通夜と告別式はどっちに行く?片方だけ・両方参列する場合

通夜と告別式のどちらに行くかを紹介する記事のアイキャッチ。斎場の入口へ向かう黒い服の後ろ姿

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訃報が届いて、お通夜と告別式の日程を見ながら『どっちに行くべき?両方行かないと失礼?』と迷っていませんか。仕事や家の予定もあると、なおさら悩みますよね。

結論から言うと、どちらか片方だけの参列でも失礼にはなりません。故人や遺族との関係の近さと、自分が行ける時間帯の2つで決めれば大丈夫です。この記事では、お通夜か告別式かを選ぶ判断表と、香典を1回にする考え方を紹介します。

目次

通夜と告別式、どっちに行けばいい?まず結論から

先に結論

故人とそれほど親しくなかった人や、遺族と面識がない人は、告別式に参列するだけでよいとされています。日中に行けない時は、お通夜でお別れをする形でもかまいません。近い親族や特に親しかった人は、両方に出ることを考えておきましょう。

全互協(全日本冠婚葬祭互助協会)は、友人や職場の同僚でも故人とそれほど親しくなかったら、告別式に参列するだけでいいと説明しています。故人と大変親しくしていても遺族と面識がない人も、告別式だけでかまわないとしています。

一方で、最近のお通夜は、翌日の告別式に参列できない人のためのお別れの場という意味合いが強いとも書いています。訪れる人の数は告別式より多いくらいだそうです。

つまり、今はお通夜か告別式か、行ける方を選んでお別れをする人も多いということなんです。3つの選び方を、ざっくり並べてみました。

選び方向いている人ひと言
告別式だけ故人とそこまで親しくなかった人、遺族と面識がない人全互協の説明では、これだけでもよいとされる
お通夜だけ日中は仕事で、夕方以降なら行ける人告別式に行けない人のお別れの場という意味合いが強い
両方近親者、故人と特に親しかった人、手伝いを頼まれた人香典はどちらか一方で渡すのが一般的

通夜と告別式そのものの違いは、通夜と告別式の違いで、告別式の意味は告別式とは?で詳しく紹介しています。

もともとのお通夜と告別式の役割

全互協によると、お通夜は本来、故人の霊を慰めて最後の一夜を共に過ごすためのもので、参列するのは遺族や親しい友人、近所の人たちでした。今は、それ以外の人にも参列の機会を設けるのが当たり前になっています。

告別式は、葬儀のあとに故人に最後の別れを告げる式で、一般の参列者も参列する場です。全葬連も、今のお通夜は葬儀に参列できない人のためのお別れの時間とする傾向がある、と説明しています。

もともとは「親しい人はお通夜、一般の人は告別式」という分け方だったものが、今は「行ける方でお別れをする」に近づいてきている、ということですね。

関係と予定の2つで選ぶ「お通夜か告別式か」の判断表

ここでの結論

まず故人・遺族との関係の近さを見て、次に自分が「夜なら行けるか」「日中なら行けるか」を当てはめます。関係が近いほど両方、遠いほど行ける方1つ、と考えると決めやすくなります。

『結局、自分の場合はどっち?』という方のために、関係と予定の2つを組み合わせた表を作りました。全互協の説明をもとに、行ける時間帯ごとの目安を並べています。

故人・遺族との関係両日とも行ける夜なら行ける(日中は仕事)日中なら行ける(夜は無理)
近親者両方に出る。訃報の時点で駆けつけることもお通夜に出て、告別式は遺族と相談告別式に出て、お通夜は遺族と相談
故人と特に親しかった友人両方、または都合のよい方お通夜でお別れ告別式でお別れ
友人・同僚(それほど親しくない)告別式だけでもよいお通夜でお別れ告別式だけでよい
故人とは親しいが遺族と面識がない告別式だけでもよいお通夜でお別れ告別式だけでよい
近所の人地域のしきたりに合わせるお通夜でお別れ告別式でお別れ
取引先など仕事の関係会社の方針に合わせるお通夜でお別れ告別式でお別れ
故人・遺族との関係と自分の予定から、お通夜と告別式のどちらに行くかを選ぶ判断表の図解

表を見ると、関係が近い人以外は「行ける方1つ」で大丈夫なことが分かりますよね。近所の付き合いは、全互協も、地域特有のしきたりがあればそれに従うよう書いています。

訃報を聞いてすぐ駆けつけるのはどんな人?

お通夜や告別式の前に、訃報を聞いた時点で喪家に駆けつけるかどうかも、関係の近さで変わります。全互協の説明をまとめると、次のようになります。

関係訃報を聞いた時
近親者・特に親しい人すぐ駆けつけ、遺族に申し出てから手伝う
親しい友人・知人すぐ駆けつけ、手伝いが要るか聞く
それほど親しくない友人・知人玄関先でお悔やみを述べるか、お通夜や告別式への参列だけでもよい
近所の人それほど親しくなくても玄関先への弔問へは出向く

全互協は、亡くなった直後の弔問で早々と喪服を着たり、香典を持っていったりしないよう書いています。香典は、お通夜か告別式に改めて持っていけば大丈夫です。

会社として参列する時

職場の関係者が亡くなった時は、自分の判断だけで決めず、上司や総務に誰が行くかを確かめておきましょう。全葬連は、勤務先や仕事の関係者には、葬儀の日程や形式が決まってから連絡するのが一般的だと説明しています。

上司の代わりに参列する時は、香典袋や芳名帳に本来来る方の氏名を書き、その左横に「代」と書くと全葬連は案内しています。会社関係の告別式は会社関係の告別式で詳しく紹介しています。

自分の予定から考える手順

関係が決まったら、あとは予定を当てはめるだけです。迷った時は、次の順に考えてみてください。

お通夜か告別式かを決める手順
  1. 故人・遺族との関係が、近親者・特に親しい・それ以外のどれかを決める
  2. お通夜(夕方から夜)と告別式(多くは日中)の、どちらに行けるかを確かめる
  3. 両方行ける近い関係なら両方、それ以外なら行ける方を1つ選ぶ
  4. 会社として行く時は、上司や総務に誰が行くかを確かめる
  5. どちらにも行けない時は、弔電や香典の郵送を考える

お通夜は、全互協によると午後6時から7時ごろに始めて、1〜2時間ほどで終わる形が一般的です。告別式の時刻は式場で違いますが、南多摩斎場のように午前10時ごろから始める例があります。

どちらにも行けない時の連絡や香典の送り方は、告別式に行けない時は?で紹介しています。

迷ったら、遺族の負担が少ない方を

親しい友人の親の葬儀などで、どちらに行くか迷うこともありますよね。そんな時は「遺族が対応しやすいのはどちらか」で考えてみるのもおすすめです。

例えば、友人が喪主で忙しそうなら、友人とゆっくり話せなくても、告別式で焼香して静かに見送るだけで気持ちは伝わります。

お通夜だけ参列する時の動き方

ここでの結論

お通夜だけに参列する時は、香典はお通夜で渡し、翌日の告別式には伺えないことを短く伝えれば十分です。読経の間は席を立たず、通夜振る舞いに誘われたら一口でも箸をつけて早めに失礼しましょう。

仕事が終わってから駆けつけられるお通夜は、会社員にとって参列しやすい時間帯ですよね。お通夜だけに出る時のポイントを見ていきます。

受付と服装

全互協は、お通夜は式が始まる30分前に受付を始めると説明しています。仕事帰りなら、会社を出る時間から逆算しておきましょう。

服装は、業界団体の説明でも「地味な平服でよい」とするものと「喪服が基本」とするものがあります。会社にいる日なら、黒や濃紺のスーツに黒のネクタイを用意しておくと、どちらにも対応しやすくなります。

告別式に行けないことの伝え方

お通夜の受付や遺族に声をかける時、翌日の告別式に行けないことを言うべきか迷う方もいるはずです。言わなくても失礼ではありませんが、伝えるなら短く添えましょう。

お通夜で伝える言葉の例

「このたびはご愁傷さまでございます。明日はどうしても伺えないため、今夜お参りさせていただきました」
長い説明は要りません。行けない理由をくわしく話す必要もありません。

お通夜の席で気をつけること

全互協は、やむをえず途中で帰る時でも、僧侶が読経している間は席を立たないよう説明しています。故人と縁が薄い人は、読経が終わったら早めに失礼するよう心がけるとも書いています。

通夜振る舞い(お通夜のあとの食事の席)に誘われた時は、勧められたら一口でも箸をつけるのが礼儀とされています。長居はせず、頃合いを見て静かに席を立ちましょう。

全葬連は、通夜振る舞いを途中で抜ける時は、遺族に一言挨拶しておくのがマナーだとしています。言葉は短くてかまいません。

席を立つ時の言葉の例

「明日は伺えませんので、今日はこれで失礼いたします。どうぞご無理なさらないでください」
遺族が忙しそうなら、目礼だけで失礼しても大丈夫です。

告別式だけ参列する時の動き方

ここでの結論

葬儀・告別式のみの出席でも失礼にはなりません。焼香に間に合うよう余裕をもって着き、焼香のあとはできれば出棺まで残って見送りましょう。

お通夜には行かず、告別式だけに出るという選び方もごく普通です。全互協も、告別式だけに参列する場合は、決められた時間内に焼香すればよいとしています。

早めに着いておきたい理由

全互協は、参列者が少ないと予定より早く終わることもあるので、余裕をもって着くよう案内しています。告別式は開式の10分前には席に着くのが目安です。

到着の目安や遅れそうな時の連絡は、告別式には何分前に行く?で詳しく紹介しています。

焼香のあとはどうする?

全互協は、焼香が終わったらそのまま帰ってもかまわないが、できれば最後までいて出棺の見送りを、と案内しています。遺族を見かけても、目礼程度でよいとされています。

『出棺まで残る時間がない…』という時は、焼香のあとに静かに会場を出て大丈夫です。無理に遺族に声をかけて引き止める必要はありません。

告別式だけ参列する時のチェック
  • 開式の10分前には着席できるように家を出る
  • 香典を袱紗に包んで持っていく
  • 受付で短くお悔やみを伝える
  • 焼香のあとは、できれば出棺まで見送る
  • 帰る時は、遺族に目礼するくらいで十分

火葬を先にする地域では

全互協は、関東北部より北の地域では、火葬を先に行って遺骨で葬儀をする「骨葬」を行うこともあると説明しています。この場合、告別式の前に火葬がすんでいるので、告別式のあとに出棺はありません。

全葬連によると、出棺がない時は、喪主の挨拶は葬儀や告別式の最後の場で行います。告別式だけに参列する時も、式の最後まで席にいれば、挨拶を聞いてお別れができます。

通夜がない葬儀もある

最近は、お通夜をせずに告別式だけを1日で行う一日葬という形もあります。デジタル大辞泉では、一日葬は「通夜はせず、火葬と告別式を1日で行う葬式」と説明されています。

この場合は、そもそも告別式しかないので迷うことはありません。くわしくは一日葬とは?で紹介しています。

両方参列する時と、香典を1回にする考え方

ここでの結論

お通夜と告別式の両方に出る時、香典はどちらか一方で渡すのが一般的です。全葬連は、告別式に持参してお通夜には持参しないことが比較的多い、と説明しています。

『両方に出るなら、香典も2回?』と迷いますよね。全葬連(全日本葬祭業協同組合連合会)は、両方に出席する場合、香典はどちらか一方に包むのが一般的だと説明しています。

そのうえで、近年は両方に持参したり、多めに包んでお通夜で渡したりするケースも増えているとも書いています。渡し方のパターンを並べてみました。

渡し方考え方受付での一言の例
告別式で渡す全葬連が比較的多いとしている形お通夜では記帳だけし、「明日あらためてお参りします」
お通夜で渡す先に渡しておけば、翌日の準備が軽くなる告別式では記帳だけし、「香典は昨夜お供えいたしました」
両方で渡す近年は増えているとされる形それぞれの受付で「ご霊前にお供えください」

どの形でも失礼ではありません。迷ったら、1回にまとめて、遺族の香典の整理の手間を増やさない形にしておくと安心です。

お通夜と告別式の両方に出る時に、香典をどちらか一方で渡す考え方を示した図解

香典を1回にした時の受付

香典を渡さない方の日も、受付で記帳はします。芳名帳に名前を書き、ひと言お悔やみを伝えれば十分です。

告別式に持っていく、紫の袱紗に包んだ香典と数珠の写真
よくある行き違い

お通夜で香典を渡したのに、告別式の朝に新しい香典袋を用意してしまうことがあります。香典袋は1つだけ用意して、渡したらバッグから出しておくと、翌日に迷いません。

香典の準備や渡し方は、告別式の香典|通夜と告別式どちらで渡す?で詳しく紹介しています。

2日とも出る時の服装

業界団体の説明では、お通夜は地味な平服でよいとするものと、喪服が基本とするものがあります。告別式は、黒を基調にした喪服など落ち着いた服装にします。

2日とも出るなら、2日とも喪服にしておくと迷わずにすみます。

遺族の立場なら、段取りは葬儀社と

遺族として、お通夜と告別式の段取りを考えている方もいるかもしれません。心からお悔やみ申し上げます。

お通夜をするか、一日葬にするかによって、参列する人の動きも変わります。どの形にするかは、葬儀社に相談しながら決めていけば大丈夫です。

参列する側の方も、自分や家族のもしもの時に、夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと慌てずにすみます。

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知恵袋でよくある「どっちに行くべき?」の相談

Yahoo!知恵袋には、お通夜か告別式かで迷う相談がたくさん寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選んで、要点をまとめてお答えしますね。

相談1:友人が亡くなった。お通夜と告別式、どちらに出席すべき?

友人が亡くなり、お通夜と告別式の日時が決まったけれど、どちらに出るべきか分からない、という相談です。

友人として特に親しかったなら、行ける方、または両方に出るのが自然です。それほど親しくなかった場合は、全互協も告別式に参列するだけでよいとしています。

日中に動けないなら、お通夜でお別れをしても大丈夫です。大事なのは、どちらかに足を運んでお別れをすることなんです。

相談2:お通夜と告別式に両方出る時、香典はどっちに持っていくのが常識?

両方に出席する予定で、香典をどちらで渡すのが一般的か知りたい、という相談です。

全葬連は、どちらか一方に包むのが一般的で、告別式に持参することが比較的多いと説明しています。お通夜で渡しても、もちろんかまいません。

渡した日と渡さない日を決めておけば、受付で慌てずにすみます。

相談3:仲のよい友人のお父さんが亡くなった。お通夜と告別式、どちらに行けばいい?

昔からの友人のお父さんが亡くなり、どちらに顔を出すのがよいか迷っている、という相談です。

友人の親の場合は、故人よりも、遺族である友人との関係で考えてみてください。全互協は、友人・知人がそれほど親しい間柄でなければ、お通夜や告別式への参列だけでもよいとしています。

どちらか行ける方に参列し、焼香のあとなどに友人と目が合ったら、短く声をかけるくらいで十分です。

「大変だったね。何かできることがあったら言ってね」

このくらいの短い言葉で十分ですよ。参列する範囲で迷う時は、告別式には誰が行く?参列する範囲も参考にしてみてください。

よくある質問

お通夜にだけ行って、告別式に行かないのは失礼ですか?

失礼ではありません。全互協は、最近のお通夜は告別式に参列できない人のためのお別れの場という意味合いが強いと説明しています。

葬儀と告別式のどちらかだけに出ることはできますか?

今は葬儀と告別式を続けて行うことが多く、一般の参列者は「葬儀・告別式」として一緒に参列します。途中から入る場合は、読経の最中を避けて係の人の案内に従いましょう。

家族葬の場合も、お通夜か告別式かを選んでいいですか?

家族葬は、家族や親族を中心に行う葬儀です。参列してよいかどうかは、遺族からの案内に従うのがいちばんです。家族葬での考え方は家族葬の告別式で紹介しています。

お通夜にも告別式にも行けない時はどうすればいいですか?

全互協は、弔電を打って香典を郵送する、お悔やみの手紙を書く、弔電を打って代理を立てる、といった方法を挙げています。間に合う時期と相手の負担を考えて選びましょう。

両方に出る時、香典の金額は増やしたほうがいいですか?

香典はどちらか一方で渡すのが一般的なので、両方に出るからといって増やす必要はありません。全葬連は、多めに包んでお通夜で渡すケースも増えているとしています。

まとめ

この記事の要点
  • お通夜か告別式か、片方だけの参列でも失礼にはならない
  • それほど親しくない人や遺族と面識がない人は、告別式だけでもよい
  • 日中に行けない時は、お通夜でお別れをする形でもかまわない
  • 関係の近さと行ける時間帯の2つで選ぶと迷わない
  • 両方に出る時、香典はどちらか一方で渡すのが一般的
  • 告別式だけの時は、できれば出棺まで見送る
告別式ガイド

告別式ガイド 編集部

告別式の意味と流れ、時間と日程、服装・香典・焼香・挨拶などの参列マナー、喪主・遺族の準備と葬儀社の選び方までを、急な知らせでも落ち着いて動けるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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