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告別式の前の晩、かばんを前に『何を入れればいいんだっけ?』と迷っている方もいるはずです。
結論から言うと、告別式の持ち物は香典・袱紗・数珠・ハンカチの4つが基本です。ここに、天気や立場に合わせて少しだけ足していけば十分なんです。
この記事では、持ち物を「欠かせない物・あると安心な物・持たない方がよい物」の3段に分けて、男女別のチェックリストと忘れた時の代わりをお伝えしますね。
告別式の持ち物は「香典・袱紗・数珠・ハンカチ」が基本
告別式の必要なものは、香典、香典を包む袱紗、仏式なら数珠、落ち着いた色のハンカチの4つです。女性はこれらが入る黒の小さめのバッグ、男性は上着のポケットか黒の小ぶりなかばんにまとめます。
告別式は、故人に最後の別れを告げる式です。持ち物は、受付で香典を渡すことと、焼香や合掌をすることに使う物が中心になります。
業界団体の説明を並べてみると、挙げられている物はほとんど同じなんです。
| 出典 | 告別式・葬儀の持ち物として挙げている物 |
|---|---|
| 全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の告別式の解説 | 数珠、香典、袱紗、ハンカチ、筆記用具、念珠袋、雨具 |
| 全葬連の葬儀の解説 | 数珠、袱紗(紫や緑など地味な色)、ハンカチ、黒いバッグ |
| 全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)のQ&A | 香典、袱紗、数珠、地味目な色のハンカチ |
どの説明にも入っているのが、香典・袱紗・数珠・ハンカチです。この4つをかばんに入れたら、まずはひと安心です!
全葬連は、仏式の葬儀には数珠を持参するものとし、バッグは小さめのハンドバッグや袱紗が入るサイズが適切だとしています。
お通夜と告別式で持ち物は変わる?
お通夜と告別式の持ち物は、基本的に同じです。どちらも香典・袱紗・数珠・ハンカチがあれば足ります。
違いが出るのは香典です。全葬連は、通夜と告別式の両方に出る場合、香典はどちらか一方に包むのが一般的だと説明しています。
お通夜で香典を渡したなら、告別式には香典を持たずに行くことが多いです。持ち物は袱紗以外をそのまま使えます。どちらで渡すかは告別式の香典で詳しく紹介しています。
告別式で受け取る物も入るように
告別式の受付では、会葬御礼を受け取ることがあります。会葬礼状に清め塩などがセットになっていることも多いので、帰りにそれが入るくらいの余裕をバッグに残しておくと楽ですよ。
告別式そのものの流れは告別式とは?でまとめています。
香典は前の晩に袋まで仕上げておく
持ち物の中で、いちばん準備に手間がかかるのが香典です。当日の朝に慌てないよう、前の晩に袋に入れて袱紗に包むところまで済ませておきましょう。
- 宗教に合った香典袋を用意し、表書きと名前を書く
- 新札ではない、ある程度きれいなお札を用意する
- お札の向きをそろえて中袋に入れ、中袋に額と住所・名前を書く
- 香典袋を袱紗に包み、バッグや上着の内ポケットに入れる
全互協と全葬連は、香典には新札を使わないと説明しています。新札しかない時の扱いやお札の向きは告別式の香典のお札の入れ方で確かめてみてください。
3段で分ける告別式の持ち物チェックリスト(男女別)
ここからは、持ち物を段に分けて、男女別のチェックリストにしてみました。上の段から順に準備すれば、入れ忘れを防げます。
「欠かせない物」は受付と焼香で使う物です。「あると安心な物」は天気や移動で役立つ物、「持たない方がよい物」は会場で目立ったり音が出たりする物です。
| 段 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 欠かせない物 | 香典、袱紗、数珠、ハンカチ | 香典、袱紗、数珠、ハンカチ、黒の小さめのバッグ |
| あると安心な物 | 筆記用具、名刺、黒や紺の傘、念珠袋 | 筆記用具、予備の黒のストッキング、黒や紺の傘、念珠袋 |
| 持たない方がよい物 | 派手なかばん、光るアクセサリー | 光沢の強いバッグ、派手な色の小物、強い香りの香水 |

告別式の持ち物 男性
男性は、かばんを持たずにポケットだけで済ませようと考える方もいますよね。ただ、香典を包んだ袱紗と数珠を入れると、上着のポケットはかなり膨らみます。
黒の小ぶりなかばんがあれば、それにまとめておくと受付や焼香で慌てません。
- 香典を袱紗に包んで、上着の内ポケットかかばんに入れた
- 数珠を念珠袋に入れた
- 黒や白など落ち着いた色のハンカチを持った
- 会社関係なら名刺を用意した
- 携帯電話の音が鳴らないようにした
全葬連は、男性はネクタイピンやカフスを外すとしています。持ち物の前に、身に着けている物も一度見直しておきましょう。
会社関係で参列する時は、名刺を受付で添える人もいます。全互協は、葬儀の後に遺族が弔問者の名刺などを世話人から引き継ぐと説明しているので、名刺は遺族が後で誰が来てくれたかを知る助けになるんです。
告別式の持ち物 女性
女性は、黒の小さめのバッグに、受付と焼香で使う物だけを入れるのが基本です。
- 黒で光沢のない、小さめのバッグを用意した
- 香典を袱紗に包んでバッグに入れた
- 数珠を念珠袋に入れた
- 黒や白など落ち着いた色のハンカチを入れた
- 予備の黒のストッキングを入れた
ストッキングは、移動中に伝線してしまうこともありますよね。1足だけ予備を入れておくと、会場の化粧室で履き替えられて安心です。
バッグの選び方や、入りきらない荷物の分け方は告別式のバッグで紹介しています。
出かける前に玄関で見直す
チェックリストを作っても、最後の最後で入れ忘れることはありますよね。玄関で靴を履く前に、次のように声に出して確かめてみるのがおすすめです。
「香典は袱紗に包んだ?数珠とハンカチも入ってる?」
「入ってる。傘も持ったし、携帯の音も切ったよ」
家族と一緒に出かけるなら、お互いに確かめ合うと抜けがぐっと減りますよ!
持たない方がよい物
『いつものかばんにそのまま入れて行けばいいかな』と思う方もいるかもしれません。ただ、告別式では目立つ物や音の出る物は避けたいところです。
- ブランドのロゴが大きく目立つかばん
- クロコ柄やヘビ柄のバッグ、毛皮や殺生を連想させる革製品
- 鈴などの音が鳴るキーホルダー
- 強い香りの香水
全葬連は、バッグは黒無地でロゴが目立たない物を選び、クロコ柄やヘビ柄は避けるとしています。キーホルダーや小物も、出かける前に外しておくと落ち着いて見えます。
携帯電話は持って行ってかまいませんが、式の間に鳴らないようにします。全葬連の説明でも、ページによって「電源を切る」「マナーモードにする」と言い方が分かれています。式の間は電源を切っておくと、どちらの考え方にも合います。
告別式のハンカチの色と選び方
告別式のハンカチは、意外と迷いやすい持ち物ですよね。焼香の前後や、涙をふく時に手にするので、周りの目に触れやすいんです。
告別式のハンカチの色は、白か黒が基本です。全葬連は黒や白など落ち着いた色、全互協は地味目な色のハンカチとしています。紺やグレーの無地でも落ち着いて見えます。
| ハンカチの状態 | 告別式で使うか |
|---|---|
| 白や黒の無地 | 使う |
| 紺・グレーなど落ち着いた色の無地 | 使える |
| 縁に控えめなレースや同色の刺しゅう | 女性なら使える |
| 明るい色や大きな柄、キャラクター | 避ける |
| タオル地の厚いハンカチ | 地味な色なら予備としてサブバッグへ |
告別式のハンカチ 男性の場合
男性は、白か黒の無地のハンカチを1枚持てば十分です。ふだん使っている柄物のハンカチは、この日だけ別にしておきましょう。
夏の告別式では汗をふく機会も増えます。人前で使う物とは別に、地味な色のタオルハンカチをかばんの中に入れておくと便利です。
告別式のハンカチ 女性の場合
女性は、白か黒の無地のハンカチが基本です。縁に控えめなレースや同色の刺しゅうがある程度なら、落ち着いた印象のまま使えます。
涙をふく時に目元に当てることも多いので、肌ざわりのやわらかい物を選ぶと安心です。化粧が付いても目立ちにくい、白い物を1枚多めに入れておく方もいます。
ハンカチは袱紗の代わりにもなる
ハンカチは、袱紗を忘れた時の代わりにも使えます。紺やグレーなど地味な無地のハンカチを1枚多めに持っておくと、いざという時に役立ちますよ。
袱紗の色や包み方は告別式の袱紗で詳しくまとめています。
告別式の持ち物を忘れた時の代わり
『会場に着いてから、数珠を忘れたことに気づいた…』という経験をした方もいるのではないでしょうか。でも、持ち物を一つ忘れたからといって、参列をためらう必要はありません。
持ち物は、故人を悼む気持ちを丁寧に表すための物です。代わりの物で整えたり、なくても所作を丁寧にしたりすれば、それで十分です。
| 忘れた物 | 代わりや対応 | ひと言 |
|---|---|---|
| 数珠 | 合掌だけで焼香する | 市販の数珠の多くはどの宗派にも通用する |
| 袱紗 | 地味な無地のハンカチや布で包む | 紺・グレー・紫など落ち着いた色に |
| 香典袋 | 近くの店で無地の香典袋を買う | 表書きは宗教に合わせる |
| ハンカチ | 白や黒のポケットティッシュでしのぐ | 柄の目立つ物は避ける |
| 筆記用具 | 受付に用意されていることが多い | 受付係が芳名帳や筆記具を点検する |
| 黒のネクタイ | 近くの店で買う | 明るいネクタイのままにしない |

数珠を忘れた時
数珠がなくても、焼香と合掌はできます。全互協は、数珠は宗派によってデザインが異なるが、市販されている物の多くはどの宗派にも通用すると説明しています。
数珠は人から借りる物ではないと考える人もいます。忘れた時は、手をきちんとそろえて合掌すれば大丈夫です。持ち方や選び方は告別式に数珠は必要?で紹介しています。
香典袋を忘れた時
香典袋を忘れたり、書き損じたりした時は、近くの店で無地の香典袋を買って書き直せます。告別式の会場に向かう途中で気づいたら、早めに寄り道しておきましょう。
表書きの書き方は告別式の香典の書き方で、見本と一緒に確かめてみてください。
ハンカチを忘れた時
ハンカチを忘れた時は、会場に向かう途中の店で白や黒の無地のハンカチを探してみてください。見つからない時は、柄の目立たないポケットティッシュでしのいでもかまいません。
『ハンカチくらいなくても…』と思うかもしれませんね。ただ、焼香の後に手をふいたり、涙をぬぐったりする場面は意外と多いので、できれば用意しておきたい物です。
受付で筆記用具がない時
受付では、芳名帳に名前と住所を書きます。全葬連は、受付係が芳名帳や香典帳、筆記具などを点検してから受付を始めると説明しています。
ですから、自分のペンがなくても困ることはほとんどありません。中袋の書き忘れに気づいた時のために、黒のペンを1本持っておくと安心です。
立場や場面で増える告別式の持ち物
ここまでの持ち物は、一般の参列者として告別式に出る時の基本です。立場や天気、移動の距離によっては、持ち物が少し増えます。
- 雨の日:黒や紺など地味な色の傘、靴をふくハンカチ
- 寒い日:黒や紺など地味な色のコート
- 仕事先から直行:黒のネクタイ・黒の靴下などの替えの小物
- 遠方から向かう:着替えや泊まりの荷物をまとめるサブバッグ
- 子ども連れ:子どもの着替えや、静かに過ごすための小物
全葬連の告別式の解説には、持ち物として雨具も挙げられています。冬場のコートも黒や紺など地味な色が適しているとしています。
傘や日傘はどうする?
雨の日の告別式では、傘の色も意外と目に入ります。黒や紺、グレーなど地味な色の無地の傘を選んでおくと、会場の前でも落ち着いて見えます。
明るい色の傘しかない時は、会場に着いたら早めに傘立てに入れておけば大丈夫です。暑い日の日傘も同じで、地味な色の物を選び、会場に入る前にたたんでおきましょう。

出棺の見送りでは、式場の外で待つこともあります。雨や日差しの強い日は、傘をすぐ出せる所に入れておくと慌てません。
火葬場まで同行する時
遺族や故人と特に親しかった人は、告別式のあと火葬場まで同行することがあります。全葬連は、火葬場へ持っていく物として、火葬許可証や位牌、遺影、骨壺、お茶やお菓子などの軽食を挙げています。
火葬許可証や位牌などは遺族側が用意する物です。同行を頼まれた参列者は、待ち時間に備えて飲み物を少し持っておく程度で十分です。
子どもと一緒に参列する時
子どもと一緒に告別式へ行く時は、子どもの持ち物も考えておきたいですよね。式の間は静かに過ごす必要があるので、音の出ないおもちゃや絵本などを用意しておくと安心です。
全葬連は、子どもの服装について、小学校低学年までは制服か黒や紺など地味な平服、高学年以上は制服か喪服に準じた服としています。子どもの着替えも、地味な色の物を選んでおきましょう。
親族として出る時
親族として出る時は、香典などに加えて、受付や会計などの係を頼まれることもあります。その場合は、係の仕事で使う物を喪家や葬儀社に確かめておきましょう。
親族として出る時の服装や役割は親族として告別式に出る時でまとめています。仕事帰りに向かう時の服の整え方は告別式の「平服で」とは?も参考になりますよ。
知恵袋でよくある相談:告別式の持ち物
Yahoo!知恵袋には、告別式の持ち物についての相談が多く寄せられています。閲覧の多い相談から3つを選んで、要約してお答えしますね。
喪服とバッグと数珠は用意したけれど、ほかに何が要るのか知りたい、という相談です。
喪服・バッグ・数珠のほかに、香典と袱紗、ハンカチがあれば基本はそろいます。この記事の3段のチェックリストで、上の段から順に確かめてみてください。
雨の予報なら地味な色の傘、受付で書く物に不安があれば黒のペンを足しておくと安心です。
学生で、友人の告別式に初めて出るので、持ち物が分からないという相談です。
学生なら、制服や地味な色の服に、ハンカチと香典を持って行けば十分です。数珠を持っていなければ、合掌だけで焼香してかまいません。
香典は、学生同士でまとめて包むこともあります。迷ったら、一緒に行く友人や家の人に相談してみてください。
男性はかばんを持たないものと聞いたけれど、遠方から向かうので荷物がある、という相談です。
男性でも、黒の小ぶりなかばんを持って行ってかまいません。遠方からの大きな荷物は、会場の受付近くや所定の場所で預けられないか尋ねてみましょう。
全互協は、帽子やコート、手荷物などは所定の場所に預けてから会場に入ると説明しています。遠方から向かう時の段取りは遠方の告別式に行く時で紹介しています。
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持ち物の準備をしながら、『自分の家族の時は、誰に何を頼めばいいんだろう』と考える方もいるかもしれません。夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと、いざという時に慌てずにすみます。
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よくある質問
告別式の持ち物で、最低限必要なものは何ですか?
香典、袱紗、数珠、ハンカチの4つです。女性はこれらが入る黒の小さめのバッグも用意しましょう。神式やキリスト教式の告別式では、数珠は出さずにしまっておきます。
お通夜と告別式で持ち物は違いますか?
基本的に同じです。ただし香典は、両方に出る場合どちらか一方に包むのが一般的とされているので、通夜で渡したら告別式では渡さないことが多いです。
告別式のハンカチの色は何色がいいですか?
白か黒の無地が基本です。紺やグレーなど落ち着いた色の無地でもかまいません。明るい色や大きな柄の物は避けましょう。
告別式に数珠を忘れたらどうすればいいですか?
数珠がなくても焼香と合掌はできます。手をそろえて丁寧に合掌すれば大丈夫です。
告別式に手ぶらで行ってもいいですか?
香典・袱紗・数珠・ハンカチが上着のポケットに収まるなら、男性はかばんを持たずに行く人もいます。収まらない時は黒の小ぶりなかばんにまとめましょう。
まとめ
- 告別式の持ち物は、香典・袱紗・数珠・ハンカチの4つが基本
- お通夜と告別式の持ち物は同じ。香典はどちらか一方で渡すのが一般的
- 持ち物は「欠かせない物・あると安心な物・持たない方がよい物」の3段で準備すると抜けにくい
- ハンカチは白か黒の無地が基本。地味な色のハンカチは袱紗の代わりにもなる
- 忘れた物があっても、代わりの物と丁寧な所作で十分に気持ちは伝わる





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