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急に告別式へ行くことになり、鏡の前で『いつものメイクのままで大丈夫かな』と手が止まった方もいるはずです。
結論から言うと、告別式のメイクは「薄めで、色とツヤを控える」が基本です。ノーメイクにする必要はなく、肌を整える程度のナチュラルな化粧で十分なんです。
ネイルも、落とせるなら落としておくのがいちばん安心です。落とせない時にできることも、この記事の後半で紹介しますね。
告別式のメイクは「薄く・控えめ」が基本
告別式の化粧マナーは「薄めに」「ラメや派手な色を使わない」の2つを押さえれば大丈夫です。整える化粧はしても、飾る化粧はしない、と覚えておきましょう。
葬儀の業界団体の案内でも、化粧の考え方はほぼ同じです。全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は「化粧は薄めにすること。アイシャドウやマニキュアはしません」と説明しています。
全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は「メイクはナチュラルにし、ラメや派手な口紅は控えます」としています。香水についても「控える」と書かれています。
つまり、告別式のメイクマナーで大事なのは「目立たないこと」なんです。故人とのお別れの場なので、自分のおしゃれが前に出ないように整えておく、という考え方ですね。
ノーメイクのほうが丁寧?
『すっぴんで行ったほうが、悲しみが伝わるのでは』と考える方もいますよね。ただ、案内に書かれているのは「薄めに」であって、化粧をしないことではありません。
顔色が悪く見えるのが気になる方は、肌を整える程度のベースメイクをしておくと安心です。疲れた様子を隠そうと濃くするのではなく、清潔感を出す程度にとどめておきましょう。
香水だけでなく、香りの強いハンドクリームやヘアオイルも、近くの席の人には意外と届きます。告別式の日は、香りのないものか、ごく控えめなものに替えておくと安心です。
部位ごとに控えめにする方法
「控えめに」と言われても、どこをどこまで落とせばいいのか迷いますよね。ここでは顔とネイルを4つの部位に分けて、ふだんのメイクからどう引き算するかを表にしました。
| 部位 | 残してよいもの | 控えたいもの | 時間がない時の直し方 |
|---|---|---|---|
| ベース | 下地・ファンデーション・パウダーで肌を整える | ツヤ感の強い下地、ラメ入りのハイライト | ハイライトを指で軽くなじませて消す |
| 目元 | 眉を整える、アイシャドウは使わないか肌なじみのよい色をごく薄く | ラメのアイシャドウ、太いアイライン、つけまつげ、カラーマスカラ | アイラインを綿棒でぼかし、マスカラは黒か茶を軽く塗る程度に |
| 口元 | 唇の色に近いベージュや淡いピンク、色の薄いリップクリーム | 赤や濃いローズ、グロス、ツヤの強い口紅 | ティッシュで押さえて色とツヤを落とす |
| ネイル | 何も塗らない、無色や肌になじむ落ち着いた色 | 濃い色、ラメ、ストーン、長さのあるアート | 上からベージュ系を重ねる(後で説明します) |
表の「控えたいもの」に共通しているのは、光るものと濃い色です。全葬連も、ネイルは「落ち着いた色か無色が無難」としています。

アイシャドウとつけまつげはどうする?
全互協の案内では、アイシャドウは「しません」とされています。どうしても目元がさみしい時は、肌の色に近いブラウンをまぶたにほんの少しなじませる程度にしておきましょう。
つけまつげやまつげエクステは、目立つかどうかで考えるのが現実的です。長さやボリュームのあるものは外し、外せないエクステならマスカラを重ねずに自然に見せる、という方法があります。
カラーコンタクトも、色や縁の目立つものは避けて、ふだんの透明なレンズに替えておくと安心です。
告別式の口紅は何色を選ぶ?
口紅は顔の中でも目に入りやすいので、いちばん迷う部分ですよね。結論から言うと、「唇の色に近い、ツヤの少ない色」を選んでおけば間違いが少ないです。
- 唇の色に近いベージュや淡いピンクか
- グロスやラメが入っていないか
- 塗ったあとにツヤが強く出ていないか
- 唇が乾く時は、色のつかないリップクリームで代わりになるか
全葬連の案内には「派手な口紅は控えます」とあります。赤やボルドーのような濃い色は、手持ちしかない時もティッシュで押さえて色を薄くしておきましょう。
例えば、仕事帰りにそのまま告別式へ向かう日なら、こんな直し方ができます。
- ティッシュで口紅を押さえて、色とツヤを落とす
- ハイライトやラメを、指や綿棒で軽くなじませて消す
- アイラインが太い時は、綿棒で目じりをぼかす
- 最後に色のつかないリップクリームで唇を整える
『ポーチにベージュの口紅がない』という時も、色を落とすだけで印象はかなり落ち着きます。新しく買いそろえなくても大丈夫ですよ。
告別式のネイルはどうする?落とせない時の選択肢
ネイルは、メイクよりも悩む方が多いところです。マニキュアなら除光液で落とせますが、ジェルネイルはすぐには外せないこともありますよね。
告別式のネイルは、落とせるなら落とすのがいちばん安心です。ネイルしてたら落とせない、という時は「上から目立たない色を重ねる」「手元を目立たせない」の2つで考えてみてください。
全互協は「マニキュアはしません」、全葬連は「ネイルは落ち着いた色か無色が無難」としています。出典によって言い方は少し違いますが、どちらも「目立たせない」という方向は同じです。
落とせない時の選択肢を比べる
| 方法 | 向いている場面 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| サロンでオフする | 告別式まで日にちがあり、予約が取れる | 急な日程では間に合わないことがある |
| 上からベージュ系のマニキュアを重ねる | ジェルネイルで、色やラメが目立つ | ストーンやパーツは重ね塗りでは隠れない |
| 黒い手袋をする | 濃い色やアートが目立ち、ほかに手段がない | 指先を使う場面で外すかどうかを考えておく |
| 手元を目立たせないふるまい | 淡い色や短い爪で、もともと目立ちにくい | 焼香や香典を渡す時は手元が見えやすい |

上から重ねる時は、肌の色に近いベージュやごく淡いピンクを選ぶと自然に見えます。ネイルしてたらまず重ね塗りを試す、と覚えておくと慌てずにすみますよ。
パーツやストーンが付いている時は、重ね塗りでは隠れません。外せるパーツだけでも外しておくと、手元の印象がだいぶ変わります。
告別式のネイルを手袋で隠すのはあり?
『黒い手袋でネイルを隠せばいいのでは』と思いつく方も多いですよね。手袋で手元を隠すこと自体は、どうしても落とせない時の一つの方法です。
ただ、告別式では香典を袱紗から出して渡したり、焼香で抹香をつまんだりと、指先を使う場面がいくつかあります。手袋をはめたままにするか、その場面だけ外すかは、地域や式場での受け止め方が違うところです。
手袋をしたまま焼香に進んでしまい、抹香がうまくつまめずに慌ててしまう、ということがあります。手袋をする時は、焼香や香典を渡す場面でどうするかを事前に決めておきましょう。
身内の告別式なら、喪家や年長の親族に「ネイルが落とせなくて」と一言相談しておくと気が楽になります。地域や家によって考え方が違うので、迷ったら喪家や葬儀社に確かめてみてください。
例えば、こんなふうに聞いてみるとやわらかく伝わります。
「ネイルが落とせなくて、手袋をしていても大丈夫でしょうか」
「このあたりはあまり気にしないから、焼香の時だけ外せば十分だと思うよ」
知恵袋でよくある相談:メイクとネイルの悩み
Yahoo!知恵袋にも、告別式のメイクやネイルについての相談がたくさん寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選び、要点をまとめてお答えしますね。
濃いピンクのジェルネイルをしていて、通夜と告別式までに落とせそうにない、という相談です。
まずは、上からベージュ系のマニキュアを重ねられないか考えてみましょう。濃い色でも、重ねると印象はかなり落ち着きます。
手袋を使うなら、透けるレースより、黒の落ち着いた布の手袋のほうが手元が目立ちにくいです。焼香や香典を渡す時の扱いは、前の章の表を参考にしてみてください。
仕事でネイルをしていて、告別式のためだけに落とすのが難しい、という相談です。
仕事の事情で落とせない方も少なくありません。手袋は一つの方法ですが、ほかに上から目立たない色を重ねる方法もあります。
親族として参列するなら、事情を一言伝えておくと、周りも気にせずにすみます。一般の参列者なら、焼香の時に手元を胸の前で静かに動かすだけでも目立ちにくくなります。
ノーメイクにはしたくないけれど、つけまつげは付けていいのか迷っている、という相談です。
案内に書かれているのは「化粧は薄めに」です。ボリュームのあるつけまつげは外し、マスカラを軽く塗る程度にしておくと安心です。
ノーメイクにしなくても大丈夫ですよ。目元を自然に整えるだけで、きちんとした印象になります。
遺族・親族として出る時のメイク
喪主や遺族、親族として告別式に出る時は、一般の参列者よりも人に見られる時間が長くなりますよね。基本の考え方は同じですが、少しだけ気をつけたいことがあります。
- 朝のうちに、薄めのベースメイクで整えておく
- 涙で落ちにくいよう、マスカラは控えめにする
- 直し用に、色のつかないリップクリームとティッシュを持つ
- ネイルは前日までにオフできないか考えておく
告別式の日は、受付の対応や出棺の見送り、火葬場への移動と、ゆっくり鏡を見る時間はあまりありません。直す前提のメイクより、崩れても目立たない薄さにしておくのが楽です。
告別式の日のポーチに入れておくもの
告別式の日は、朝から火葬場への移動まで長くなることがあります。メイク直しの道具は、黒いバッグに入る小さなポーチにまとめておくと便利です。
| 入れておくもの | 使う場面 |
|---|---|
| ティッシュ・綿棒 | 口紅の色を落とす、にじんだアイラインを直す |
| 色のつかないリップクリーム | 唇が乾いた時、口紅の代わりに |
| あぶらとり紙・パウダー | 顔のテカリを抑える |
| ベージュ系のマニキュア | 急にネイルを隠したくなった時 |
『ポーチまで考える余裕がない』という時は、ティッシュとリップクリームだけでも十分ですよ。
服装や髪型も一緒に整えておきたい方は、告別式の女性の服装や告別式の髪型もあわせて見てみてください。パールのネックレスや指輪の考え方は告別式のアクセサリーで紹介しています。
『身だしなみより、段取りのほうが心配』という方もいますよね。自分や家族のもしもの時に、夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと、慌てずにすみます。
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よくある質問
告別式はノーメイクで行くべきですか?
ノーメイクにする必要はありません。業界団体の案内は「化粧は薄めに」としているので、肌を整える程度のナチュラルなメイクで十分です。
告別式の口紅は何色ならいいですか?
唇の色に近いベージュや淡いピンクで、ツヤやラメのないものが安心です。赤や濃い色しかない時は、ティッシュで押さえて色を薄くしておきましょう。
告別式にマニキュアをしたままでもいいですか?
落とせるなら落としておくのがいちばん安心です。無色や落ち着いた色なら目立ちにくいとされていますが、濃い色やラメは落とすか、上からベージュ系を重ねてみてください。
告別式のあとの食事の席でも、メイクは直さないほうがいいですか?
崩れたところを整える程度なら大丈夫です。ただ、席で口紅を塗り直すのは目立つので、化粧室で手早く直しておくと落ち着いて過ごせます。
ネイルを隠すための手袋は、ずっとしていていいですか?
焼香や香典を渡す場面など、指先を使う時にどうするかは考えておきたいところです。地域や式場で受け止め方が違うので、迷ったら喪家や葬儀社に確かめると安心です。
まとめ
- 告別式のメイクは「薄めに」「ラメや派手な色を使わない」が基本
- ノーメイクにする必要はなく、肌を整える程度で十分
- 口紅は唇の色に近い、ツヤの少ない色を選ぶ
- ネイルは落とせるなら落とし、無理ならベージュ系を重ねるか手袋を考える
- 手袋をする時は、焼香や香典を渡す場面でどうするかを決めておく





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