気になる方は告別式から帰ったら清め塩を読んでみてください。

出棺の見送り方は出棺とは?告別式の最後のお別れと見送りのマナーで紹介しています。

遺族の側では、火葬場の予約や車の手配、待合室の食事まで、葬儀社と一つずつ決めていくことになります。自分や家族のもしもの時に、夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと、慌てずに段取りを任せられます。

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告別式のあとの火葬についてのよくある相談

ここでの結論

多いのは「火葬場にはどこまでの親族が行くか」「火葬と告別式の順番」「骨上げを一人ですることになったら」という相談です。どれも家や地域、火葬場によって答えが変わります。

Yahoo!知恵袋に寄せられた、告別式のあとの火葬についての相談を、内容を要約して紹介します。

告別式のあとの火葬場には、どこまでの親族が行くもの?

決まった範囲はなく、喪主や遺族が声をかけた人が行くのが一般的です。 全葬連も、遺族や故人と特に親しかった友人などが同行すると説明しています。

声をかけられていない時は、出棺を見送って帰れば失礼にはあたりません。行くか迷う時は、遺族に直接聞いてみましょう。

「火葬場まで一緒に行ってもいいですか?」
「ぜひ。マイクロバスに乗ってください」

お通夜、火葬、告別式の順番は地域で違う?

違います。全互協は、関東北部より北の地域で骨葬をすることもあると説明しています。

国立歴史民俗博物館の研究報告に載った論文(2015年)でも、秋田県や熊本県などでは先に火葬をする形が多いと紹介されています。

骨上げを一人ですることになりそう。全部一人でするの?

身内が少なく、骨上げを一人でしなければならないかもしれない、という相談です。

骨上げは二人一組で行うのが一般的ですが、人数が少ない時は係の方が手順を案内してくれます。不安な時は、火葬場に着いた時に係の方へ伝えておくと安心です。

同行してくれる人が少ない時は、親しい友人や親族に「骨上げまで一緒にいてもらえますか」とお願いしてみるのも一つの方法です。一人で抱え込まず、葬儀社の担当者にも前もって相談しておきましょう。

よくある質問

告別式のあとの火葬は何時間くらいかかりますか?

施設によって違います。南多摩斎場は火葬約1時間20分と収骨約15分、京都市中央斎場は火葬終了までおおむね60分〜90分と案内しています。

火葬場には一般の参列者も行きますか?

一般の参列者は、出棺を見送って帰るのが一般的です。火葬場へは遺族や故人と特に親しかった人が同行します。

火葬場の待合室で食事をしてもいいですか?

火葬場によって決まりが違います。南多摩斎場は待合室での飲食ができますが、ロビーなどでの食事はできません。葬儀社に確かめておきましょう。

火葬場は友引の日も開いていますか?

友引を休みにしている火葬場があります。横浜市営斎場は友引日を原則休場とし一部の斎場は開場、札幌市は友引日に2つの斎場を交互に開場しています。日程は友引に告別式はできる?で紹介しています。

骨上げのあと、お骨はどうしますか?

自宅や式場に持ち帰り、後飾りの祭壇に安置します。埋葬は一般的に四十九日法要のあとに行われますが、地域や宗派で違います。

まとめ

この記事の要点
  • 告別式のあとの火葬は「納めの式」「待ち時間」「骨上げ」の3つで進む
  • 火葬の時間は施設で違い、南多摩斎場は約1時間20分、京都市中央斎場はおおむね60分〜90分
  • 骨上げは二人一組で足のほうから拾い、最後にのど仏を納める
  • 骨壺の箱に入る埋葬許可証は、納骨まで大切に保管する
  • 火葬場へは遺族と特に親しかった人が同行し、参列者は出棺を見送って帰る
告別式ガイド

告別式ガイド 編集部

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