当サイトの記事は編集部が法令や公的機関・業界団体・宗派の公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に葬儀サービスへの案内(広告)を含みます。
告別式に参列することになって、『受付では何を言う?焼香のあとは帰っていいの?』と不安になっていませんか。久しぶりの参列だと、細かいところほど思い出せないですよね。
結論から言うと、告別式のマナーは「静かに、短く、案内に従う」の3つが土台です。この記事では、会場に着いてから帰るまでを7つの場面に分けて、場面ごとに「すること」と「避けたいこと」を見ていきます。
告別式の参列マナー、まず押さえたいこと
告別式の参列では、開式の10分前には席に着き、受付では短くお悔やみを伝え、焼香は案内に従って静かに行います。焼香のあとに帰ってもかまいませんが、できれば最後まで残って出棺を見送るのが丁寧だとされています。
告別式は、葬儀に続いて、故人と縁のあった人たちが最後のお別れをする式です。今は「葬儀・告別式」として続けて行うことが多く、一般の参列者はその中で焼香をして故人を見送ります。
葬儀・告別式のマナーは細かく見えますが、根っこにある考え方はシンプルなんです。遺族の負担を増やさず、式の進行を乱さないこと。これさえ意識していれば、大きく外れることはありません。
- 開式の時刻と会場、最寄りの駅や駐車場を確かめる
- 黒を基調にした喪服など、落ち着いた服装を用意する
- 香典と袱紗、数珠、ハンカチを1つのバッグにまとめる
- 携帯電話の音を消す準備をしておく
- 焼香のあと帰るか、出棺まで残るかを決めておく
告別式そのものの意味や当日の流れは、告別式とは?意味と当日に行うことと告別式の流れで詳しく紹介しています。
一般参列とは?親族との違い
一般参列とは、親族ではない友人・知人・仕事関係の人として告別式に参加することです。席の並びは、全互協(全日本冠婚葬祭互助協会)や全葬連(全日本葬祭業協同組合連合会)が説明しています。祭壇に向かって右側に遺族、左側に世話役や友人・知人が座る形が基本です。
一般の参列者は、受付で記帳をし、遺族・親族に続いて焼香をします。お別れの儀や火葬場への同行は、遺族と特に親しい人が中心です。
会社や家族の代わりに参列する時
上司や家族の代わりに告別式へ行く方もいますよね。全葬連は、上司の代理で参列する時は、本来来る方の氏名を書き、その左横に「代」と書くと説明しています。
夫の代わりに妻が参列する時は、夫の氏名の左下に小さく「内」と書く形です。受付では「本日は〇〇の代理で参りました」とひと言添えると、遺族にも伝わりやすくなります。
会社関係の告別式の範囲や休みの取り方は、会社関係の告別式で紹介しています。
会場に着いてから帰るまで、7つの場面別マナー表
告別式の参列は、会場に入る前、受付、着席、読経と弔辞、焼香、閉式後の待ち時間、出棺の見送りの7つの場面に分けられます。どの場面も「声を落とす」「遺族を引き止めない」が共通のルールです。
告別式の作法を、時間の流れに沿って表にまとめました。印刷して持ち歩くより、移動中にこの表だけ見返してもらえれば十分です。
| 場面 | すること | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 1. 会場に入る前 | コートや手荷物を所定の場所に預ける。携帯電話の音を消す | 会場の前で大きな声で話し込む |
| 2. 受付 | 短くお悔やみを伝え、記帳し、袱紗から香典を出して両手で渡す | 受付で長話をする。亡くなった時の様子を聞く |
| 3. 着席 | 案内された席か、空いている左側の一般席に座る。開式の10分前には着席 | 遺族の席に近づいて話しかける |
| 4. 読経・弔辞 | 静かに座って聞く。僧侶の入場は黙礼や合掌で迎える | 読経の最中に席を立つ。携帯電話を見る |
| 5. 焼香 | 案内に従って進み、遺族と遺影に一礼してから焼香する | 早足で進む。前の人との間を詰めすぎる |
| 6. 閉式後の待ち時間 | 式場の外やロビーで出棺の準備を待つ | 控室や遺族のそばに入り込む |
| 7. 出棺の見送り | 喪主の挨拶を聞き、静かに棺を見送る | 見送りの最中に談笑する。列から離れて歩き回る |

『こんなにあると覚えきれない…』と思った方も大丈夫です。迷った時は、周りの参列者や係の人の動きに合わせれば、まず間違いはありません。
場面ごとのふるまいを詳しく見る
受付ではお悔やみと香典を短く、焼香では遺族への一礼を忘れず、出棺はできれば最後まで見送る。この3つの場面を押さえておけば、初めての参列でも落ち着いてふるまえます。
ここからは、表の7つの場面を順番に見ていきます。特に迷いやすい受付と焼香、出棺の見送りは少していねいに紹介しますね。
会場に入る前
全互協は、帽子やコート、手荷物などがあれば、所定の場所に預けてから会場に入るよう説明しています。冬場のコートも黒や紺など地味な色にしておくと安心です。
携帯電話は、全葬連のページでも「電源を切る」とするものと「マナーモードに」とするものがあります。読経中に震える音も意外と響くので、会場に入る前に電源を切っておくと気が楽ですよ。
受付
受付では、芳名帳に名前と住所を書き、袱紗から出した香典を両手で渡します。全葬連は、渡す時の言葉として「ご霊前にお供えください」「お香典でございます」などを挙げています。
「このたびはご愁傷さまでございます」
「ご霊前にお供えください」
「心ばかりですが、お受け取りください」

受付がこんでいる時は、お悔やみは焼香の際に遺族に伝えればよい、と全葬連は説明しています。受付の流れや芳名帳の書き方は、告別式の受付での挨拶と記帳で詳しく紹介しています。
着席から読経・弔辞まで
全互協は、参列者は式の始まる10分前には席に着くよう案内しています。僧侶が入場する時は、正座または起立して、黙礼や合掌で迎えます。
葬儀と告別式を分けて行う式では、告別式に移る時に、遺族側と友人・知人側が向き合う形に座り直すことがあると全互協は説明しています。続けて行う時は、祭壇を向いたままです。係の人から声がかかったら、それに合わせて動きましょう。
読経の間は、静かに座って聞いていれば大丈夫です。全互協は、やむをえず途中で帰る時でも、僧侶が読経している間は席を立たないよう説明しています。
弔辞(故人と親しかった人が読むお別れの言葉)や弔電の紹介も、席で静かに聞きます。弔電は2〜3通が読み上げられ、残りは名前や数だけ紹介されることが多いです。
焼香
焼香は、遺族、親族のあとに、一般の参列者が席順や案内に従って行います。全互協が説明する仏式の基本の流れは、次のとおりです。
- 席を立ち、焼香台の手前で僧侶と遺族に一礼する
- 遺影を見て一礼し、祭壇の前に進んで合掌する
- 右手の親指・人さし指・中指で香をつまみ、香炉に静かに落とす
- もう一度合掌し、一歩下がって僧侶と遺族に一礼して席に戻る
回数は宗派によって違い、浄土宗の公式サイトは、大勢が焼香する時は心を込めて1回でよいと案内しています。全葬連も、早足にならない、音を立てない、前の人と少し距離を置いて待つことを挙げています。
焼香の回数や線香のあげ方は、告別式の焼香のやり方で詳しく見ています。
閉式後の待ち時間
告別式が終わると、全互協の説明では、司会が出棺の準備が整うまで控室などで待つよう案内します。参列者はいったん式場を出て待ち、その間に遺族と近親者が棺に花を入れるお別れの儀を行います。
故人と特に親しかった人は、希望すればお別れの儀に加われることもあると全葬連は説明しています。ただ、全互協は、ふつうの付き合いの人は、こちらから対面を申し出ないのが礼儀としています。
出棺の見送り
全互協は、焼香が終わったらそのまま帰ってもかまわないが、できれば最後までいて出棺を見送るよう案内しています。宇都宮市の資料でも、一般の参列者は式場の外やロビーなどで棺を見送ると書かれています。
棺が霊柩車に運ばれると、喪主か遺族代表がお礼の挨拶をします。挨拶を静かに聞き、遺族が一礼して車に乗り込むのを見送りましょう。
出棺の流れは、出棺とは?最後のお別れと見送りのマナーで紹介しています。
出棺を待つ間、久しぶりに会った知人と話し込んで、声が大きくなってしまうことがあります。ロビーでも遺族は近くにいるので、話すなら小声で短くしておきましょう。
会場からの帰り道
受付で香典を渡すと、会葬御礼(参列へのお礼の品やお礼状)を受け取ることが多いです。会葬礼状には、清め塩がセットになっていることもあります。
清め塩を使うかどうかは、宗派や家の考え方で違います。全互協は、浄土真宗では「清め」はないと説明しています。使い方は告別式から帰ったら清め塩で紹介しています。
全葬連は、告別式の後に、会葬礼状や香典返しを会場の出口で手渡すことがあるとも説明しています。出口で品物を差し出されたら、「恐れ入ります」と軽く頭を下げて受け取れば大丈夫です。
受け取った品物の中身をその場で確かめたり、袋を開けたりするのは控えておきましょう。家に帰ってから、落ち着いて確かめれば十分です。
お通夜と告別式でマナーは違う?
お通夜と告別式のマナーは、受付や焼香の作法はほぼ同じです。違いが出やすいのは、服装の考え方と、香典を渡す回数、式のあとの過ごし方です。
『お通夜に出たけれど、告別式も同じでいいの?』と迷う方もいますよね。お通夜・告別式のマナーで違いが出やすいところを並べてみました。
- 地味な平服でよいとする説明と、喪服が基本とする説明がある
- 式のあと通夜振る舞いに誘われたら、一口でも箸をつける
- 長居をせず、早めに失礼する
- 黒を基調にした喪服など、落ち着いた服装にそろえる
- 焼香のあと、できれば出棺まで残って見送る
- 精進落としは、遺族が僧侶やお世話になった人をねぎらう席
香典は、お通夜と告別式の両方に出る時はどちらか一方で渡すのが一般的です。全葬連は、告別式に持参してお通夜には持参しないことが比較的多いと説明しています。
通夜と告別式の違いをもっと詳しく知りたい方は、通夜と告別式の違いを読んでみてください。
服装と身だしなみのルール
全葬連は、葬儀の服装の基本を「黒を基調とした落ち着いた色合い」「光沢・装飾の少ないデザイン」「肌の露出を控える」としています。男女別のポイントをまとめました。
| 男性 | 女性 | |
|---|---|---|
| 服 | 黒の礼服、白無地のワイシャツ、黒無地のネクタイ | 黒のワンピースやスーツ、アンサンブル。ひざが隠れる丈 |
| 足元 | 黒の靴下、光沢をおさえた黒の革靴 | 黒のストッキング、黒のパンプス |
| 小物 | ネクタイピンやカフスは外す。ベルトは黒で装飾のないもの | アクセサリーは結婚指輪と一連のパール程度 |
| 香り | 香水は控える | 強い香水は避ける |
黒のビジネススーツで代わりにすることもありますが、全葬連は本来は略式だと説明しています。服装の選び方は告別式の服装で詳しく紹介しています。
持ち物のルール
全葬連が告別式の持ち物として挙げているのは、数珠、香典、袱紗、ハンカチ、筆記用具、念珠袋、雨具です。数珠は、持ち歩く時は左手首にかけるか手で持つと全互協は説明しています。

数珠は仏式で使うものですが、忘れたからといって焼香ができないわけではありません。合掌して、心を込めて焼香すれば大丈夫です。
遺族への言葉と、会場で避けたいふるまい
遺族への言葉は、ひと言のお悔やみで十分です。亡くなった時の様子を聞くこと、忌み言葉や重ね言葉、遺族を長く引き止めることは避けましょう。
告別式の会場で遺族を見かけると、何か声をかけなければと思いますよね。でも、全互協は、遺族を見かけても目礼程度でよいとしています。
遺族は参列者への対応で手が離せないことが多いんです。目が合ったら、軽く頭を下げるだけでも気持ちは伝わります。
かけてよい言葉、避けたい言葉
全互協は、お悔やみは取り込んでいる時なのでごく短い言葉ですませるよう説明しています。
| 例 | |
|---|---|
| かけてよい言葉 | 「このたびはご愁傷さまでございます」「心からお悔やみ申し上げます」 |
| 親しい間柄なら添えてよい言葉 | 「何か私にできることがあれば、遠慮なくお申し付けください」 |
| 避けたい重ね言葉 | 重ね重ね、たびたび、返す返す、ますます、再三 |
| 避けたい質問 | 亡くなった時の様子や事情をたずねること |
キリスト教式や神式では、「冥福」「供養」「成仏」などの仏教の言葉は使わないとされています。言葉選びに迷ったら、告別式で遺族にかける言葉を参考にしてみてください。
会場で知り合いに会った時
告別式では、久しぶりに会う同級生や元同僚と顔を合わせることもありますよね。懐かしくても、会場では短いあいさつにとどめておきましょう。
「久しぶり。また落ち着いたら、ゆっくり話そう」
「うん、今日は静かに見送ろうね」
このくらいのやりとりで十分です。話の続きは、会場を出てから別の日にしましょう。
自分や家族のもしもの時のために
参列していると、『自分の家族の時はどうすればいいんだろう』とふと考えることもありますよね。いざという時に、夜中や休日でも電話で相談できる葬儀社を知っておくと、慌てずにすみます。
ソファミ(旧:家族葬のこれから)(PR)
もしもの時の連絡先として、葬儀の相談先を知っておきませんか
ソファミ(旧:家族葬のこれから)は、家族葬や一日葬などのプランを案内している葬儀サービスです。24時間電話で相談でき、資料請求もできます。
無料ソファミの公式サイトを見る対応エリアやプランの内容は公式サイトでご確認ください。
知恵袋でよくある告別式のマナーの相談
Yahoo!知恵袋には、告別式の参列マナーについての相談が多く寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選んで、要点をまとめてお答えしますね。
お通夜や告別式で黒のストッキングを履くのが当たり前だと思っていたけれど、本来は履くものではないという説明を見かけて迷っている、という相談です。
全葬連は、女性の葬儀の服装として黒のストッキングを挙げ、避けたいものとして素足を挙げています。告別式では、黒のストッキングを履いていけば大丈夫です。
服の色や丈、靴と合わせて、告別式の女性の服装もチェックしてみてください。
お通夜の時は焼香をすませて帰っていたが、告別式では出棺まで残るのがマナーなのか知りたい、という相談です。
全互協は、告別式だけに参列する場合は、焼香が終わったらそのまま帰ってもかまわないとしています。そのうえで、できれば最後までいて出棺を見送るよう案内しています。
仕事の都合などで出棺まで残れない時は、焼香のあとに静かに会場を出て大丈夫です。途中で失礼する時のマナーは、告別式の途中退席・途中参加で紹介しています。
お通夜には行けなかったので、告別式に出て焼香だけでもしてきたい、という相談です。
告別式だけの参列でも、まったく失礼ではありません。全互協も、故人とそれほど親しくなかった人は、告別式に参列するだけでよいとしています。
ただし、全互協は、参列者が少ないと予定より早く終わることもあるとしています。焼香に間に合うよう、時間には余裕をもって着いておきましょう。
よくある質問
告別式の参列は何分前に着けばいいですか?
全互協は、式の始まる10分前には席に着くよう案内しています。受付や記帳の時間もあるので、それより前に会場に着くようにしておくと安心です。
告別式のあとの火葬場にも行くべきですか?
火葬場へ行くのは、遺族や故人と特に親しかった人が一般的だと全葬連は説明しています。一般の参列者は、出棺を見送ったら帰って大丈夫です。
告別式に参加する時、香典はお通夜と両方で渡しますか?
両方に出る時は、どちらか一方で渡すのが一般的です。お通夜で渡していれば、告別式の受付では記帳だけで大丈夫です。
子どもを連れて告別式に参列してもいいですか?
子どもと一緒に参列することもあります。全葬連は、小学校低学年までは制服か黒や紺など地味な平服、高学年以上は制服か喪服に準じた服としています。式の途中でぐずった時は、静かに席を外せる場所に座ると安心です。
告別式で遺族に話しかけてもいいですか?
全互協は、遺族を見かけても目礼程度でよいとしています。声をかけるなら、焼香の時などに短いお悔やみを伝えるくらいにしておきましょう。
まとめ
- 告別式のマナーは「静かに、短く、案内に従う」が土台
- 開式の10分前には着席し、受付ではお悔やみと香典を短く伝える
- 焼香は遺族と遺影への一礼を忘れず、静かに行う
- 焼香のあと帰ってもよいが、できれば出棺まで見送る
- お通夜と両方に出る時、香典はどちらか一方で渡す
- 遺族への言葉はひと言で十分。亡くなった時の様子は聞かない





コメント