告別式の香典は御霊前?御仏前?宗教別の表書きの選び方

告別式の香典の御霊前と御仏前の選び方を紹介する記事のアイキャッチ。座卓の上の香典袋と袱紗

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香典袋の売り場で、『御霊前と御仏前、告別式にはどっちを選べばいいの?』と迷ってしまった方も多いはずです。

結論から言うと、告別式の香典は仏式なら「御霊前」が一般的で、浄土真宗では「御仏前」とされます。宗派が分からない時は、仏式の多くの宗派で使われる「御香典」を選ぶ方法もあります。

この記事では、御霊前・御仏前・御香典の違いと、宗教ごとの選び方を早見表でお伝えしますね。

目次

告別式の香典は御霊前?御仏前?

先に結論

仏式の告別式では「御霊前」が一般的です。浄土真宗では、亡くなった時点で仏になると考えるため、葬儀の時から「御仏前」を使うとされています。神式やキリスト教式では、香典という言葉自体を使わない表書きになります。

全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)は、通夜から三十五日の法要までなら、不祝儀袋に「御霊前」と表書きすると説明しています。告別式は亡くなって間もない時期の式なので、仏式の告別式の香典は御霊前が一般的なんです。

ただ、ここで一つ注意したいのが浄土真宗です。全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は、浄土真宗では葬儀の時点から「御仏前」を使い、「御霊前」は使わないと説明しています。

御霊前と御仏前の違い

告別式の御霊前と御仏前の違いは、「いつ」「何に」供えるかの考え方の違いです。全葬連は、使い分けの区切りは基本的に四十九日で、それより前は御霊前、それ以降は御仏前としています。

表書き考え方告別式で使うか
御霊前故人の霊の前に供える仏式で一般的。浄土真宗では使わない
御仏前仏さまの前に供える浄土真宗で使う。ほかの宗派は四十九日以降が目安
御香典線香の代わりに供える仏式の多くの宗派で使える

浄土真宗本願寺派は、故人の霊に捧げるのではなく仏さまに捧げるので、書くなら「御仏前」だと説明しています。宗派の考え方の違いなので、どちらが正しいということではありません。

告別式は御霊前と御香典、どっち?

『御霊前と御香典、告別式ならどっちがいい?』という迷いも多いですよね。結論から言うと、仏式の告別式ならどちらを選んでも大丈夫です。

全互協は、御香典は葬儀、法要ともに使えるとしています。浄土真宗本願寺派も、御仏前のほかに「御香典」なども使われていると紹介しています。

宗派が分からない時に、浄土真宗でも使われる御香典を選んでおくと、表書きで迷う心配が減ります。

例えば、職場の同僚の親の告別式に出る前、売り場でこんなふうに迷うこともありますよね。

「お寺の宗派までは聞いてないな。御霊前でいいのかな」
「仏式なのは分かってるなら、御香典にしておけばどの宗派でも使えるよ」

こう考えておけば、売り場で長く迷わずにすみます!香典袋そのものの選び方は告別式の香典袋の選び方で紹介しています。

4つの区分で選ぶ、告別式の香典の表書き早見表

ここからは、告別式の宗教が「仏式」「神式」「キリスト教式」「宗教が分からない」の4つの区分で、表書きの選び方を早見表にしてみました。

早見表の使い方

まず、案内状や訃報で宗教・宗派を確かめます。仏式なら宗派まで見て、浄土真宗かどうかで選び分けます。分からない時は、いちばん下の行を見てください。

区分選べる表書き避けたい表書き袋の柄の目印
仏式(浄土真宗以外)御霊前、御香典、御香料四十九日前の御仏前は控える人も蓮の花の柄は仏式用
仏式(浄土真宗)御仏前、御香典御霊前蓮の花の柄は仏式用
神式御玉串料、御榊料御香典、御仏前蓮や百合の柄は避ける
キリスト教式御花料(カトリックは御ミサ料とする説明も)御香典、御仏前百合や十字架の柄はキリスト教用
宗教が分からない御霊前とする説明が多い。仏式なら御香典も柄入りの袋柄のない無地の袋
告別式の香典の表書きを、仏式・神式・キリスト教式・宗教が分からない時の4区分で選ぶ早見表の図解

仏式の告別式の表書き

仏式で浄土真宗以外の告別式なら、「御霊前」か「御香典」を選べば大丈夫です。全葬連は、仏式の表書きとして御霊前、御仏前、御香典、御香料などを挙げています。

全互協は、蓮の花が印刷してある香典袋は仏式のみと注意しています。仏式の告別式なら、蓮の柄の袋を選んでもかまいません。

浄土真宗の告別式の表書き

浄土真宗の告別式では、「御仏前」か「御香典」を選びます。真宗大谷派は、葬儀の時は「御香儀」「御香資」「御香典」「御香料」と書くのが望ましいとしています。

『御霊前と印刷された袋を買ってしまった…』という時は、御香典の袋に買い直しておくと安心です。宗派ごとの告別式の違いは宗派による告別式の違いで紹介しています。

神式の告別式の表書き

神式の告別式(葬場祭)では、香典という言葉を使いません。全互協は、神道でも喪家にお金を贈るが香典とはいわず、表書きは「御玉串料」「御榊料」などとすると説明しています。

水引は銀か白の結び切りを掛けると全互協は説明しています。神式の告別式の流れや玉串奉奠の作法は神式の告別式(葬場祭)で紹介しています。

キリスト教の告別式の表書き

キリスト教式の告別式では、「御花料」を使うのが一般的です。全互協は、仏式の香典にあたるのが御花料だとし、金額や差し出す時期は仏式に準じてかまわないとしています。

一方、NTT東日本の案内では、カトリックなら「御ミサ料」、プロテスタントなら「御花料」とされています。また同じ案内で、御霊前は宗派を問わず使えるといわれるが、浄土真宗やプロテスタントでは使えないとしています。カトリックかプロテスタントか分からなければ、御花料を選んでおけば安心です。

キリスト教の告別式の流れはキリスト教の告別式でまとめています。

創価学会の友人葬の時

創価学会の友人葬で告別式を行う場合は、少し考え方が違います。創価学会の公式サイトは、儀礼的な意味での香典は持参しなくてもよい、というのが方針だと説明しています。

一方で、親戚や特別に親しい関係の人が、どうしてもという気持ちで香典を持参するのは自由ともしています。友人葬で参列する時の考え方は創価学会の告別式(友人葬)で紹介しています。

宗教が分からない時

宗教が分からない時は、まず案内状や訃報の連絡を見直してみてください。式場の名前や、お寺・神社・教会の名前が書かれていることもあります。

それでも分からない時は、御霊前とする説明が多いです。全葬連も、迷った場合は御霊前が無難としています。ただ、浄土真宗やプロテスタントの場合もあるので、一緒に参列する人に聞けるなら聞いておくと安心です。

袋は、蓮や百合の柄が入っていない無地の物を選んでおきましょう。柄のない袋なら、宗教が後から分かっても、表書きを書き直すだけで使えます。表書きが印刷されていない袋を1枚持っておくと、こういう時に便利ですよ!

宗教を確かめる手がかり
  • 案内状や訃報にお寺・神社・教会の名前がある
  • 式場がお寺や教会になっている
  • 一緒に参列する人や、職場の取りまとめ役が知っている
  • 故人や遺族の家の宗派を、共通の知人が知っている

告別式の後や法要で渡す時の表書き

告別式の後に弔問して香典を渡す時は、時期によって表書きが変わることがあります。ここは間違えやすい所なので、時期ごとに見ておきましょう。

時期で変わる表書き

仏式(浄土真宗以外)では、四十九日より前は御霊前、四十九日以降は御仏前が目安です。全互協は、通夜から三十五日の法要までなら御霊前、四十九日以降の法要では御仏前としています。

時期仏式(浄土真宗以外)浄土真宗
通夜・告別式御霊前、御香典御仏前、御香典
告別式の後、四十九日より前の弔問御霊前、御香典御仏前、御香典
四十九日以降の法要御仏前、御香典御仏前、御香典
告別式の香典の表書きが、通夜・告別式、四十九日前の弔問、四十九日以降の法要で変わる目安を示した図解

御香典は、全互協の説明どおり葬儀、法要ともに使える表書きです。時期に迷った時の心強い選択肢になります。

告別式と四十九日法要を同じ日に行う時

告別式と同じ日に、初七日や四十九日の法要まで繰り上げて行うこともあります。告別式の日に渡す香典なら、御霊前とするのが一般的です。

法要の分を別に包むかどうかは、地域や親族の習わしで違います。当日の流れは初七日を告別式と同じ日に行う繰り上げ法要で紹介しています。

表書き以外の書き方

表書きが決まったら、水引の下に名前を書きます。名前や中袋の書き方は告別式の香典の書き方で、連名や夫婦の見本と一緒にまとめています。

知恵袋でよくある相談:御霊前と御仏前

Yahoo!知恵袋には、御霊前と御仏前の違いについての相談がとても多く寄せられています。閲覧の多い相談から3つを選び、要約してお答えしますね。

相談1:御霊前と御仏前の違いは?告別式の受付に出すならどっち?

香典袋の御霊前と御仏前の違いを知りたい、告別式の受付で出すならどちらが適切か、という相談です。

仏式の告別式なら、御霊前が一般的です。全葬連は、四十九日より前は御霊前、それ以降は御仏前と説明しています。

ただ、浄土真宗の告別式では御仏前を使います。宗派が分からない時は、どちらでも使われる御香典を選んでおくと安心です。

相談2:通夜・告別式が終わった後に弔問する。御霊前と御仏前のどちら?

通夜や告別式に出られず、後日お宅に弔問に伺う時、香典の表書きはどちらが適切か、という相談です。

伺う日が四十九日より前なら、仏式(浄土真宗以外)では御霊前が目安です。四十九日を過ぎていれば御仏前にします。

浄土真宗なら、時期にかかわらず御仏前です。弔問の前に「お線香をあげに伺ってもよろしいでしょうか」と都合を聞いておくと、遺族も準備ができます。

相談3:東京では御仏前で出していたが、地元では御霊前だと言われた

都会で働いていた時は御仏前で香典を出していたのに、地元に戻って同じようにしたら、親や親戚から御霊前だと指摘された、という相談です。

表書きの選び方は、宗派の考え方や、地域・家の習わしで違いが出やすい所です。全互協は御霊前は宗教や宗派を問わず使えるとし、本願寺派や全葬連は浄土真宗では御仏前とする、と説明が分かれています。

周りの人が「このあたりでは御霊前」と言うなら、その地域ではそうしている家が多いということです。迷った時は家の年長者の言い方に合わせ、浄土真宗のお寺の告別式だけ御仏前にする、と覚えておくとよいでしょう。

もしもの時に頼れる先を知っておく

香典の表書きを調べながら、『自分の家の宗派って何だっけ?』と気になった方もいるかもしれません。夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと、いざという時に慌てずにすみます。

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よくある質問

告別式の香典は御霊前でいいですか?

仏式の告別式なら、御霊前が一般的です。ただし浄土真宗では葬儀の時から御仏前を使い、御霊前は使わないとされています。

告別式は御霊前と御香典のどっちがいいですか?

仏式ならどちらでも大丈夫です。御香典は浄土真宗でも使われる表書きなので、宗派が分からない時は御香典を選ぶと安心です。

神式の告別式の香典は何と書きますか?

神式では香典という言葉を使わず、「御玉串料」「御榊料」などと書きます。水引は銀か白の結び切りを選びます。

蓮の花の柄の香典袋は告別式に使えますか?

仏式の告別式なら使えます。全互協は、蓮の花が印刷された袋は仏式のみとしているので、神式やキリスト教式の告別式では使わないようにしましょう。

キリスト教の告別式の香典は何と書きますか?

「御花料」が一般的です。カトリックでは「御ミサ料」とする説明もあります。蓮の花の柄の袋は仏式用なので避けましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 仏式の告別式の香典は御霊前が一般的。浄土真宗では御仏前を使う
  • 御霊前と御仏前の区切りは、基本的に四十九日
  • 御香典は仏式の多くの宗派で使え、宗派が分からない時の選択肢になる
  • 神式は御玉串料・御榊料、キリスト教式は御花料
  • 告別式の後に渡す時は、四十九日の前か後かで表書きを確かめる

告別式そのものの意味や当日の流れは告別式とは?でまとめています。

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