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身内が亡くなり、病院や施設から「葬儀社はお決まりですか」と聞かれて、言葉に詰まってしまった方もいるかもしれません。
結論から言うと、葬儀社の選び方で大事なのは「最初の電話で同じ質問をする」「見積書をもらって中身を比べる」の2つです。
この記事では、そのまま使える質問リストと見積書のチェック表を用意しました。告別式まで落ち着いて進めるための手がかりにしてみてください。
葬儀社の選び方は?先に押さえたい3つのこと
葬儀社は、種類を知る、見積書を比べる、担当者の対応を見る、の3つで選ぶと迷いにくくなります。急いでいる時でも、この3つだけは意識しておきましょう。
葬儀の業界団体である全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は、葬儀社をいくつかの種類に分けて紹介しています。
| 種類 | どんな所か |
|---|---|
| 葬儀専門業者 | 葬儀を専門に請け負う会社 |
| 互助会 | 会員から毎月一定の掛金を集め、葬儀などのサービスを提供する |
| JAや生協などの共済 | 組合員向けに葬儀のサービスを案内している |
公正取引委員会の2017年の調査では、自分では葬儀を行わず、葬儀社を紹介するサービスの事業者も増えていると報告されています。
紹介サービスに相談した時は、実際に葬儀を行う葬儀社がどこになるのかも聞いておくと安心です。
どの種類にも、それぞれの家に合う・合わないがあります。種類で決めるより、次の章からの質問で「うちの希望をかなえてくれるか」を見ていきましょう。
亡くなってから選ぶ人が多い
『葬儀社なんて、前もって調べたことがない…』という方がほとんどですよね。
公正取引委員会が2005年に公表した調査でも、日ごろから葬儀社の情報を集めている人は少ないとされていました。亡くなってから、料金を比べる余裕がないまま決める人が多いそうです。
だからこそ、短い時間でも比べられるように「聞くことを決めておく」のが近道なんです。
告別式の日取りも葬儀社と一緒に決める
葬儀社に連絡すると、次に決めるのが日取りです。全互協は、葬儀・告別式の時間は火葬場の予約状況と関係していると説明しています。
友引や正月三が日に休む火葬場もあるので、日程は火葬場の空きを見ながら決めることになります。お寺の都合や、遠方の親族が着くまでの時間も合わせて考えます。
菩提寺がある家は、葬儀社に「お寺があります」と最初に伝えておくと、日程の調整がスムーズです。日程の決まり方は告別式はいつ?で詳しく紹介しています。
最初の電話で聞くことリスト
最初の電話では、こちらの状況を短く伝えてから、同じ質問を順に聞きます。2社以上に同じ質問をすると、答え方の違いがはっきり見えてきます。
亡くなった直後は、搬送や安置の場所をすぐ決める必要があります。全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)によると、互助会や葬祭業者はほぼ24時間営業で、真夜中でも病院から自宅へ移送してくれるそうです。
- 今から搬送をお願いできるか、何時ごろ来てもらえるか
- 安置はどこでできるか(自宅、葬儀社の安置室など)
- 考えている葬儀の形と人数で、どのプランになるか
- そのプランに含まれない物は何か
- 見積書はいつ、どんな形でもらえるか
- 宗教・宗派に合わせた式に対応できるか

電話で伝えることの例
「何を話せばいいのか分からない」という時は、次の順で伝えると話が早く進みます。
「〇〇病院で、父が先ほど亡くなりました。〇〇市の自宅に安置したいと考えています。家族と親族だけで、告別式は行いたいと思っています。搬送をお願いできるか、見積りもいただけるか教えてください」
伝えるのは「どこで」「どこへ」「どんな形で」の3点だけで十分です。故人の名前や住所は、来てもらう段取りが決まってからでかまいません。
答えをメモして比べる
2社以上に電話するなら、答えを同じ表にメモしておくと、あとで家族と見比べやすくなります。
| 聞いたこと | 1社目の答え | 2社目の答え |
|---|---|---|
| 搬送に来られる時刻 | ||
| 安置の場所と日数 | ||
| 合いそうなプラン | ||
| プランに含まれない物 | ||
| 見積書をもらえる日 | ||
| 担当者の説明の分かりやすさ |
『電話しながらメモなんてできない…』という時は、スピーカーにして家族の誰かに書いてもらうのも一つの方法です。
搬送だけ先にお願いしてもいい
病院から紹介された葬儀社に、その場で全部を決めなければいけないわけではありません。
公正取引委員会の2005年公表の調査では、病院からの搬送の場面で、遺族を引き留めて契約を促す事例が問題になりうると指摘されていました。
急いでいるからと、見積書を見ないまま葬儀全体を頼んでしまうことです。搬送と安置だけをお願いし、葬儀の中身は見積書を見てから決めたいと伝えてかまいません。
見積書で確かめる項目のチェック表
見積書は、受け取ったら「含まれる物」「含まれない物」「増える条件」の3つの目で読みます。分からない項目は、その場で質問して大丈夫です。
国民生活センターは、見積書は受け取って明細をよく確かめるよう勧めています。公正取引委員会の2005年公表の調査では、亡くなってから葬儀社を決めた経験者の35.8%が見積書を受け取っていませんでした。
| 見積書の項目 | 確かめること | 返事があいまいな時の聞き方 |
|---|---|---|
| プラン名と中身 | 棺・祭壇・遺影・搬送がどこまで入っているか | 「この中に入っていない物を全部教えてください」 |
| 安置 | 何日分が含まれ、超えるといくら増えるか | 「日程が延びた時の追加を書いてもらえますか」 |
| 火葬料・式場 | プランの中か外か、誰が支払うか | 「火葬料は見積りに入っていますか」 |
| 料理・返礼品 | 何人分で計算しているか | 「人数が増えた時の単位を教えてください」 |
| 宗教への対応 | 菩提寺に頼むか、紹介してもらうか | 「お寺へのお礼は別に用意するものですか」 |
| 支払い方法 | 現金、カード、ローンなど | 「支払いはいつまでに、どの方法でできますか」 |
| 契約・キャンセル | 契約書の中身とキャンセル料 | 「契約前に取り消す時、費用はかかりますか」 |
見積書を受け取ったら家族で見るところ
見積書は、喪主一人で抱え込まず、家族と一緒に見てみてください。
「料理は親族だけの人数で足りる?」「返礼品はもう少し多めでもいいかも」と話しながら見ると、必要な物と省ける物がはっきりしてきます。
迷った項目には、見積書に直接メモを書き込んでおきましょう。担当者に聞き直す時に、話が早く進みます。

費用の内訳を4つに分けて読む方法は、告別式の費用はどう決まる?で詳しく紹介しています。
担当者の対応も見ておく
全葬連は、事前相談のときに担当者の対応を確かめ、強引な勧誘をしてこないかを見るよう勧めています。
例えばこんなやり取りです。
「この項目は外せますか?」「はい、外せます。その場合はこうなります」
質問にすぐ答えてくれるか、外せる物と外せない物を説明してくれるかは、大事な判断材料になります。
心付けや追加料金の説明があるか
『心付けって、誰にいくら渡せばいいの?』と戸惑う方も多いはずです。
公正取引委員会の2005年公表の調査は、心付けについて、葬儀社が前もって十分に説明し、理解を得ておく必要があるとしていました。追加料金が出るかもしれないことも、契約の打ち合わせで十分に説明するのが望ましいとしています。
こうした説明を、こちらが聞く前にしてくれるかどうかも、選ぶ時の目安になります。
聞きにくい時は「心付けは、どなたに渡すものですか」と尋ねてみてください。地域の習わしも含めて相談にのってもらえます。
国民生活センターは、葬儀社との打ち合わせを親族や第三者など複数で行うよう勧めています。一人で聞くと、聞き漏らしや確認不足が起こりやすいからです。
一般葬・家族葬・一日葬・直葬で、葬儀社に伝えることの違い
どの形を選ぶかで、葬儀社に伝えることと確かめることが変わります。「家族葬」「一日葬」の範囲は葬儀社によって違うことがあるので、言葉だけで伝えず、人数と日数を添えましょう。
国民生活センターは、言葉のイメージにとらわれず、参列者の人数や葬儀の日数、料金の中身を具体的に確かめるよう勧めています。
| 葬儀の形 | 向いている家族の例 | 葬儀社に伝えること | 特に確かめること |
|---|---|---|---|
| 一般葬 | 故人の仕事や地域の付き合いが広い | 参列者のおおよその人数 | 受付や駐車場の手配、料理と返礼品の数 |
| 家族葬 | 家族と親しい人だけで送りたい | 呼ぶ範囲と人数 | 人数が増えた時の扱い、あとで知った人への対応 |
| 一日葬 | お通夜はせず、告別式でのお別れは大切にしたい | お通夜をしないこと | 式場と安置の日数、お寺の了承 |
| 直葬(火葬式) | 儀式はせず、身内だけで静かに送りたい | 告別式をしないこと | 火葬場でのお別れや読経、安置の日数 |
『家族葬と伝えれば、それで分かってもらえるよね?』と思うかもしれません。ただ、葬儀社によって想定している人数や日数が違うことがあるんです。
「家族と親族だけで〇人くらい、お通夜もします」のように、数字で伝えるのが確かです。
宗教・宗派も最初に伝える
葬儀の形と同じくらい大事なのが、どの宗教の形で送るかです。葬儀社によって、手配できる宗教者や祭壇が変わることがあります。
| 家の状況 | 葬儀社に伝えること |
|---|---|
| 菩提寺(付き合いのあるお寺)がある | お寺の名前と宗派。読経はお寺に直接お願いすること |
| 仏式だが、付き合いのあるお寺はない | 宗派が分かれば宗派名。宗教者を紹介してもらえるか |
| 神式・キリスト教式 | 神社や教会とのつながりがあるか |
| 宗教の儀式をしない | 無宗教の形で行いたいこと。お別れの進め方の相談 |
宗派ごとの違いは宗派による告別式の違い、宗教の儀式をしない形は無宗教の告別式で紹介しています。
形ごとの詳しい解説
一日葬は一日葬とは、家族葬は家族葬の告別式、告別式をしない形は告別式をしない葬儀で紹介しています。
告別式そのものの意味から確かめたい方は、告別式とはも読んでみてください。
- 家族で希望を話し合ってから相談できる
- 複数の見積書を落ち着いて比べられる
- 亡くなった時の電話先が決まっている
- 搬送を急ぐため、比べる時間がとりにくい
- 見積書を見ないまま決めてしまうことがある
- 家族の希望をまとめる前に話が進みやすい
告別式までに相談しておける葬儀のサービス
全葬連は、少なくとも3社から見積もりを取るよう勧めています。比べる候補として、24時間電話で相談でき、資料請求もできるサービスを知っておくと安心です。
全葬連が勧める進め方は、情報を集め、事前相談で見積もりを頼み、見比べてから契約するという順番です。事前相談は電話やメールで予約し、形式・規模・予算・希望を伝えます。
- 地元の葬儀社や、相談できるサービスをいくつか調べる
- 電話かメールで、形と人数を伝えて見積りを頼む
- 見積書を同じ項目で見比べる
- 契約書とキャンセル料を確かめてから契約する
ここでは2つのサービスを紹介します。どちらが上ということはなく、家族が考えている形によって向き不向きがあります。
1日葬や家族葬を中心に考えている場合
ソファミ(旧:家族葬のこれから)公式サイトでは、直葬・火葬式・1日葬・家族葬のプランを案内しています。都道府県や現在地から葬儀場を探せます。
お客様相談ダイヤルは通話無料で、24時間365日、深夜早朝も対応しています。無料の資料請求があり、資料は「お葬式と分からない封筒で郵送」とされています。
お通夜をしない1日葬か、家族だけの家族葬かで迷っている方に向いています。申し込む前に、個人情報の扱い(プライバシーポリシー)も一度読んでおくと安心です。
ソファミ(旧:家族葬のこれから)(PR)
もしもの時の連絡先として、葬儀の相談先を知っておきませんか
ソファミ(旧:家族葬のこれから)は、家族葬や一日葬などのプランを案内している葬儀サービスです。24時間電話で相談でき、資料請求もできます。
無料ソファミの公式サイトを見る対応エリアやプランの内容は公式サイトでご確認ください。
一般葬も含めて、人数の目安から選びたい場合
よりそうお葬式 公式サイトでは、一般葬(〜100名程)、家族葬(1〜30名程)、火葬式(1〜10名程)に分けてプランを案内しています。
家族葬には一日プランと二日プラン、火葬式には直葬プラン・面会プラン・自宅安置プランがあります。電話相談は24時間365日、通話・相談とも無料で、資料請求も無料です。
参列者が多くなりそうか少なくなりそうか、人数からプランを考えたい方に向いています。
よりそうお葬式(PR)
葬儀の進め方を、まとめて相談したい方に
よりそうお葬式は、全国で葬儀プランを案内している葬儀サービスです。24時間電話で相談でき、人数や形に合わせた進め方を相談できます。
無料よりそうお葬式の公式サイトを見る対応エリアやプランの内容は公式サイトでご確認ください。
どちらも、火葬場に払う火葬料金はプランに含まれないと公式に書かれています。追加料金がかかる場合の条件も、見積りの段階で聞いておきましょう。
資料請求は、亡くなる前の準備としてもできます。届いた資料を家族で読み、聞きたいところに印をつけておくと、いざという時の電話が短くすみます。
もちろん、地元で長く続く葬儀社や、加入している互助会、JA・生協の共済に相談するのも良い選び方です。同じ質問リストで比べれば、どこに頼んでも納得して決めやすくなります。
亡くなってから告別式までの段取りは亡くなってから告別式までにやること、前もって家族で決めておくことは葬儀の事前相談で紹介しています。
知恵袋でよくある葬儀社選びの相談
Yahoo!知恵袋には、葬儀社とのやり取りに迷う相談が多く寄せられています。この記事に近いものを3つ選び、要点をまとめてお答えしますね。
明日お通夜、明後日告別式という日程で、加入している互助会と見積もりをしたが、内容に不安がある、という相談です。
時間がない中で不安になるのは当然です。まずは見積書の明細をもらい、「含まれない物」と「人数で増える物」を担当者に一つずつ聞いてみてください。
互助会の積立でまかなえる範囲と、それ以外の費用を分けて書いてもらうと分かりやすくなります。それでも納得できない時は、消費者ホットライン「188(いやや!)」で消費生活センターに相談できます。
火葬場と式場が同じ施設にある斎場で告別式をする場合、別の火葬場で火葬することはできないのか、という相談です。
公営の斎場には、その施設で火葬する人だけが式場を使える、という決まりの所があります。例えば、かわさき北部斎苑は、斎苑で火葬する人の通夜と告別式のみ利用できると案内しています。倉敷市中央斎場も、当日の火葬が予定されていない告別式には使えないとしています。
決まりは施設ごとに違うので、葬儀社に「この式場の火葬場の決まり」を確かめてもらいましょう。式場の選び方は告別式の場所にまとめています。
斎場で通夜と告別式を行う予定で、費用を分割で払えるかを知りたい、という相談です。
全葬連によると、支払いは現金一括が主流ですが、クレジットカード払いやローン、葬儀保険を使う方法もあります。
使える支払い方法は葬儀社ごとに違うので、最初の電話か見積りの段階で聞いておきましょう。手数料や金利がかかる場合もあるので、合計額も確かめておくと安心です。
よくある質問
葬儀社の選び方で、いちばん大事なことは何ですか?
見積書をもらって、含まれる物と含まれない物を確かめることです。全葬連は少なくとも3社から見積もりを取るよう勧めています。
病院から紹介された葬儀社に頼まないといけませんか?
その葬儀社に決めなければいけない決まりはありません。搬送と安置だけをお願いし、葬儀の中身は見積書を見てから決めたいと伝えてかまいません。
葬儀社に電話する前に、家族で決めておくことはありますか?
葬儀の形、だいたいの人数、宗教・宗派の3つが分かっていると話が早く進みます。決まっていなくても電話してかまいません。担当者に相談しながら決めていけます。
夜中に亡くなっても葬儀社に電話していいですか?
大丈夫です。全互協によると、互助会や葬祭業者はほぼ24時間営業で、真夜中でも病院から自宅へ移送してくれます。
葬儀社と契約した後に不安になったらどうすればいいですか?
まず見積書と契約書の明細を担当者と一緒に確かめましょう。それでも納得できない時は、消費者ホットライン「188(いやや!)」で消費生活センターに相談できます。
まとめ
- 葬儀社は、種類を知る・見積書を比べる・担当者の対応を見る、の3つで選ぶ
- 最初の電話では、搬送・安置・プラン・含まれない物・見積書のもらい方を順に聞く
- 見積書は「含まれる物」「含まれない物」「増える条件」の3つの目で読む
- 家族葬や一日葬は、言葉だけでなく人数と日数を添えて伝える
- 複数の候補に同じ質問をすると、答え方の違いで比べやすくなる





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