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喪服を用意したあとで、『パールのネックレスは付けるもの?付けないもの?』と手が止まった方も多いはずです。
結論から言うと、告別式のアクセサリーは「結婚指輪だけ」が基本で、付けるなら一連のパールのネックレスまで、と考えておけば安心です。業界団体の案内でも、パールを付けない考え方と、一連なら付けてよいという考え方の両方があるんです。
ここでは、ネックレス・ピアス・指輪・腕時計・髪飾りの5品目を、身につけてよいか・外したいかで一つずつ見ていきます。
告別式のアクセサリーは「結婚指輪だけ」が基本
告別式の服装に合わせるアクセサリーは、結婚指輪だけにするのがいちばん控えめです。付けるとしても一連のパールのネックレスまでにして、光るものや揺れるものは外しておきましょう。
告別式は、故人と最後のお別れをする場ですよね。服装と同じように、アクセサリーも「目立たないこと」を大事にして選びます。
業界団体の案内を見ると、基本の考え方はかなり近いです。全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は、アクセサリーは「基本は結婚指輪のみ」としています。
同じ全葬連の案内には、「女性は一連のパールは可」「二連ネックレスは避ける」とも書かれています。通夜の服装の案内でも、「光るものや派手なアクセサリーは避け、結婚指輪や真珠などシンプルなものを着用」とされています。
パールを付けない考え方もある
一方、全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の案内には、少し違う書き方もあります。
「アクセサリーは結婚指輪以外は一切つけません。真珠のネックレスをつける人が多くエチケットのように思いがちですが、間違いです」という説明です。そのうえで、付ける場合は二連を避け、真珠でもイヤリングや指輪は外すとしています。
ただ、全互協の別のページでは「アクセサリーはパールに限られていますが、指輪と婚約指輪はしてもよいとされています」とも書かれています。
真珠のネックレスは、「付けないのが本来」とする案内と、「一連なら付けてよい」とする案内があります。どちらを選んでも失礼にはなりにくいので、迷ったら付けない、付けるなら一連のパールまで、と考えておきましょう。
『結局どっちが正しいの?』と思いますよね。実は、どちらも「目立たないように」という同じ方向を向いているんです。付けないほうがより控えめ、一連のパールはその次に控えめ、と考えると分かりやすくなります。
5品目で判断する一覧表
ここからは、告別式の服装でよく迷う5つのアクセサリーを、「身につけてよい物」と「外したい物」に分けて見ていきます。
| 品目 | 身につけてよい物 | 外したい物 | 迷った時の考え方 |
|---|---|---|---|
| ネックレス | 一連のパールのネックレス、または付けない | 二連以上のネックレス、金や銀の鎖、石の大きいもの | 付けないほうが控えめ |
| イヤリング・ピアス | 付けない | 揺れるもの、光る石、大ぶりのもの | 出典によっては一粒パールも外すとしている |
| 指輪 | 結婚指輪 | 石の目立つ指輪、ファッションリング | 婚約指輪は案内によって扱いが違う |
| 腕時計 | 目立たないシンプルなもの、または外す | 金色や光る文字盤、派手なベルト | 業界団体の案内に記載がなく、目立つかどうかで判断 |
| 髪飾り | 黒の飾りのないピンやゴム | 光る飾り、リボン、色の付いたバレッタ | まとめるための物だけにする |
表を見ると分かるように、残してよい物はどれも「光らない・揺れない・色がない」ものです。迷ったら外す、と考えておけば大きく外れることはありません。

自分の手持ちがどれに当てはまるか、出かける前にさっと確かめてみてください。
- ネックレスは付けていないか、一連のパールだけか
- ピアスやイヤリングを外したか
- 指輪は結婚指輪だけになっているか
- 腕時計は光らないシンプルなものか、外したか
- 髪飾りは黒の目立たないものだけか
通夜と告別式でアクセサリーは変える?
通夜と告別式の両方に出る時、『2日目は少し変えたほうがいいの?』と迷う方もいるかもしれません。業界団体の案内は通夜も告別式も同じ方向で、光るものや派手なものを避けるとしています。
ですから、通夜で結婚指輪と一連のパールにしたなら、告別式の日も同じで大丈夫です。2日間同じ装いでも、失礼にはなりませんよ。
告別式のネックレス:パールの選び方
告別式のネックレスで迷うのは、ほとんどがパールネックレスのことですよね。ここでは、付けるならどんなパールのネックレスがいいのかを見ていきます。
付けるなら、一連(1本の糸に通したもの)のパールのネックレスを選びます。二連・三連のように重なるものは避けておきましょう。
二連のネックレスを避ける理由について、全互協は二連のものは「”重なる”に通じるので避け」と説明しています。不幸が重なることを連想させる、という考え方ですね。
『三連のパールなら華やかすぎないかな』と迷う方もいますが、二連を避ける理由と同じで、重なるものは控えておくのが無難です。
真珠の色や長さに決まりはある?
告別式の真珠の色や長さについて、業界団体の案内に細かな決まりは書かれていません。そのため、ここでも「目立たないか」で考えるのが現実的です。
| 迷うポイント | 落ち着いて見える選び方 |
|---|---|
| 粒の大きさ | 大きすぎず、胸元で目立たないもの |
| 長さ | 鎖骨のあたりに収まる短めのもの |
| 留め金 | 金具が大きく光らないもの |
| 色 | 喪服の黒の中で浮かない、落ち着いた色味 |
例えば、ふだん使いのロングネックレスや、色の濃いパールしか手元にない時は、無理に付けずに外しておくほうが安心です。
黒いネックレスやフェイクパールは?
『本物の真珠は持っていない』という方もいますよね。告別式のネックレスは、本物かどうかよりも見た目が控えめかどうかが大事です。
光沢の強すぎない一連のものなら、フェイクパールでも見た目は落ち着きます。黒い石のネックレスも、光らない一連のものなら目立ちにくいです。
ネックレスは付けなくても失礼にはなりません。全葬連も基本は結婚指輪のみとしているので、手持ちがない時に慌てて買いそろえる必要はありませんよ。
イヤリング・ピアスと指輪はどうする?
告別式のピアスのマナーは、ネックレスより厳しめに考えておくと安心です。
イヤリングやピアスは外し、指輪は結婚指輪だけにするのが基本です。全互協は、真珠でもイヤリングや指輪は外すとしています。
全互協の案内では、付ける場合も「真珠でもイヤリングや指輪ははずします」とされています。耳元のアクセサリーは、焼香で頭を下げた時などに揺れて目に入りやすいんです。
『パールのネックレスとピアスはセットで付けるもの?』と思う方もいるかもしれません。両方を付けると華やかに見えやすいので、ネックレスを付けるならピアスは外す、と考えておくと落ち着きます。
外せないピアスがある時は
軟骨ピアスや、ホールを保つための透明なピアスなど、すぐに外せないものもありますよね。
| 外せない理由 | できること |
|---|---|
| 開けたばかりで外せない | 透明や肌なじみのよい目立たないものに替える |
| 軟骨など外しにくい場所 | 髪を下ろせる長さなら、耳元が見えにくい髪型にする |
| 大ぶりのものしか持っていない | その日だけ外してホールを保つものに替える |
例えば、受付や控室でこんな会話になることもあります。
「ピアスがまだ外せなくて、透明のものに替えてきました」
「ほとんど見えないから、気にしなくて大丈夫だと思いますよ」
外せない事情があること自体は、珍しいことではありません。目立たないように工夫しておけば、周りもそれほど気にしないはずです。
告別式の結婚指輪は付けたままでいい?
指輪は、告別式で身につけてよいとされている数少ないアクセサリーです。
告別式の結婚指輪は、付けたままで大丈夫です。全葬連も全互協も、結婚指輪は付けてよいものとしています。
全葬連は「基本は結婚指輪のみ」、全互協は「結婚指輪以外は一切つけません」と書いています。どちらも、結婚指輪は外さなくてよいという点では同じです。
婚約指輪はどうする?
婚約指輪は、案内によって扱いが分かれます。全互協の一方のページには「指輪と婚約指輪はしてもよいとされています」とありますが、別のページでは結婚指輪以外は付けないとしています。
ダイヤなどの石が大きく光る指輪は、焼香や香典を渡す時に手元で目に入りやすいですよね。告別式の指輪は、結婚指輪だけにしておくほうが落ち着きます。
結婚指輪と婚約指輪を重ね付けしたまま参列し、焼香の時に石が光って気になってしまう、ということがあります。重ね付けをふだんからしている方は、告別式の日は婚約指輪を外しておくと安心です。
ペアリングやファッションリングは?
『結婚指輪ではないけれど、ふだんずっと付けているペアリングがある』という方もいますよね。
案内で付けてよいとされているのは結婚指輪です。それ以外の指輪は、飾りが少なくても外しておくほうが、告別式の装いとしては控えめになります。
「結婚指輪だけ残して、ほかは外してきたよ」
「それなら安心だね。帰りに付け直すのを忘れないようにね」
外した指輪は、小さな袋に入れてバッグの内ポケットにしまっておくと、帰りに付け直す時もなくしにくいですよ。
告別式の腕時計と男性の小物はどうする?
告別式の腕時計で迷う方も多いですよね。実は、業界団体の案内には、腕時計について触れたものが見当たりませんでした。
腕時計は決まった考え方がないので、「光るもの・派手なものは避ける」という基本に当てはめて考えます。目立たないシンプルなものなら付けていても目に入りにくく、迷ったら外してバッグにしまう方法もあります。
全葬連の通夜の案内には「光るものや派手なアクセサリーは避け」とあります。腕時計も、この考え方に当てはめてみると判断しやすくなります。
| 腕時計のタイプ | 考え方 |
|---|---|
| 黒や茶の革ベルトで、文字盤がシンプル | 目立ちにくい |
| 銀色の金属ベルトで、飾りが少ない | 袖で隠れるなら目立ちにくい |
| 金色、宝石付き、光る文字盤 | 外しておきたい |
| 色の明るいスポーツ用やスマートウォッチ | 外すか、袖の中に隠れるようにする |
告別式の時計で困るのは、時間を確かめたい時ですよね。式の最中に腕を上げて時計を見るしぐさは目に入りやすいので、時間は式場に入る前に確かめておくと落ち着いて過ごせます。
スマートウォッチは、通知で画面が光ったり振動したりすることがあります。携帯電話と同じように、式の前に通知を切っておきましょう。
髪飾りは黒の飾りのないものだけ
髪飾りについても、業界団体の案内に細かな記載はありません。ただ、光るもの・派手なものを避けるという考え方は、髪飾りにもそのまま当てはまります。
ロングヘアをまとめる時は、黒のゴムやピン、黒の飾りのないバレッタなど、まとめるための物だけを使っておきましょう。リボンや光る飾りの付いたものは、その日だけ外しておくと安心です。
仕事帰りに腕時計を付けたまま向かう時は
平日の仕事帰りに告別式へ向かう場合、仕事用の腕時計を付けたままのことも多いですよね。
金属の目立つ時計なら、会場に入る前に外してバッグにしまうだけで手元の印象が落ち着きます。袖口に隠れるシンプルなものなら、そのままでも目に入りにくいです。
男性の告別式の小物
アクセサリーの話は女性向けと思われがちですが、男性にも気をつけたい小物があります。
- ネクタイピンを外したか
- カフスボタンを外したか
- ベルトは黒で、バックルの飾りが目立たないか
- 結婚指輪以外の指輪を外したか
- 香水を控えたか
全葬連の案内では、男性は「ネクタイピンやカフスは外す」「ベルトは黒で装飾のないもの」とされています。香水も控えるものに入っています。
ふだん仕事でネクタイピンを付けている方は、つい付けたまま出かけてしまいがちです。喪服に着替えた時に、胸元と袖口をひと目見ておきましょう。男性の服装全体は告別式の男性の服装で紹介しています。

アクセサリーを外したら、身だしなみ全体も
アクセサリーを外したら、身だしなみ全体もひと通り見ておきましょう。光る物を外しても、メイクや髪飾りが華やかだと、そちらが目立ってしまうことがあるんです。
- 喪服に着替え、ネクタイピンやカフスなど光る小物を外す
- アクセサリーを結婚指輪と一連のパールまでに絞る
- 髪を黒のピンやゴムで、飾りなくまとめる
- メイクを薄めに整え、香水を控える
- 数珠と袱紗、ハンカチをバッグに入れる
髪のまとめ方は告別式の髪型、メイクやネイルの考え方は告別式のメイクとネイルで紹介しています。数珠はアクセサリーではなく仏式の葬儀で使う道具なので、告別式の数珠もあわせて見てみてください。

女性の喪服やストッキングまで含めた全体の装いは、告別式の女性の服装で紹介しています。
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知恵袋でよくある相談:アクセサリーの迷い
Yahoo!知恵袋にも、告別式のアクセサリーについての相談がたくさん寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選び、要点をまとめてお答えしますね。
サイトによって「何も付けない」と「一連のパールは可」の両方が書かれていて、どちらが基本でどちらが許されている範囲なのか分からない、という相談です。
この迷いは、業界団体の案内にもそのまま表れています。全互協は「結婚指輪以外は一切つけない」と書き、全葬連は「一連のパールは可」としています。
ですから、何も付けないほうがより控えめ、一連のパールはその次に控えめ、と考えると分かりやすいです。どちらを選んでも、二連を避けて光る物を外していれば、失礼になる心配は少ないですよ。
軟骨ピアスを開けていて、通夜や告別式の日にも外せないけれど付けたままでいいのか、という相談です。
外せない時は、透明や肌なじみのよい目立たないものに替えるか、髪型で耳元が見えにくくなるように工夫してみてください。
親族として参列するなら、気になる時は年長の家族に一言伝えておくと安心です。
通夜や告別式で、結婚指輪を付けたままでいいのか迷っている、という相談です。
結婚指輪は付けたままで大丈夫です。全葬連も全互協も、結婚指輪は付けてよいものとしています。
石の付いた婚約指輪と重ね付けしている場合は、告別式の日は結婚指輪だけにしておくと落ち着きます。
パールのネックレスとピアス(またはイヤリング)を、セットで付けるのはタブーなのか知りたい、という相談です。
全互協は、付ける場合も真珠でもイヤリングは外すとしています。セットで付けると耳元と胸元の両方が目に入るので、付けるならネックレスだけにしておきましょう。
ネックレスも付けないなら、それがいちばん控えめな装いです。
よくある質問
告別式にパールのネックレスは付けたほうがいいですか?
付けなくても失礼にはなりません。業界団体の案内には「結婚指輪以外は付けない」とするものと「一連のパールは可」とするものがあるので、付けるなら一連のものだけにしておきましょう。
告別式で二連のパールのネックレスはだめですか?
二連は避けておくのが無難です。全互協は、二連のものは「重なる」に通じるので避けると説明しています。
告別式に腕時計をしていってもいいですか?
業界団体の案内に腕時計の記載は見当たりません。光るものや派手なものを避ける考え方に当てはめ、シンプルで目立たないものにするか、外してバッグにしまうと安心です。
告別式で結婚指輪は外したほうがいいですか?
外さなくて大丈夫です。全葬連も全互協も、結婚指輪は付けてよいとしています。石の目立つ指輪は外しておきましょう。
男性もアクセサリーに気をつけることはありますか?
ネクタイピンとカフスは外し、ベルトは黒で装飾のないものにします。結婚指輪以外の指輪や香水も控えておきましょう。
まとめ
- 告別式のアクセサリーは結婚指輪だけが基本で、付けるなら一連のパールまで
- 二連以上のネックレスは「重なる」に通じるとして避ける
- イヤリングやピアスは外す。外せない時は目立たないものに替える
- 腕時計は案内に記載がなく、光らないシンプルなものか外すかで考える
- 男性はネクタイピン・カフスを外し、ベルトは黒の装飾のないものに





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