家族葬の告別式の挨拶|少人数の時の例文

家族葬の告別式の挨拶の例文を紹介する記事のアイキャッチ。白い花の小さな花祭壇と並んだ椅子

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身内だけで静かに送る準備の中で、『家族葬でも、喪主の挨拶って要るのかな』と迷っていませんか。顔なじみばかりの前で、改まって話すのは照れくさいですよね。

結論から言うと、家族葬の告別式の挨拶は「お礼」と「故人へのひと言」だけ残して、ぐっと短くしてかまいません。家族だけなら、普段に近い言葉で十分です。

ここでは、家族葬で省ける部分と残したい部分を表にし、少人数の時の例文を場面ごとに紹介します。

目次

家族葬の告別式でも喪主の挨拶はする?

先に結論

家族葬でも、告別式の最後や出棺の前に、喪主が短く挨拶をする形はよく見られます。ただ、挨拶をしなければいけない決まりがあるわけではありません。参列者の顔ぶれに合わせて、長さや言葉を決めてかまいません。

デジタル大辞泉は、家族葬を「家族・親族を中心に営まれる葬式」とし、多くは通夜・告別式などの儀式を小規模に行うと説明しています。故人の親しい友人が参列することもあるそうです。

国民生活センターは、「家族葬」は葬儀社によって取り扱う範囲が違うことがあると注意を呼びかけています。同じ家族葬でも、家族だけの式もあれば、親族や親しい友人まで集まる式もあるんですね。

だからこそ、挨拶も「家族葬だからこう」と決めつけず、来てくれた人の顔ぶれで考えるのがいちばんです。家族葬の流れや呼ぶ範囲は家族葬の告別式で、告別式全体の意味は告別式とは?で紹介しています。

挨拶をするかどうかの目安

参列者の顔ぶれ挨拶の考え方
同居の家族だけ改まった挨拶はなくてもよい。出棺前に故人へひと言かける形でも
家族と親族遠くから来てくれた親族へのお礼を、短く伝えたい
家族・親族と親しい友人一般の告別式に近い形で、名乗りから簡単に話す

例えば、同居の家族だけで送る時は、棺に花を入れる場面で「ありがとう」と声をかけるだけでも、立派なお別れの挨拶になります。親族が来ている時だけ、少し改まった言葉を用意しておけば安心です。

家族葬の挨拶で省ける部分・残したい部分

ここでの結論

一般の告別式の挨拶にある「名乗り」や「今後のお願い」は、家族だけなら省いたり短くしたりできます。どんな顔ぶれでも残したいのは「来てくれたことへのお礼」と「故人へのひと言」です。

喪主挨拶は、名乗り・お礼・故人の人柄・今後のお願い・結びの5つの部品で組み立てるのが基本です。家族葬では、顔ぶれによってこの部品を減らしたり、言い方を変えたりできます。

部品家族だけの時親族も集まる時
名乗り省いてよい「喪主の△△です」と短く
お礼「今日はありがとう」で十分「遠いところ、来てくださりありがとうございます」
故人の人柄家族で共有している思い出をひと言親族も知っている姿をひと言
今後のお願い省いてよい「これからもよろしくお願いします」と短く
結び故人への語りかけで結んでもよい「本日はありがとうございました」
家族葬の告別式の挨拶で、家族だけの時と親族も集まる時に、省ける部分と残したい部分を分けて示した図解

『家族の前で改まると、かえって白々しいかな』と思う方もいますよね。家族だけなら、表のとおり名乗りも今後のお願いも省いて大丈夫です!

その代わり、お礼と故人へのひと言だけは、きちんと言葉にしておくのがおすすめです。言葉にすることで、家族みんなの気持ちに区切りがつきますよ。

身内だけでも気をつけたい言葉

家族葬の挨拶はくだけた言葉でかまいませんが、弔事で避けるとされる言葉には少しだけ気を配っておきましょう。年配の親族の中には、こうした言葉を気にする方もいるからです。

家族葬の挨拶で見直したい言葉
  • 「重ね重ね」「たびたび」など、同じ言葉を重ねる言い方
  • 「また」「再び」など、くり返しを思わせる言い方
  • 「死んだ」などの直接的な言い方(「亡くなった」「旅立った」に)

言い換えの一覧は告別式の挨拶の基本でまとめています。

喪主が挨拶をするのがつらい時

全葬連のQ&Aでは、遺族代表の挨拶は、喪主かその代理の親族がするとされています。家族葬なら、喪主の代わりに子どもや兄弟がひと言話す形にしても、誰も気にしません。

『喪主なのに話さないのは、親族に悪いかな』と思うかもしれません。そんな時は、喪主は隣に立って一緒に頭を下げるだけで十分ですよ。

少人数の家族葬の告別式挨拶の例文

ここでの結論

家族だけなら2〜3文、親族も集まるなら4〜5文が目安です。例文は、故人を「〇〇」、話す人を「△△」としています。

家族だけの告別式の例文

例文:家族だけの時

「今日はみんな、集まってくれてありがとう。お父さんも、こうして家族に囲まれて見送られて、きっと喜んでいると思います。お父さん、本当にお疲れさまでした」

家族だけなら、このくらいくだけた言葉でもかまいません。故人への語りかけで結ぶと、その場の空気にもなじみます。

親族も集まる家族葬の例文

例文:親族も集まる時

「喪主の△△です。本日は遠いところ、母〇〇のためにお集まりいただき、ありがとうございました。母は親戚の皆さんと集まる日を、いつも楽しみにしておりました。こうして皆さんに見送ってもらえて、母も安心していると思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします」

親族の前では、「親戚の皆さんと集まる日」のように、親族と故人のつながりを思い出させるひと言が効きます。来てくれた人が、自分に向けた言葉として受け取れるからです。

長男が喪主を務める家族葬の例文

家族葬でも、長男が喪主として挨拶することはよくあります。親族の前では、兄弟や母を代表する立場をひと言添えると落ち着いた挨拶になります。

例文:長男が喪主の家族葬

「長男の△△です。家族を代表して、ひと言だけお礼を言わせてください。今日は父のために集まっていただき、ありがとうございました。小さな式でしたが、父が好きだった花に囲まれて送ることができました。母のことも含め、これからもよろしくお願いします」

一日葬の家族葬の例文

一日葬は、通夜をせずに葬儀と告別式を1日で行う形です。通夜の挨拶がない分、告別式の挨拶に、短い時間で送ることになったお礼を込めるとまとまります。

例文:一日葬の家族葬

「喪主の△△です。本日は、一日だけの短い式にお集まりいただき、ありがとうございました。母が望んでいたとおり、身近な人だけで静かに送ることができました。母も喜んでいると思います。本当にありがとうございました」

故人が生前に家族葬や一日葬を望んでいた時は、「本人の希望で」とひと言添えると、親族にも式の形を受け止めてもらいやすくなります。

子どもが喪主を務める時の名乗り方は長男・長女・息子・娘が喪主の告別式挨拶でも紹介しています。

親しい友人も来てくれた時の例文

家族葬に故人の親しい友人が来てくれた時は、家族では知らない故人の一面を支えてくれたことへのお礼を入れると伝わりやすくなります。

例文:親しい友人も参列した時

「喪主の△△でございます。本日は、身内だけの式にもかかわらず、〇〇のためにお越しいただき、ありがとうございました。〇〇は、皆様と過ごす時間を本当に大切にしておりました。最後に皆様に見送っていただけたことを、家族一同ありがたく思っております」

一般の告別式に近い形の例文は告別式の喪主挨拶の例文で紹介しています。

出棺のあと・会食の席での挨拶

ここでの結論

家族葬でも、火葬のあとに会食(精進落とし)をする時は、始まりと終わりに短い挨拶をすると場が締まります。家族だけなら、ひと言のお礼で十分です。

全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)は、精進落としでは開宴と閉宴の時に喪主か遺族代表が挨拶をすると説明しています。精進落としは、火葬や法要のあとに、お世話になった人をねぎらう食事のことです。

会食の挨拶の流れ(全葬連の説明から)
  1. 開宴:お世話になったお礼と、滞りなく済んだお礼を述べる
  2. 開宴:故人の思い出話をしながら、ゆっくり召し上がってほしいと伝える
  3. 閉宴:改めてお礼を述べる
  4. 閉宴:今後のお付き合いのお願いと、納骨などこれからの予定を伝える
家族葬の告別式のあとに家族や親族で囲む会食の席の様子

家族葬で会食をしない時は、火葬場から戻ったところで「今日はありがとうございました。気をつけて帰ってください」と声をかけるだけでもかまいません。

会食の席での献杯の挨拶は告別式の献杯の挨拶で紹介しています。

例文:家族葬の会食の始まり

「皆さん、今日は本当にありがとうございました。おかげさまで、父を無事に送ることができました。ささやかですが、父の思い出話でもしながら、ゆっくり召し上がってください」

例文:家族葬の会食の終わり

「今日は最後まで本当にありがとうございました。納骨の日が決まりましたら、また改めてお知らせします。どうぞ気をつけてお帰りください」

終わりの挨拶では、納骨などこれからの予定を伝えておくと、親族も次の予定を立てやすくなります。日にちが決まっていなければ「決まりましたらお知らせします」で十分です。

家族葬の挨拶でよくある相談

ここでの結論

よく見られるのは「家族と親戚だけでも喪主の挨拶は必要か」「葬儀社に挨拶を頼まれたが、何を話せばいいか」という相談です。

Yahoo!知恵袋で家族葬の喪主挨拶に関する質問を見ると、閲覧の多い相談がいくつかありました。内容を要約して、答えをまとめます。

相談1:家族や親戚だけの葬儀でも、喪主の挨拶は必要?

家族葬で、家族と親戚しか参列しないけれど、それでも喪主の挨拶は要るのか、という相談です。

挨拶をしなければいけない決まりはありません。ただ、遠くから来てくれた親戚がいるなら、ひと言お礼を伝えるとお互いに気持ちよく見送れます。この記事の「親族も集まる時」の例文くらいの長さで十分です!

相談2:葬儀社から挨拶をと言われたが、何を話せば?

家族葬の通夜で、葬儀社の方から喪主の挨拶をお願いされたけれど、身内だけなのに何を話せばいいのか分からない、という相談です。

葬儀社が挨拶をお願いしてくるのは、式の進行の区切りとして挨拶の場面を考えてくれているからです。

家族だけなら、来てくれたお礼と故人へのひと言の2文で大丈夫です。迷ったら、打ち合わせの時に「短くていいですか」と聞いてみてください。

家族葬のかたちを相談できる先を

家族葬は、呼ぶ範囲や式の流れを家族で決められる分、迷うことも多い葬儀です。挨拶の場面を入れるかどうかも含めて相談できる葬儀社がいると、家族の希望に合った式にしやすくなります。

これから葬儀社を決める段階なら、夜中や休日でも電話で相談でき、家族葬の段取りまで任せられる所を選んでおくと心強いですよ。

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よくある質問

家族葬の告別式で、喪主の挨拶をしなくても失礼になりませんか?

挨拶をしなければいけない決まりはないので、失礼にはなりません。親族が集まっているなら、出棺の前や会食の席で、ひと言お礼を伝えると気持ちが伝わります。

家族葬の挨拶でも、紙を見ながら話していいですか?

かまいません。少人数でも、言葉に詰まりやすい時は紙に書いておくと落ち着いて話せます。

家族葬の告別式の挨拶で、長男が喪主の時に気をつけることは?

親族の前で話すので、「家族を代表して」と立場をひと言添えると落ち着いて聞こえます。母が健在なら、今後のお願いで母のことに触れると親族も安心できます。

一日葬の家族葬では、挨拶はいつしますか?

一日葬は、通夜をせずに葬儀と告別式を1日で行う形です。挨拶の場面は告別式の最後か出棺の前になることが多いので、葬儀社の進行表で確かめてください。

まとめ

この記事の要点
  • 家族葬でも短い喪主挨拶をすることはあるが、決まりではない
  • 家族だけなら名乗りと今後のお願いは省いてよい
  • 残したいのは、来てくれたことへのお礼と故人へのひと言
  • 家族だけなら2〜3文、親族も集まるなら4〜5文が目安
  • 会食をする時は、始まりと終わりに短い挨拶をすると場が締まる
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告別式ガイド 編集部

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