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離れて暮らす親戚や恩師の訃報が届きました。『新幹線で間に合うかな、泊まったほうがいいのかな』と、頭の中がいっぱいになっている方もいるはずです。
結論から言うと、遠方の告別式は「前日のうちに移動と服の準備をすませる」のがいちばん安心です。どうしても行けない時は、弔電や香典の郵送でも気持ちは伝えられます。
この記事では、出発前日から会場に着くまでの段取り表と、台風などで行けない時の連絡の例文を紹介しますね。
遠方の告別式、行くかどうか迷った時は
故人や遺族との関係が深いほど、無理のない範囲で参列を考えたいところです。それほど親しくなかった場合や、移動が難しい場合は、弔電や香典を送る形でも失礼にはなりません。
遠くの告別式は、移動の時間もお金もかかりますよね。『行かないと失礼かな』と悩む方も多いはずです。
全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、故人とそれほど親しくなかった友人や同僚なら、告別式に参列するだけでいいとしています。通夜と告別式の両方に出なくてもかまわない、ということですね。
| 故人との関係 | 考え方の例 |
|---|---|
| 親・兄弟姉妹・祖父母など近い身内 | できるだけ通夜か告別式に参列する。日程の相談にも乗る |
| おじ・おば・いとこなどの親戚 | 告別式だけでも参列できるか考える。難しければ弔電と香典 |
| 恩師・友人・会社関係 | 都合がつけば告別式に参列。難しければ弔電やお悔やみの手紙 |
告別式の日程は、遠方の親戚が着くまでの時間も考えて決められることがあります。全互協は、葬儀の日取りを決める時に、遠方の親類や弔問客の到着までに必要な時間を考えるとしています。
例えば、身内からの連絡には、こんなふうに返すと日程の相談がしやすくなります。
「明日の朝いちばんの新幹線に乗れば、お昼前には着けそうです」
「ありがとう。告別式は午後になりそうだから、決まったらすぐ連絡するね」
身内の場合は、『何時までなら着けそう』と早めに喪家へ伝えておくと、日程を決める助けになりますよ。日程の決まり方は告別式はいつ?で紹介しています。
通夜と告別式、遠方ならどちらに出る?
遠方からだと、両方に出るのは難しいこともありますよね。告別式は故人と最後のお別れをする儀式で、出棺の見送りまで含めてお別れができる場です。告別式そのものの意味は告別式とはで紹介しています。
一方、全互協は、最近の通夜は翌日の告別式に出られない人のためのお別れの式という意味合いが強いとしています。仕事の都合で日中に動けない方は、夕方からの通夜に合わせるのも一つの方法です。
通夜と告別式の両方に出る場合、香典はどちらか一方に包むのが一般的だと全葬連は説明しています。告別式に持参することが比較的多いそうです。
遠方参列の段取り表:出発前日・当日朝・会場到着
遠方の告別式で慌てないコツは、やることを3つの段階に分けておくことです。段取りを表にしてみました。
| 段階 | やること |
|---|---|
| 出発前日 | 式場の場所と開式の時刻を確かめる。交通と宿を手配する。喪服・数珠・香典をまとめる |
| 当日朝 | 天気と交通の運行状況を確かめる。宿で喪服に着替える。荷物を駅や宿に預ける |
| 会場到着 | 大きな荷物とコートを預ける。受付で香典を渡し、記帳する。開式の前に着席する |

出発前日にすませておきたいこと
訃報を受けたら、まず式場の名前と住所、開式の時刻を控えておきましょう。初めて行く土地では、駅から式場までの道のりも調べておくと安心です。
当日の朝に長い距離を移動すると、電車の遅れひとつで間に合わなくなることがあります。前日のうちに式場の近くへ移動し、宿に泊まっておくと、気持ちにも余裕が生まれますよ。
当日朝の確認と着替え
喪服は、移動中にしわにならないよう、たたんでかばんに入れるか、衣装カバーに入れて持ち歩きます。宿や駅のトイレで着替えると、長い移動中に汚れずにすみます。
全互協は、告別式だけに参列する場合、参列者が少ないと予定より早く終わることもあるので、余裕をもって着くようにとしています。遠方からの時ほど、早めの到着を心がけたいですね。
会場に着いたら
大きなスーツケースは、式場の中には持ち込みにくいものです。駅のコインロッカーや宿に預けてから向かうか、着いたら式場の係の人に預け先を聞いてみましょう。
「遠方から参りました。この荷物を預けられる場所はありますか」
「あちらのクロークでお預かりします」
全互協は、帽子やコート、手荷物などがあれば所定の場所に預けてから会場に入るとしています。開式の時刻に合わせた到着の目安は告別式には何分前に行く?で紹介しています。
仕事の休みと忌引
遠方の告別式では、移動の日も含めて休みが必要になりますよね。忌引休暇は法律で決まった休みではなく、会社が就業規則で決める特別休暇です。
参考までに、国家公務員の決まり(人事院規則)も見てみましょう。葬儀のために遠隔の地へ行く場合は、親族ごとの日数に往復にかかる日数を加えた期間を休めるとされています。会社員の方は、まず就業規則を確かめ、上司に移動日も含めて相談してみてください。
遠方の告別式に持っていく物
遠方の告別式は、忘れ物をしても近くで買いそろえにくいのが困るところです。出発前に、かばんの中を確かめておきましょう。
- 喪服一式(シャツ・ネクタイ・ストッキング・靴・靴下)
- 香典と袱紗
- 数珠と、しまうための念珠袋
- ハンカチと筆記用具
- 折りたたみ傘などの雨具
- 宿泊する時は着替えと、しわを防ぐ衣装カバー
全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は、告別式の持ち物として数珠・香典・袱紗・ハンカチ・筆記用具・念珠袋・雨具を挙げています。移動の多い日は、ここに着替えと宿泊の荷物が加わるイメージです。
『香典袋を現地で買えばいいか』と思っていると、駅前にお店が見つからないこともあります。香典は自宅で用意してから出かけると安心です。持ち物の全体は告別式の持ち物リストで紹介しています。
式場には、着替えの入った紙袋やリュックを持ち込むこともあります。黒や紺などの落ち着いた色の袋にまとめておくと、受付や席で目立ちにくいですよ。
台風や大雪で告別式に行けない・遅れる時
遠方の告別式で心配なのが、天気です。台風や大雪で電車や飛行機が止まり、『このままだと間に合わない』という状況になることもありますよね。
台風などで移動が危ない時は、無理に向かわず、安全を優先してかまいません。行けないと分かった時点で、喪家や一緒に参列する人に短く連絡しておきましょう。
天候で移動ができなくなるのは、誰のせいでもありません。遺族も、遠方の人が無理をして事故にあうことは望んでいないはずです。
連絡をしないまま当日を迎え、遺族が「〇〇さんはまだかな」と気にかけてしまうことがあります。行けないと決まった時点で、ひと言だけでも伝えておきましょう。
行けない時・遅れる時の連絡の例文
喪家は当日とても忙しいので、電話よりもメールやメッセージのほうが負担をかけにくいこともあります。身内なら電話、そうでなければ一緒に行く予定の人や会社を通して伝える方法もあります。
| 場面 | 例文 |
|---|---|
| 台風で行けなくなった時 | 「台風で新幹線が止まってしまい、告別式に伺えなくなりました。申し訳ありません。改めてお参りさせてください」 |
| 遅れて着きそうな時 | 「電車が遅れていて、開式に間に合わないかもしれません。着いたら静かに焼香だけさせていただきます」 |
| 同行者に頼む時 | 「台風で告別式に行けなくなりました。ご遺族に、心からお悔やみ申し上げますとお伝えください」 |
弔事の連絡では、「くれぐれも」「重ね重ね」などの重ね言葉は避けるとされています。『くれぐれもよろしく』と書きそうになったら、「どうぞよろしく」に言い換えておきましょう。
遠方で行けない時にできること
遠方の告別式にどうしても行けない時も、気持ちを伝える方法はいくつかあります。全互協は、通夜にも告別式にも出られない時の方法として、次のような形を挙げています。
| 方法 | ポイント |
|---|---|
| 弔電を打ち、香典を郵送する | 香典は香典袋に入れてから現金書留の封筒に入れ、喪主あてに速達で送る。お悔やみの手紙も添える |
| お悔やみの手紙を書く | 短い文で、行けなかったおわびとお悔やみを伝える |
| 弔電を打ち、代理を立てる | 家族や同僚に代わりに参列してもらう |

弔電は、NTT東日本・西日本とも、14時(午後2時)までに申し込めば当日に届けられることが多い、と案内しています。告別式の開始前に届くように手配しましょう。
後日、改めてお参りに行く方法もあります。行けない時の連絡や香典の送り方は告別式に行けない時は?で詳しく紹介しています。弔電の文例は告別式の弔電をご覧ください。
知恵袋でよくある相談:遠方の告別式
Yahoo!知恵袋にも、遠方の告別式についての相談がたくさん寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選び、要点をまとめてお答えしますね。
遠方で告別式に出られず香典を郵送したところ、後日香典返しが届いた。お礼の電話をしたほうがいいのか、という相談です。
実は、この点は業界団体の案内でも考え方が分かれています。全互協は、香典返しを受けた側は礼状を出さないのがしきたりとしています。
一方、全葬連は、香典返しを受け取ったら感謝を伝えるお礼状を送りましょうとしています。親しい間柄なら、届いたことを短く伝えるくらいがちょうどいいかもしれませんね。
会社の同僚の告別式に向かう途中、台風で新幹線が足止めされてしまった、どうすればいいか、という相談です。
まずは、間に合わないかもしれないことを、一緒に参列する同僚や上司に伝えておきましょう。会社として参列する場合は、ほかの人に香典を託す方法もあります。
運転再開の見通しが立たない時は、無理をせず引き返すことも考えてください。後日、弔問や手紙で気持ちを伝えることはできますよ。
告別式に遠方から参列する人がいる時、交通費や宿泊費は喪主が負担すべきか、という相談です。
遠方からの参列者の旅費を誰が出すかについて、業界団体の案内に決まりは見当たりません。家や地域、親戚同士の関係によって考え方が違うところです。
迷う時は、親戚の中で年長の人や、同じ立場の家族に相談してみると、その家のやり方が分かりやすいですよ。
自分や家族のもしもの時のために
遠くの告別式に向かう準備をしながら、『自分の家族の時はどうしよう』と思った方もいるかもしれません。夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと、遠方の親戚への連絡や日程の相談も慌てずに進められます。
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よくある質問
遠方の告別式は前日に移動したほうがいいですか?
当日の移動で間に合うか不安な時は、前日のうちに式場の近くへ移動して泊まると安心です。電車の遅れにも慌てずにすみます。
告別式の日に台風が来たら、どうすればいいですか?
移動が危ない時は無理に向かわず、安全を優先してかまいません。行けないと分かった時点で、喪家や一緒に参列する人に連絡し、弔電や香典の郵送、後日の弔問で気持ちを伝えましょう。
遠方の告別式に行けない時、香典はどう送りますか?
全互協は、香典袋に入れてから現金書留の封筒に入れ、喪主あてに速達で送るとしています。お悔やみの手紙も添えておきましょう。
遠方の告別式のために会社を休む時、移動日も休めますか?
忌引休暇の日数は会社の就業規則で決まります。国家公務員の決まりでは往復にかかる日数を加えられるので、会社員の方も移動日を含めて上司に相談してみてください。
まとめ
- 遠方の告別式は、関係の深さと移動の負担で参列するかを考える
- 出発前日・当日朝・会場到着の3段階で準備すると慌てない
- 喪服・香典・数珠は自宅でそろえてから出かける
- 台風などで危ない時は安全を優先し、早めに連絡する
- 行けない時は弔電・香典の郵送・お悔やみの手紙・後日の弔問で気持ちを伝える





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