一日葬とは?通夜をせず告別式だけ行う葬儀の流れ

一日葬について紹介する記事のアイキャッチ。午前の光が差す小さな式場と白い花の祭壇

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「お通夜はしないで、告別式だけにしようか」と家族で話が出て、『そんなお葬式、してもいいの?』と迷っている方もいるはずです。

結論から言うと、お通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で行う形は「一日葬」と呼ばれ、選ぶ家も増えています。ただ、親族やお寺との相談、葬儀社ごとのプランの違いなど、先に確かめておきたいことがあります。

この記事では、一般葬・直葬との違いを4つの観点で比べながら、一日葬の流れと選ぶ前のチェックをお伝えしますね。

目次

告別式だけ行う一日葬とは?

先に結論

一日葬は、お通夜をせず、葬儀・告別式と火葬を1日で行うお葬式です。告別式はきちんと行い、読経や焼香、出棺の見送りもあります。お通夜がない分、日数と準備が短くなります。

一日葬の説明は、出典によって少しずつ言い方が違います。並べてみると、どれも「お通夜がない」という点は共通しています。

出典一日葬の説明
デジタル大辞泉通夜はせず、火葬と告別式を1日で行う葬式
全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)通夜は無し、葬儀と告別式を1日で行う
国民生活センター通夜をせず、葬儀と告別式を一日で行う「一日葬」という場合がある

お葬式を告別式だけで行う、と聞くと、とても簡素な形を想像するかもしれませんね。告別式そのものの意味は告別式とは?でまとめています。

実際は、告別式の中身は一般的な形とほとんど変わらないんです。

全葬連は、一日葬は高齢化や核家族化が進むなかで近年増加傾向にあると説明しています。公正取引委員会が2017年に公表した調査でも、直葬や一日葬が増えていると答えた葬儀業者が比較的高い割合でした。

「告別式だけ参列する」とは別の話

「葬式は告別式だけ行く」という言い方もよく耳にしますよね。こちらは、お通夜と告別式が両方ある葬儀に、参列者が告別式のほうだけ伺うという意味です。

一日葬は遺族が選ぶ葬儀の形の話で、参列者がどちらに行くかとは別です。お通夜と告別式のどちらに参列するか迷っている方は、通夜と告別式はどっちに行く?を見てみてください。

告別式までやらない「直葬」との違い

もう一段簡素にした形が、直葬(火葬式)です。全葬連は、直葬を「通夜や告別式を行わず、火葬のみを行う葬儀」と説明しています。

一日葬は告別式がある、直葬は告別式もない、と覚えておくと迷いません。直葬について詳しくは告別式をしない葬儀(直葬・火葬式)で紹介しています。

一般葬・一日葬・直葬を4つの観点で比べる

『結局、うちはどれがいいの?』と迷った時は、日数・呼ぶ人・お寺との相談・向いている家族の4つで比べてみると、違いが見えやすくなります。

比べ方の結論

一日葬は、一般葬と直葬のあいだにある形です。告別式でのお別れは大事にしたいけれど、2日間の日程は負担が大きい、という家族に合いやすい形です。

比べる点一般葬一日葬直葬(火葬式)
日数お通夜と葬儀・告別式の2日葬儀・告別式と火葬の1日儀式はなく、火葬の日だけ
お通夜あるないない
告別式あるあるない
呼ぶ人故人と関わりのあった人を広く家ごとに決める(親族中心にすることが多い)近しい人だけが立ち会うことが多い
お寺との相談お通夜・葬儀とも読経を依頼お通夜なしでよいか先に相談炉前での読経を頼むかを相談
向いている家族参列したい人が多い、地域の付き合いが深い告別式でのお別れは大切にしつつ、日程の負担を減らしたい儀式よりも、身内だけで静かに送りたい
一般葬・一日葬・直葬を、日数・呼ぶ人・お寺との相談・向いている家族の4つの観点で比べた図解

直葬について、日本大百科全書は、近しい人だけが立ち会い、僧侶は呼ばない場合が多いが、火葬場で読経や祈祷が行われることもあると説明しています。デジタル大辞泉も、炉前で読経・祈祷が行われることもあるとしています。

費用は、葬儀社のプランや人数、宗教者へのお礼などで大きく変わります。全葬連は一日葬について、一般葬や家族葬より時間や費用を抑えられると説明しています。内訳は告別式・葬儀の費用はどう決まる?を参考に、見積書で確かめてみてください。

一日葬のよいところと、気をつけたいところ

よいところ
  • 日程が1日なので、高齢の家族や遠方の親族の負担が減る
  • お通夜の準備や通夜振る舞いがない
  • 告別式でのお別れや出棺の見送りはできる
気をつけたいところ
  • お通夜に来られた人が参列しにくくなる
  • 菩提寺によっては、お通夜を省くことを相談する必要がある
  • 「一日葬」の範囲が葬儀社ごとに違う

全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、最近のお通夜は告別式に参列できない人のためのお別れの式という意味合いが強いと説明しています。お通夜がないと、平日の昼に休めない人はお別れの機会がなくなることもあるんです。

仕事の付き合いが多かった故人なら、後日お別れ会を開くなど、別の機会を用意するのも一つの方法です。

一日葬の流れ:亡くなってから火葬まで

『お通夜がないと、何をいつするの?』と思いますよね。一日葬の流れを、亡くなった日から順に見ていきます。

一日葬の流れ
  1. 亡くなる:葬儀社に連絡し、安置する場所へ移る
  2. 打ち合わせ:一日葬にすること、日程、式場、呼ぶ人を決める
  3. 火葬許可:死亡届を出し、火葬許可証を受け取る
  4. 前日まで:親族への連絡、納棺、お寺への依頼
  5. 当日:葬儀・告別式、お別れの儀、出棺
  6. 当日:火葬、骨上げ(繰り上げ初七日を行うことも)
一日葬の流れを、亡くなってから打ち合わせ・前日の準備・当日の告別式と火葬まで順番に並べた図解

法律で決まっているのは、亡くなってから24時間たたないと火葬できないことです(墓地、埋葬等に関する法律)。それ以外に、葬儀の日程についての法的な決まりはないと全互協は説明しています。

死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に出すと戸籍法で決まっています。全互協によると、死亡届に火葬許可の申請書を添えて出すと火葬許可証が交付されます。

当日のスケジュールの例

一日葬でも、告別式と火葬の時間は一般的な葬儀とほぼ同じです。公営斎場の例で見てみましょう。

時刻・時間の目安すること出典
開式の10分前参列者が着席全互協
午前10時ごろ葬儀・告別式の開始南多摩斎場の告別式開始時間の例
開式から1時間前後閉式、お別れの儀、出棺宇都宮市の資料・南多摩斎場の時刻設定
午前11時ごろ火葬開始南多摩斎場の火葬開始時間の例
約1時間20分火葬、その後に収骨約15分南多摩斎場

告別式から火葬までが1日の中に収まるので、遺族は朝早くから夕方まで動くことになります。高齢の家族がいる時は、控室で休める時間を葬儀社と相談しておくといいですよ。

告別式の時間について詳しくは告別式の時間は何時から?でまとめています。

お通夜がない分、前日までにしておくこと

お通夜があれば、その場で親族がそろい、細かな確認ができます。一日葬ではその時間がないので、前日までに次のことを済ませておくと当日が楽になります。

一日葬の前日までにすること
  • 親族に、お通夜は行わないことと当日の集合時刻を伝える
  • 遺影の写真を選び、葬儀社に渡す
  • 棺に納めたい品を選ぶ(火葬場の決まりを確かめる)
  • 受付や会計を頼む人を決める
  • お布施を用意し、お寺に当日の流れを伝える
  • 火葬場へ同行する人数と車を決める

通夜振る舞いがない分、食事の準備は少なくなります。ソファミ(旧:家族葬のこれから)の公式FAQでも、1日葬ではお通夜後の食事は不要で、精進落としも行わないことが一般的と説明されています。

一日葬の告別式に呼ばれた側は

参列する側から見ると、一日葬はお通夜がないので、お別れの機会は告別式の1回だけです。『平日の昼だけど、行けるかな』と迷う方もいるはずです。

全互協は、告別式だけに参列する場合は決められた時間内に焼香すればよいとしています。ただ、参列者が少なければ予定より早く終わることもあるので、余裕をもって着くよう勧めています。できれば最後までいて、出棺を見送るのが望ましいとも説明しています。

参列する側の場面一日葬での考え方
服装・香典一般的な告別式と同じでよい
着く時刻開式の時刻に余裕をもって。早く終わることもある
焼香のあとできれば出棺まで見送る
どうしても行けない弔電や後日の手紙で気持ちを伝える

繰り上げ初七日と食事はどうする?

初七日は、本来は亡くなった日から数えて7日目に営む法要です。日本大百科全書は、親族や知人が遠方に住むことが多くなり、初七日を葬式の直後に済ませてしまう例がみられると説明しています。

全互協も、火葬のあとの法要に続けて初七日を繰り上げて営むケースが一般的だとしています。何度も集まるのが難しい家族にとっては、助かる形ですよね。

一日葬でも、火葬のあとに繰り上げ初七日を行うことはできます。ただ、公営斎場の中には、かわさき北部斎苑のように火葬のあとの初七日法要ができない所もあるので、会場と流れは葬儀社に確かめておきましょう。

一日葬を選ぶ前に確かめたいこと

一日葬は、決めてから「こんなはずでは」となりやすい点がいくつかあります。ここが大事なところです。

確かめることの結論

「お寺」「親族」「葬儀社のプランの範囲」の3つを先に確かめておけば、一日葬で後から困ることはぐっと減ります。

菩提寺がある場合は、先に相談する

菩提寺がある家は、一日葬にしたいことを早めにお寺に伝えて相談します。全互協も、葬儀の日取りは僧侶の都合や火葬場の空きなどを考えて決めると説明しています。

『お寺に言いにくい…』と感じるかもしれませんね。たとえば、こんな伝え方なら角が立ちにくいです。

「家族も高齢のため、通夜は行わず、告別式を一日で営みたいと考えております。お勤めのことでご相談させていただけますか」

親族に早めに伝えておく

一日葬は、まだ全員になじみのある形ではありません。『お通夜もしないの?』と親族から言われることもあります。

「お通夜はしないの?」
「本人が、みんなに負担をかけたくないと話していたので、告別式でしっかり送ることにしたんです」

故人の希望や家族の事情を、短く伝えておくと理解を得やすくなります。全互協は無宗教葬について、故人の遺志であることを死亡通知に書いておくと周囲の説得に役立つと説明しています。

一日葬でも、故人の希望を添えて伝えるのは同じように役立ちます。

葬儀社のプランの「一日葬」の中身を確かめる

国民生活センターは、「家族葬」「一日葬」は葬儀社によって取り扱う範囲が違うことがあると注意しています。同センターには、チラシで見た一日葬のつもりで頼んだら、思っていた内容と違う契約になったという相談も寄せられています。

一日葬のプランで確かめること
  • 葬儀の実施日数は何日になっているか(安置の日数を含め)
  • 参列者の人数は何人で見積もっているか
  • 契約に含まれている項目は何か
  • 含まれていない項目は別料金か
  • 追加サービスの内容と料金はどうなっているか

このチェック項目は、国民生活センターの啓発リーフにある確認ポイントです。見積書は受け取り、明細を確かめてから契約しましょう。

よくある失敗

「一日で終わるから安置も短い」と思い込み、火葬場の空き待ちで安置の日数が延びることがあります。安置が延びた時の費用がどうなるかも、契約前に聞いておくと安心です。

火葬場や式場の決まりも見ておく

公営斎場には、告別式と火葬をセットで使う決まりがある所もあります。倉敷市中央斎場の利用案内には、当日の火葬が予定されていない告別式の使用はできない、と書かれています。

一日葬は告別式と火葬が同じ日なので、この点は合わせやすい形です。ただ、友引に休む火葬場もあるので、日程は葬儀社と火葬場の空きを見ながら決めていきましょう。

一日葬は誰に相談する?相談先の選び方

一日葬は、葬儀社によってプランの中身がかなり違います。だからこそ、早めに相談して、自分の家に合う形を一緒に考えてもらうのが近道です。

相談先を選ぶ時の目安

全葬連は、葬儀社を選ぶ時は複数の見積もりを取り、担当者の対応や追加料金の有無を確かめるよう勧めています。国民生活センターも、前もって情報を集めて事前相談しておくことを勧めています。

ここでは、24時間電話で相談でき、資料請求もできる2つのサービスを紹介します。どちらが上ということではなく、家族の条件によって向き不向きが分かれます。

一日葬を軸に考えている場合

ソファミ(旧:家族葬のこれから)は、サイトのタイトルにも「1日葬・家族葬」を掲げ、1日葬のプランを案内しているサービスです。相談ダイヤルは通話無料で、24時間365日、深夜早朝も対応しています。

1日葬での食事の考え方など、迷いやすい点を公式FAQで説明しています。資料請求は無料で、「お葬式と分からない封筒で郵送」とされています。

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もしもの時の連絡先として、葬儀の相談先を知っておきませんか

ソファミ(旧:家族葬のこれから)は、家族葬や一日葬などのプランを案内している葬儀サービスです。24時間電話で相談でき、資料請求もできます。

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対応エリアやプランの内容は公式サイトでご確認ください。

一日葬と二日の形を並べて比べたい場合

よりそうお葬式は、家族葬を一日プランと二日プランに分けて案内しています。お通夜をする形としない形を、同じ家族葬の中で並べて比べられます。

一般葬や火葬式のプランもあるので、一日葬にするか決めきれていない方に向いています。電話相談は24時間365日、通話・相談とも無料です。

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葬儀の進め方を、まとめて相談したい方に

よりそうお葬式は、全国で葬儀プランを案内している葬儀サービスです。24時間電話で相談でき、人数や形に合わせた進め方を相談できます。

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対応エリアやプランの内容は公式サイトでご確認ください。

どちらも、火葬場に払う火葬料金はプランに含まれないと公式に書かれています。宗教者へのお礼も別なので、お寺への相談とあわせて確かめておきましょう。

地元の葬儀社や互助会に相談するのも、もちろん良い選び方です。葬儀社選びのポイントは葬儀社の選び方で詳しく紹介しています。

知恵袋でよくある「告別式だけ」の相談

Yahoo!知恵袋には、お通夜をしない葬儀や告別式だけの形についての相談が寄せられています。この記事に近い相談を3つ選び、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:お通夜なしで告別式だけ、という形は全体の何割くらい?

最近は通夜なしの告別式だけという形もあると聞いたが、全体のどのくらいを占めるのか、という相談です。

全国でどのくらいの割合かを示す公的な統計は、この記事を書くにあたって確かめた範囲では見つかりませんでした。

公正取引委員会が2017年に公表した調査では、直葬や一日葬が増えていると答えた葬儀業者が比較的高い割合でした。少なくとも、珍しい形ではなくなってきていると言えます。

相談2:お通夜と告別式を同じ日に行うことはある?

日本の葬儀で、お通夜と告別式を同じ日に行うことは普通にあるのか、という相談です。

辞書や全葬連の説明では、お通夜は「葬儀の前夜」に行うものです。同じ日にお通夜と告別式を続けて行う形は、一般的な説明には出てきません。

1日で済ませたい場合は、お通夜を行わない一日葬にするのが一般的な選び方です。家族の事情に合わせて、葬儀社に相談してみてください。

相談3:親が入院した。もしもの時の葬儀を家族で話しておくべき?

高齢の父が入院することになり、万が一の時の葬儀やお金のことを身内で話し合うことになった、という相談です。

話し合っておくのは、とても大切なことです。公正取引委員会の2005年公表の調査では、亡くなってから時間の余裕がないまま葬儀業者を決めている人が多いと指摘されていました。

「一般葬か一日葬か」「呼ぶ人の範囲」「お寺」の3つだけでも家族で話しておくと、いざという時に迷いが減ります。前もって家族で決めておく方法は葬儀の事前相談・資料請求で紹介しています。

よくある質問

告別式だけの葬儀は失礼になりませんか?

失礼にはあたりません。一日葬はお通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で行う形で、選ぶ家も増えています。親族やお寺には、早めに事情を伝えておくと安心です。

一日葬でもお坊さんは呼べますか?

呼べます。告別式で読経をお願いする形が一般的です。菩提寺がある場合は、お通夜を行わないことを先に相談しておきましょう。

一日葬に一般の参列者は来られますか?

家ごとに決めることができます。親族中心にする家もあれば、告別式に一般の参列者を迎える家もあります。案内の時に、参列してほしい範囲をはっきり伝えておくと親切です。

一日葬と家族葬は何が違いますか?

一日葬は「お通夜をしない」という日程の違い、家族葬は「限られた人だけで行う」という呼ぶ範囲の違いです。家族葬を一日葬の形で行うこともあります。

一日葬でも香典は受け取りますか?

受け取る家も、辞退する家もあります。辞退する場合は、案内状や死亡通知にその旨を書いておくよう全葬連は勧めています。

まとめ

この記事の要点
  • 一日葬はお通夜をせず、葬儀・告別式と火葬を1日で行う形。告別式はきちんとある
  • 一般葬・一日葬・直葬は、日数・呼ぶ人・お寺との相談・向いている家族で比べると選びやすい
  • お通夜がない分、親族への連絡や納棺、お寺への依頼は前日までに済ませる
  • 菩提寺・親族・葬儀社のプランの範囲を先に確かめる
  • 「一日葬」の中身は葬儀社ごとに違うので、見積書の明細で確かめる
告別式ガイド

告別式ガイド 編集部

告別式の意味と流れ、時間と日程、服装・香典・焼香・挨拶などの参列マナー、喪主・遺族の準備と葬儀社の選び方までを、急な知らせでも落ち着いて動けるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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